前回の記事の最後に、税法科目の合格可能性を
上げる話をしましたがその時に触れた会計科目の
合格可能性を上げる方法について書きます。
これは既に実施されている人も多いと思います。
ご存知の方も多いですが、税理士試験は
日商簿記の2,3級と違って相対試験です。
(1級だけは相対試験になっていると
言われています)
つまり単純に実力を上げること、
得点力を上げることに全てを費やしていても
合格できないことも起こります。
出た問題のほぼすべてを高い正答率で
解答出来るほどの実力を付ければ話は別ですが、
時間対効果はかなり悪くなります。
前置きが長くなりましたが、
私が簿記論、財務諸表論の時に通っていた
大原では、直前答練だけでなく
確認テストなどでも各解答欄の
正答率が公表されていました。
間違った箇所にチェックを入れるのは
勉強法として当然なのですが、
例えば、
正答率80%以上なのに間違ったところは
赤の蛍光ペン
正答率60%以上のところは緑の蛍光ペン
正答率40%以上のところは黄色の蛍光ペン
などに色分けしていました。
この●%というのは、その時の状況で
変えてもいいと思います。
解説のところも同じ色で表記して、
その色分けで習熟と見直しの優先度を
つけていました。
特に簿記論は全問解答、正解することは
ほぼ不可能で問題の取捨選択が要と
言われていました。
なので、普段から
「①周りが合わせてくるところを
しっかりと得点できる力を付ける」と
「②周りが合わせてくるところが
どういった問題かを意識できるようになる」
という勘を養うことが大切です。
簿記論、財務諸表論は計算によって
数字を出す科目で解答箇所がたくさんあります。
ですが、解答箇所の8割を正解したからと言って
80点にはなりません。
解答箇所がたくさんあるので
その場所に配点が振られないことも
あると思いますし、配点が来ていても
その高い、低いはあると思います。
採点側も合格率を10%強とするために
いろいろな調整が必要になります。
その配点調整に負けないために
上記の①と②の力が必要になります。
相対試験での合格の可能性を上げるためには
①の基礎学力を付けた上で、その成果を
効率的に反映させるための②が大切になります。
皆さんの頑張った努力が結果に反映されることを
祈っております。
↓会計科目の2年目に心がけたことを書いています。
良ければ参考にしてください。