(1)河合奈保子のアイドルらしさ全開
多摩市・カナメさんからのリクエスト、アルバム『TWILIGHT DREAM』から、河合奈保子『愛してます』アルバムバージョンをお送りしました。
彼女の現役時代の同月同日、同じ時間をかけてシングル・アルバム・その他を追いかける。そんな河合奈保子さんへの「四〇年遅れの推し活」を絶賛実行中ですが、うっかり見過ごしておりました。(1981年)5月10日発売のセカンドアルバム『TWILIGHT DREAM』を。
それを取り上げるべき時期に、ワタシがやっていたことは――。
よりによって……(苦笑)。
いや、いつかはご説明しておかなければならない、その必要はありました。河合奈保子さんの「四〇年遅れの推し活」を始めてまだ一年足らず。その間だけで、どれだけ「ボイン」「ボイン」と連呼してきたか。気になる方は当ブログの検索窓から一覧してみてください。
それにしても、よりによって。(1981年)6月1日発売『スマイル・フォー・ミー』とは順序が逆になってしまいましたが、遅まきながらセカンドアルバム『TWILIGHT DREAM』を取り上げます。そのSIDE-2です。前回のSIDE-1では、『Hello Goodbye』に引きずられるまま、すっかり芳恵ちゃん話になってしまいました。ここからはワタシなりに、このアルバムについてレビューしてまいりたいと思います。
思い切り奈保子ちゃんの「アイドル性」に振った一枚だと思います。
6曲目『ハートはもう春』※(1)もそうですが、続く7曲目『イチゴタルトはお好き?』※(2)なんて特に。
※(1)Youtube (2)Youtube
春の坂道駆けてゆく
あなたのおうちへ私はゆくの
イチゴタルトはお・好・き?
でも でも でも でも
そんな甘いの嫌いだよって
言われちゃったら立つ瀬がないわ
夕べの仲直りしようとしてるのに
おへそ曲がりのあなたですもの
明るい曲調から、にわかにひっくり返る転調。
歌だとわかっていても哀しくなるし、腹が立つ。
リボンの箱入りのイチゴタルトを、奈保子ちゃんが――。
もう一度云うよ? 奈保子ちゃんがうちまで、リボンの箱入りのイチゴタルトをもってきてくれてるんだよ? それをお前というやつは――!?
「そんな甘いの嫌いだよ」――!? ハアッ!?
いただきなさい! たとえ甘いものが嫌いでもいただきなさい! 『水曜どうでしょう』の鈴井貴之のように!!!
(2)しっとりとアーティストの一面も
樹々には鳥が
私にはあなたがいる
9曲目『ふたりのWondorland』、この歌も心に沁みます。
こんな言葉を云われたい、男として。
1曲目の『愛してます』、8曲目の『17才』は、御存知それぞれ3枚目、4枚目のシングル。
いずれもこのアルバム用にアレンジされています。『愛してます』は冒頭に潮騒のサウンドが流れるのですが、『ふたりのWondorland』の終わりにも同様の潮騒が流れます。
それが途切れることなく、続くラストソング『Twilight Dream』の出だしに重なります。
ファーストアルバム『LOVE』の収録は全10曲、『TWILIGHT DREAM』も同じです。うち、シングルは2曲、各B面をあわせて計4曲、これも同じ。ラストのオリジナル曲をアルバムタイトルにしている点も。
ファーストアルバム『LOVE』のラストソング『LOVE』※は、良い歌です。アルバムを締め括るのに相応しい、日曜の夜に似た感傷を覚える、ちょっぴり物淋しいミディアムテンポ。でも、胸がほんわか温まって、かわいらしくて、ほんとうにデビュー間もない奈保子ちゃんらしい歌だと思います。
※Youtube
セカンドアルバムの表題曲『Twilight Dream』(オール大文字のアルバムタイトルとは、表記が異なります)も性質は異なりますが、アルバムの締め括りに相応しいという点で同じです。
しっとりとアーティスティックに、シンガー・河合奈保子の底力を魅せてくれます。
竹内まりやさんは『スマイル・フォー・ミー』を歌う奈保子さんを見て、「彼女はしっとりとした歌も似合うはず」と、当時、山下達郎氏と結婚、活動を休止していた彼女は、勝手に、趣味的に、『けんかをやめて』を書いたそうです。出来た歌をみて、彼女は「何様のつもり?」と自分で思ったそうです(笑)。※ そんな歌をまさか売り込むにいくわけにもいかず、さりとて自分で歌うこともできず、それから世に出るまでの一年以上の間、この歌は眠ることになります。
『けんかをやめて』については、まだその時期に至っていません。その時が来たら、じっくりお話しさせていただくつもりです。が、もし、まりやさんが先にこの歌を聴いていたとしたら、ひょっとすると、『けんかをやめて』はこの世に生まれていなかったかもしれません。
※参照 http://ongakuhiwa.com/?p=1694
お別れの曲は多摩市・カナメさんからのリクエスト、アルバム『TWILIGHT DREAM』から、河合奈保子『Twilight Dream』をお送りします。
潮騒に始まり、潮騒に終わるこのアルバム。
実際に浜辺で潮風に吹かれて、沈む夕陽を眺めながら、この一枚に耳を傾けてみたい。
そんな贅沢な時を過ごしてみたいと思います。
2024.06.19 一部加筆


