T's World -16ページ目
イギリスの春を代表する花はスイセン
スイセンと言えば日本の花のイメージが強いのではないだろうか。
が、いわゆるラッパスイセンはEnglish daffodilsと呼ばれて、イギリスの春を象徴する花である。
春、郊外には黄色い花が点々と咲き、花屋の店先にはスイセンのブーケなどが並ぶ。
ランチに呼ばれた手土産にスイセンを一束買っていったりする人もいる。
カレッジの一年目、その年はスイセンの当たり年だったようで、キャンパスのいたるところにスイセンが。
日本では目にしたことのない光景でかなり感動した。
その中を通ってフローリストリーの建物に毎朝通うののなんと嬉しかったことか。

カレッジの土手はスイセンだらけ
スイセンと同じころに咲くのが日本名バイモユリと呼ばれるとても繊細な花で、これまたその年は当たり年だったようで、フローリスト棟の近くに群生していて感動ものだった。
これは買うとなかなかに高い花なのだが、一本いれるだけでとても雰囲気のある大好きな花だ。

キャンパスのバイモユリ
こんな光景がキャンパス内にあふれているって、夢のようでしょう?
つづく
いつも何かが故障中
日本はなんて便利な国なんだろう。
何しろ「故障中」ということがほとんどないし、たとえ故障したとしても即刻修理されるから、大して不便を感じない。
それに引き換えイギリスは…
いつも何かが故障中。
というのは大げさかもしれないが、とにかく、何かが壊れているとか使えないというのは日常茶飯事なのだ。
例えばシャワー。
冬の寒いさなか、突然寮の部屋のシャワーがでなくなった。
聞けば2Fの部屋は全部出ないらしい。
で、一人が即刻事務所に訴えに行った
答えは、修理するまでに1週間かかるとのこと。
あり得ない…
なぜ1週間もかかるのか理由は不明だが、一説によると、そのころのイギリスは住宅バブルで配管工が大忙しで手が足りなかったとか。
が、シャワーに限らず、なんでもかんでも頼んでから実行されるまでに恐ろしく時間がかかっていたような気がするけど…
で、シャワーが使えない間どうしたかと言うと、洗面台に頭を突っ込んで髪を洗い、濡らしたタオルで体を洗い、という具合だったが、1週間で直る予定のシャワーはいつまでたっても直らず、しかも随分してから出た水はちょろちょろ程度のものだった。
が、水が出ただけでもすごく嬉しかったっけ
「水」と書いたが、入寮当初はちゃんと出ていたお湯は、故障後なぜかほとんど水に近いものしか出ず、我々は1年目が終わるまでずっとそれでしのいでいたのだ。
幸い暖房だけはしっかり効いていたので、なんとか風邪も引かずにすんだけど。
この手のことは色々あるのだが、それを持ってしてもイギリスは魅力にあふれた国だと思う。
便利さだけが幸せの条件ではないんですね。
つづく
お掃除中にティータイム?
寮生活に不自由は色々あるが、週に一度クリーナーすなわち掃除のおばさんが各部屋を含む寮全体を掃除してくれるのは、手間が省けてかなり楽チンだ
午前9時を過ぎると、ほとんどの学生は授業に出て寮はほとんど空っぽになる。
その間に掃除が行われるのだが、たまに用があって寮にもどったりすると、お掃除のおばさんたちが掃除道具をほっぱり出してティーとおしゃべりに興じていたりする
最初はかなり驚いたが、そのうちに、良い悪いは別にしてそれにも慣れっこになる。
で、しばらく後。
一人の学生が言った。
「なんか最近、私のフードストックに入れているティーバッグが減ってる気がするんだけど…」
そう、お掃除のおばさん達、学生のティーバッグを適当に拝借して、ついでにマグカップまで使っていたんですね。
そう言えば私のマグカップも…
全然違う場所に移動していたのは掃除のためではなかったのね…
まぁ、お掃除のおばさんにティーを飲まれるぐらいは大したことではないんだけれど、留守中にパソコンが消え、その中には何カ月もかけて書いた論文が入っていて、さらにバックアップを取っていなかったという悲惨な話もある。
その場合はたいてい1Fの部屋で、窓ガラスを割って何者かが侵入というケースが多かったと記憶しているが。
だから、学生は皆パソコン管理には神経を使っていた。
都合で寮を空けるとき、パソコンをスーツケーるに入れて鍵をかけクローゼットの奥深くにしまいこむ。さらにはそのスーツケースを寮にいる友達に預ける。もうひと押しして、少々荷物になってもリュックに入れて持って行ってしまう、等々。
一歩日本を出れば頼れるのは我が身だけ。
自分の身は自分で守らねばならない。
常におこりうることを想定して、事前に最善の策を立てておけば災難に見舞われる可能性はかなり低くなるし、何より心の安寧が保たれるというものだ
充実した留学生活を送るには絶対に必要な心がけなので、どうぞお忘れなく
つづく