ドクター・ドリトル
- ドクター・ドリトル/エディ・マーフィ
- ¥965
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医師のドリトルは妻と二人の子供に恵まれ、順風満帆な生活を送っていた。
ところがある日、野良犬と接触事故を起こしそうになり、気をつけろと罵声を浴びせられてしまう。
それ以来、動物と会話のできる能力に目覚めたドリトルのもとへ悩みを持った動物たちが次々に押
し寄せるのであった。
100匹以上の動物たちがリアルな演技をするところが見所の映画だ。毒舌で騒動を撒き散らす野
良犬。音楽に合わせて踊り始める楽天家のハムスター。仮病で人をからかい狼少年になりかけるね
ずみ達など。彼らがコミカルな動きでユーモラスに富んだトークを繰り広げている。この手の映画に
ありがちな動物の口の動きと声が一致していない。そのような不自然な場面は全く無かった。98年
当時、アカデミー賞の栄冠に輝いたこの作品のSFX技術の高さに驚かれされるだろう。
動物たちの悩みといえば、私たち人間が普段抱えていることと大差が無い。夫婦間の問題や異性
関係、ここが痛いなど、ごく一般的なことである。動物たちが人間にそんな悩みを相談する。このなん
とも言えないギャップも本作品の見所のひとつだ。
そして当然のことながら、動物と会話するなんて一般人に理解されるはずもなく、ドリトルは両者の
間で板ばさみにあってしまう。ここで彼を演じるエディー・マーフィーの本領が発揮される。お得意の
マシンガントークで相手をまくし立て、有無をも言わせずにその場を取り繕ってしまうのである。
結局は言い訳のしようが無い場面を見られてしまうのだが。
これまで以上に動物たちに親しみを感じさせてくれる作品だ。
もし彼らと会話が出来たなら、そう考えるだけで楽しい気分に浸れる。
評価