空・色・祭(tko_wtnbの日記) -31ページ目
人生を愉快に幸せに楽しんで生きようなんて思うな!といった思念が、今日湧いた。

人の不幸と言えば、むごたらしくて、できれば触れたくないという気持ちは仕方がなく、不幸に配慮せず言えば、それが本音である。

例えばニュースを見ていて、幼児虐待の事件やいじめの事件などは、自分に取ってはチャンネルを変えたくなるような事柄だ。

しかし、人の苦労話や苦悩といったものになると、妙に共感できるところがあり、感情移入したくなる。

それこそ、私自身も今まで生きてきたなかで、苦労することが多かったので、そう思えるのだろう。

特に、学生時代のゆとりある猶予期間から厳しい社会に投げ出されて苦労したという話は、私の友人のなかにも多く、小さな苦労であるにしろ、それらの経験は他人と共有できる苦労であるだろうと思ったりする。

しかし、私の場合、普通、人の悩みに上がらないような事柄で悩んだりしたこともある。それらは、他人と共有しがたい悩みだ。(おおよそ人それぞれ、個別の悩みというものはあるのだろう)

それら悩みをこのブログに書き連ねて、暗い話題を展開しようなどとは思わないが、個人的な悩みというものはある。

大なり小なり、人の日常から悩みが消えることはない、そうであるのなら、価値のあることで悩みたいと思っている。

その価値のある悩みが導いた、奇遇な回答に「人生を愉快に幸せに楽しんで生きようなんて思うな!」という厳格な言葉が、今日浮かんだ。

仕事から帰り、親と話したところ、年金暮らしに入った両親は、生計を立てるのに足る、微々たる金額しかもらってないという。

両親は貧乏であるにも拘らず、子供を四人育てた。

感傷的な部分は省くが、物心ついてから今まで見てきた自分の両親の人生を顧みると、まさに「人生を愉快に幸せに楽しんで生きようなんて思うな!」といった観念が浮かぶのである。

心にできた陰り、それは深みと言っても良いのではないだろうかと思う。

深みのある人生を、深みのある精神を、それら、美学的な謂に自分を励ましたい。

この投稿は気恥ずかしさもあるが、自分を戒めるものとして、このブログに書き記しておきたい。





僕が武蔵野美術大学入学時から継続している趣味は読書である。
美術大学受験の予備校に通学していた期間は半年と短く、入学後、今思えば引け目など起こす必要はなかったのだが、僕はなぜか引け目を感じていた。
技術面で引け目を感じていた僕はそれを知識で補償しようと、読書をするようになった。
それがきっかけで、好きな分野ができ、読書が好きになった。
デザインや芸術というのは、哲学と相関のある分野である。そこで僕は、哲学、現代思想、ハイカルチャーなどと括られる分野の本をよく読むようになった。
大学で空間デザインを専攻していたものの、デザイン関連の本よりも、そうした人文学的な本を読む方が多かった。
そういえば、デザインの本をあまり読んだことがない。
そう考えると、僕は実際に物象化されたデザインよりも、デザイン思想、実際に建てられた建築よりも建築思想の方が好きであると言える。
建築思想に触れてわくわくしたものが、その物象化であるところの建築を見て、落胆するということは自分のなかで、しばしばあった。

そういうわけで、実際に手を動かして作品を作るということをおろそかにしてしまった感は否めない。

自分には実際に手を動かして作る作業が必要であった。

そういった反省もしなけらばならない。
もし叶えば、手を動かして実際に作品を作るということができればよいと思っている。

話が脇道に逸れたが、このページでは自分が読んだことのある書籍をざっくばらんにアップロードしたい。
レビューではないが・・・

判断力批判 上 (岩波文庫 青 625-7)/岩波書店

¥972
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これはムサビ時代、舞台美術家の教授・小石先生(下の名前を忘れてしまった)から直接勧められた書籍である。
 
18世紀に出版された書籍であるが、現在でも美学の主流であると言われている書籍である。
僕はこの本をメモを取りながら、170ページぐらいまで読み進めたが、未だ完読には至らず。
できれば、上下完読し、踏襲した哲学としたいところであるから、今現在、他の勉強で忙しいが、ゆくゆくは完読したいと思っている。



建築の解体―一九六八年の建築情況/鹿島出版会

¥4,536
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これは最近買った本である。時間不足で未だ完読せず。


マルクス入門 (ちくま新書)/筑摩書房

¥842
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プライベートで現代思想が好きと名乗っているが、その源流であるマルクスを今まで読まずに済ませていたので、入門書から入る。


空間―機能から様相へ (岩波現代文庫)/岩波書店

¥1,339
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ムサビ時代に読んだ。やはり本は読んでも、細かい内容は忘れてしまう。もう一度目を通そう。


風土―人間学的考察 (岩波文庫)/岩波書店

¥1,015
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以前済んでいたシェアハウスの本棚から貸してもらっている本。
読んだら返す。

眠くなってきたので、もう寝ようと思う。

今アップロードするために思いめぐらすと、完読した本がかなり少ないことを自覚した。

これでいいのか!?
自分は一体なにしたいのか、なにを目指しているのか。

僕の日常には、気分の浮き沈み、感情の起伏があり、その時々で変わってしまう。
例えば、気分が沈んでいるときなどは、倦怠感に駆られて、ああどうでもいいやという気持ちになる。

そうして感情の波は、同時に考えの起伏となる。

今日は、家に帰ってもストレスがやや溜まっているらしく、継続している京都造形芸術大学の通信課題を休んでいる。

今現在、一課題目をしているところなのだが、どういう課題なのかと言えば、一課題目に相応しく、専門的な構造や図面などの内容ではなく、きわめて初歩的な内容のものである。

テキストに掲載されている建築家の作品をリサーチし、ファイリングし、自分のその建築に対する感想を書くというものだ。

また、手書きで、建築家の似顔絵書き、その建築家の設計した建築のアクソメ図を書き、その建築のロゴを自分でデザインするという内容を含んでいる。

五作品につきそれを制作し、三十作品に関しては、似顔絵やアクソメ図、ロゴなど自分の創作を交えずに、作品の写真、図面などの情報をファイリングするのみという課題である

数ある項目から気になる建築を選ぶことができるのだが、僕が選んだのは「せんだいメディアテーク」(伊東豊雄)「中野本町の家」(伊東豊雄)「東光園」(菊竹請訓)「ポンピドー・センター」(レンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャース)「国立国際こども図書館」(安藤忠雄)の五作品である。

またこれら五作品には「分析キーワード」というものも、テキストにあるうちから選択して、当てはめることになっている。

その「分析するキーワード」とは、「ユニバーサル・スペース」「メタボリズム」「近代建築の五原則」「構造美」「広場」「光」「アンビルド」「保存・再生」の八つである。
(こう羅列すると、おおよそ見当がつくキーワードもあれば、よく知らないキーワードもある。
コルビジェが提唱した「近代建築の五原則」ってなんだったっけな...あとて調べてみなければ)

この五作品に関しては、すでに制作済みであり、三十作品の方に取りかかっている。現在調べ終わっているのは「ザハハディド」「ルイス・バラガン」「ジャン・ヌーベル」の三作品である。
そう考えるるとまだ先は長い。

本当は、そちらの制作の方に取りかからなければならないのだが、こちらのブログの方を書いている。

冒頭で述べた通り、感情の起伏がそうさせたのだ。

今日は早く寝ようと思っている。

ただし、最後に述べなければならないのは、決して飽きたり、やる気をなくした訳ではない。

もっと勉強をしていろいろなものを身に纏いたい。