税理士の存在意義 ~会社の経費の見直し~ | 元エンジニア税理士のブログ

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上記の前回の記事から派生した話になります。

 

記帳代行などで数字を出すだけ

決算を組んで税務申告をして税額を決定するだけ

というのが昔の税理士の仕事です。

 

私はこれを「昭和式税理士」と呼んでいます。

税理士として必要最低限のことをきっちりとこなしていると思います。

 

もしその仕事を委託している方が、1人などで

やっているフリーランスで、今流行りのウェブ

などを駆使して稼ぐ方であれば、それでいいと

思います。

 

あくまで経験則にはなりますが、そういった方

は資金繰りなども自分で考え、数字を見て経営

することが出来る方が多いです。

また、節税対策などいろいろな情報を有意義に

吸い寄せて実行しておられます。

 

それでも、少しは専門家の話を聞いた方がいい

ときはあると思います。

 

逆に、ある程度の従業員を抱えていたり、製造

やサービスなどの事業を行っている方の顧問

税理士が「昭和式税理士」であった場合には、

個人的に大変気になります。

 

それで潤沢に利益が出ており、資金繰りが問題

なかったとしても

「もっとやれること、会社が良くなること」を

やっていないのではないかと気になって

しまいます。

 

私たちはTKCという日本でも最大の税理士団体

に属しており、そこに属する同業者の人は、

経営助言などを行って会社に寄り添う形を

取っている人が多いと思います。

 

おそらくですが、私たちと「昭和式税理士」の

顧問料は月々で1~2万年間で10~20万の違い

だと思います。

 

月々1~2万の経費を思い浮かべてください。

・消耗品だったら何だろう、、、

・得意先や従業員と飲み、食事に行ったら、、、

・人件費だったら○○さんと△△さんの

 何時間分、、、

・従業員全員が気を抜いてる時間、雑談している 

 時間を合計したら、、、

 

その時間、お金をどういう形で使うかという

ことですね。

 

本当に感覚だけの話になりますが、

それで得られる効果、、、節税、売上、利益、

いえ、そんな実益ではなく、単に会話するだけで

満足して頂ける方もおられます。

 

これは営業ではありません。

会社にかかる経費、、、

ものにかかる経費、人にかかる経費、

そして専門家にかかる経費、

改めて一度見直してみるのはいかがでしょうか?

 

あえて追記しますが、何も見ずに集計だけする

「昭和式税理士」と比べれば

経営助言が入れば月1~2万分かそれ以上のムダ

を省いたり、売上や利益を上げることは可能

ではないのかと思ってしまいます。


くどいようですが、前回の記事からの引用です。


国税庁の統計によると令和4年の中小企業の黒字

企業の割合は35%しかありません。

私の担当の毎月訪問の法人だけを集計する

黒字は75%(12/16社)もありました。

我ながらびっくりしました。


追記しますが、最初から黒字だったわけでは

ありません。

私が未熟な7~8年前に引き継いだ時

は黒字が20%台でした。

その後、多少の入れ替わりはありますが、

毎年のように黒字化して気が付いたら

上記のようになっていました。

前回にも述べましたが、私はサポートで

ほとんどが経営者、従業員の力です。


経営者の方は良きアドバイザーに巡り合えるよう

同業者の方は良きアドバイザーになれるよう

願います。

日本を中小企業で底上げしたい、そんな思いです。


↓私の略歴です。