Stone Sour『Hydrograd』ロック好きに薦めたい4年ぶり6枚目の新譜! | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


 
先日、"パイレーツ"の最新作を観てきました。
 
やっぱり安定して面白いですね。
 
さわり程度ですが、前作からの繋がりがある部分もあったし。
 
しかし、これも日本だからこその弊害か

原題に対して、邦題がまたなんかねぇ…

ま、終わり方を見るに

今回でまとまりもつくし、シリーズ最後でいいんじゃないかと。

なんて思ったけど、終わりかと思った

ワールドエンドから2作やりましたしね。

何だかんだでまたやりそうな気もします。

視聴側としては、今回がラストでも十分納得しますね。

どうも、トトです。



さてさて、今年は精力的に書いている

レビュー記事

まぁ、ここ最近は目ぼしい新譜も買ってないので

今月はあまり書くことはないかもですが。

先月末に5枚購入し、その中からの1枚を今回は。

ホントはこれもレビューするつもりはなかったんですが

思いの外、良盤だったので。

それではいきましょう

 

 

 



Stone Sour 『Hydrograd』
01. Ysif
02. Taipei Person/Allah Tea
03. Knievel Has Landed
04. Hydrograd
05. Song #3
06. Fabuless
07. The Witness Trees
08. Rose Red Violent Blue (This Song Is Dumb & So Am I)

09. Thanks God It's Over
10. St. Marie
11. Mercy
12. Whiplash Pants
13. Friday Knights
14. Somebody Stole My Eyes
15. When The Fever Broke
16. Burn One Turn One [Bonus Track For Japan]
17. Unchained [Bonus Track For Japan]


激ロック インタビュー:生の楽器とアンプを使って、自分たちが出した音が空気を伝ってマイクロフォンから抜けていくっていうやり方を貫いたから、すごくいい音になったと思う



Slipknotvo.Corey Taylor が組むバンド

Stone Sour の新譜が6/30にリリース。

今年購入した音源の中で、2番目に多い楽曲数。

国内盤ボートラ含め17曲収録です。

ちなみに現状で今年1位は【BackWordz 】ですが、

あれは輸入盤でボートラなしの18曲収録…

間違いなく今年の収録曲最多アルバムになるでしょう。


BackWordz は置いといてStone Sour

インタビューの通り、今作は

ライブレコーディングをし、生の音に拘った作品のようですが

果たして、収録された楽曲の出来や如何に。


前回、どんな要素があれば気に入るか
という記事を書いたので、まずは今作での
自分のお気に入り曲。

まずは2曲目の"Taipei Person/Allah Tea"
勢いのあるハードロックな曲(・∀・)カコイィ!!
台北人アッラー茶ってタイトルが謎だけどw
曲終わりのスティックの音や、Corey の呟きが
ライブレコーディングである様を感じさせますね。

2曲目よりも激しさを感じるも、
静と動の要素が織り成す3曲目の"Knievel Has Landed"
シンガロングパートがあるのも良いです。
何気にこの曲のベースラインも好きかもしれません。
やっぱ序盤にありがちなこういう上げ曲は
気に入る確率が高いです。

タイトルトラックを飛ばして5曲目の"Song #3"
タイトルトラックではなくも、この曲が
今作のリードトラックな気がします。
『スッキリ!!』に出た時もこの曲のアコギ版を披露し、
公式からもアコギ版がYouTubeに上げられてます。
そんなリードトラックになるのも納得な、
ホントに聴いてて心地好いグッドメロディです。
1周して最初に気に入ったのもこの曲でした。
Corey の"歌"声はやっぱ良いなぁ、と
改めて実感できるような曲です。

Song #3 と同じくMV曲となっている
続く6曲目の"Fabuless" Song #3 よりも激しく、
Corey のシャウトも飛び出します。
MVでは人型を模したバルーンを客に見立てたような
ライブビデオ風な感じがまた良いですね。

飛びに飛んで12曲目の"Whiplash Pants"
静かに旋律を奏でる鍵盤から、一気に
激しいバンドサウンドへ切り替わり、
モッシュ衝動に駆られるアグレッシブさを見せます。
ヘドバンしたくなるグルーヴ感もひとしお。
ラストのシャウトパートはさながら
SlipknotCorey Taylor が顔を覗かせますね。

そして14曲目の"Somebody Stole My Eyes"
小気味良いドラムの連打から、ヘヴィに、
疾走するようなイントロがツボでした。
その勢いのままシャウトを繰り出すCorey のボーカル
打って変わってサビはメロウになるのも良か。
MVは、昨今よく見る360゚パフォーマンスもの。

ボートラの"Burn One Turn One"
Corey が低く呻くようなパートや、
シャウト要素多めな部分もあって、
激しさ故にSlipknot 感も容易に感じますが、
Slipknot とは違うと思わせるのがSSの良さでしょう。
少なくともSlipknot はメタル、SSはロック、
というイメージが自分の中にあります。
AAのDanny Corey みたいなことしたいのかな、と。

第一印象で気に入ったのはこれらの曲ですが
これだけ多くの曲を収録したアルバムを、
飽きさせない曲もありました。

タイトルトラックの"Hydrograd"
KornMIWを彷彿とさせるような怪(妖)しさがあり、

7曲目の"The Witness Trees" はミドルバラード

8曲目の"Rose Red Violent Blue (This Song Is Dumb & So Am I)" は、The Witness Trees に続くようなミドルバラードと思いきや、サビに入ると明るく、多幸感すら感じるようなキャッチーさがある。

9曲目の"Thanks God It's Over" は、ミドルテンポながらも、男臭さ溢れるロックサウンド。

10曲目"St. Marie" はアコギ主体のカントリー調で、Corey の歌と綺麗なコーラスに聴き入る心地好いスローソング。

11曲目の"Mercy" は、Trivium"Dead And Gone" を彷彿とさせるサビのコーラスだったり。

本編ラストの15曲目"When The Fever Broke"
今作最長6分半にも及ぶ、スローバラード。


と、多種多様な要素を取り入れた15曲、
ボートラを含めれば17曲も詰め込んだ作品でした。
ライブレコーディングをしたことも功を奏してか
サウンドも生々しさが伝わってくる作品でもありました。
バンドミュージックが好きなら、ロックが好きなら
嫌いになることはまずないんじゃないかと思えるような
Stone Sour の新譜Hydrogradでした。






メンバー(特にボーカル)が別バンドをやると

やはり有名な方、人気のある方のバンドを浮かべてしまいますが

Stone Sour に関しては

SlipknotCorey Taylor ではなく、

Stone SourCorey Taylor として

見れる、聴けるということ。

しかし、激しいサウンドにCorey のシャウトが乗ると

さすがにSlipknot がチラつきますが、

曲構成か、上手く言えない細かな部分か、

これSlipknot だ!と思うことを避けさせてくれます。

それだけサウンドも幅広いし、

メタル色よりロック色が強く、

何よりCorey のボーカリストとしての実力

その賜物だとも思います。


加えて、今作のリリースにあたり

色んなところでのインタビューも注目されています。

Corey は、HR/HMシーンのボーカリストとしては

かなり上位に数えられるだろうけど、それだけでなく

以前、記事にしましたが

LPのChester 、LPファン双方に理解を示したり

その後にも

下半身不随になったファンにサプライズで会いに行ったり

子供時代に性的虐待を受けていたことを明かし

それをキッカケとし、

うつ病に対する理解】も示しています。


NBのChad のケンカを買ったり】もしてるけど笑、

世界中を熱狂させるバンドのフロントマンでありながら

それ以上に、ファンや弱者の味方であり

理解を示してくれるような人格者でもあると思います。


曲や作品の良し悪しを語る上では無関係ですが

人としてCorey が好きであるのは

こういった部分があるからなんだと改めて。

 

 

そして、つい先ほどの速報ですが

 

今回の新譜、【ビルボードチャート3部門で1位を獲得した

ようです。

売れるものは良いもの、とは言いませんが

 

音楽シーン的にも、リスナー的にも

 

日本よりも遥かに良いことは明白なので

 

今回の新譜も、良盤なのは間違いなさそうです。

 

 







9月には、SSの来日も決まっています。

自分も初日のチケットを確保済み。

主催やゲスト(のファン)に眉をひそめてしまいますが、

Stone Sour としてはOzzfest Japan 2013ぶり、

フェス以外の単独では、2011年以来6年ぶりです。

フェスにしろ、単独にしろ、

個人的にはSSのライブは初参戦です。

新譜Hydrograd はもちろんのこと、

過去作もちゃんと予習し、ライブを楽しみましょう。