税理士試験終了後にしておきたいこと
ちょうど今は税理士試験の解答速報が出て、
ボーダーラインや合格ラインも出て
一喜一憂する時期だと思います。
私も自己採点と大原の分析サービスは
毎年必ず実施していました。
今の皆さんに伝えたいこと、それは
「自己採点は必ずすること」
そして
「自分に足りなかったところの分析をすること」
です。
まずは、
学習が進んでいなくて
どんなに悲惨な手応えだったとしても
自己採点とボーダーとの相違は
必ず確認してください。
それは翌年の合格を勝ち取るためには
最低限必要なこと
だと思います。
私もそうでしたが、
「ボーダー、確実ラインに対してどうか」や、
相対試験なので、5chやSNSなどでの
「周りの出来具合」
に気が行きがちです。
そりゃそうです。
誰もがまずは受かるかどうかが
一番気になるわけですから。
そして次に考えるのが
「9月からどうするか」で
科目選択、または同一科目としても
どうやって学習するか。
ここで必ず行ってほしいことがあります。
くどいようですが
「自分に足りなかったところの分析をすること」
です。
「通学」か「独学」か、
または「学校変更」などを
漠然と選んでいませんか?
私もダメだった年の前年はそんな感じでした。
なぜなら単純に仕事が忙しい等で
「学習量が足りなかったから」
と短絡的な結論に行きついていた時がありました。
「まずは学習量を増やさないと」
↓
「増やすために理論のペースメーカー
として通学しよう」
または
「昨年のテキスト、問題集をしっかりやろう」
「市販のテキスト、問題集もやろう」
これが受験の長期化、同一科目の複数年受験の
要因の一つではなかったかと後から感じてます。
法人税法の3年目、国税徴収法の2年目の敗因は
そこではなかったかと後から感じました。
A判定(50点台)の翌年に落ちるパターンです。
漫然とした「あともう少し」という感覚に
襲われます。
「この科目を来年合格するために何が必要か」
それを真剣に考えないといけません。
そして、その分析はもう一歩が大切です。
同一科目を複数年受験された方は
分かると思いますが、同じ傾向の問題が
2年続くことはあまりありません。
感覚的な話にはなりますが、とある3~5年分の
どの傾向でも合格ラインに届く実力が理想です。
(理想としてはもっと必要なのですが、
最低として3~5年分としました。
→「受験における過去問の重要性~その2~」
参照)
私も国税徴収法の2年目に、
「1年目のような傾向の問題が
2年目に出ていたら受かる」
ような状態になり、
大きく傾向が変わって失敗しました。
国税徴収法を勉強している方は令和元年と
令和2年を見比べてみて頂くとわかります。
皆さんのうちのどなたかが同じ思いを
されないことを祈ります。
令和元年の3点足らず(57点)の敗因分析、
対策は1年目受験ということもあり、
「柱上げと暗記精度向上による書き漏れの防止」
「題意の読み取りによる要点の書き漏れ防止」
でした。
「過去問の分析と習得」
がこの時に漏れてました。
そう、くどいようですが過去問の重要性に
気付いてなかったのです。
つまり「自分に足りないもの」の分析は
は今年の分だけでは足りません。
(昨年までの対策は出来ており、
今年傾向が変わって失敗した人は
今年分だけでもいいかもしれません。)
手応えがあった人以外は、来年の8月までに
「その足りないものを満たしていくために
何をどうやって進めるのか」
を考えることが大切なのです。
それは皆それぞれ違うのです。
特に税法は単純に理論暗記が
進んでないことがあり
「次こそしっかり覚えよう」
という考えになりがちです。
受けていたときの感覚ですが
上位3割くらいの人は理論暗記のレベルは
かなり高いと感じています。
その状態のまま受けると、3割のうちの
1割強が合格なので単純な合格率は
運に左右されながらの30~50%になります。
その確率を上げていくために
合格するために足りないものの分析が
必要だと思います。
その分析により、まずは合格率が50%を
超すことが合格への第一歩です。
それをさらに100%に出来るだけ近づける方法は
税法については「税理士試験について」の
後半に書いている内容が一つです。
繰り返しますが、上記は税法についてスポットを
当てた内容になりますので
会計学はかなり毛色が違うので改めて書きます。