Miss May I『Shadows Inside』メタルコアバンドからメタルバンドへ。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


より多くの人が音楽を知るようになるキッカケ

を、最近ちょくちょく考えています。

こういったブログというツールも当然そうなんですが

自分は長文記事になりがちなので、

読むにはそれなりの時間と労力を使わせてしまう。

少し思ったのは、不定期で更新してる

My Favorite Musicの記事の通り、

自身が集めに集めた音源はそこそこにある。

それが元となり、ブログの記事にもなるんですが

それを曲単位に絞りこんで

botとしてTwitter垢を作ってみようか?

ってのを、ふと思いました。

もちろん実現させるか否かは確定ではないですが…

作ったらフォローしてくれます?←

どうも、トトです。



さて、そんな本日は

リリース前に発表された新曲を聴くに

これまでと変わらず、

オールドスクールメタルコアサウンドで

十分に期待を煽ったバンドの、

気付いたら6作目にも差し掛かる新譜レビューです。





Miss May I 『Shadows Inside』
01. Shadows Inside
02. Under Fire
03. Never Let Me Stay
04. My Destruction
05. Casualties
06. Crawl
07. Swallow Your Teeth
08. Death Knows My Name
09. Lost In The Grey
10. My Sorrow




そんなオールドスクールなメタルコア故か

頭の固いメタラーからも認められているとかいないとか←

そんな現代に生ける、貴重な

メタル方面に特化したメタルコアバンド

Miss May I の6枚目の作品。


まず1曲目に披露されるは、現状では最新の
MV曲であり、タイトル曲
track-01. Shadows Inside
vo. Levi の咆哮と共に爆走するイントロが
血沸き、肉踊るメタルコアサウンド。
そんなサウンドでありながら、サビでは
Ba.Ryan によるエモーショナルなクリーンも健在。
お手本のようなMMI式メタルコアサウンドで
1曲目から心を鷲掴みにされます。

続くtrack-02. Under Fire
メタルメタルしいギターイントロに、
ドコドコ連打するドラムがまた心地よい。
しかし、サビはミドルテンポになり、
サウンド面でもスケール感が増したような印象も受ける。

track-03. Never Let Me Stay
のっけからミドルテンポで、コーラスパートから始まる。
そのままRyan のクリーンがメインで曲が展開。
イントロでのコーラスはサビにも取り入れられ、
これまでのMMI らしくない曲ながらも、
2曲目同様、サウンド面でのスケールアップ感はある。
こういった曲の歌い方を聴いてると、Ryan
LP最新盤のChester みたいね。

track-04. My Destruction アコギ風なイントロから
こちらもミドルテンポな曲調を展開。
しかし、サウンドはどこかダイナミックで、
3曲目とは打って変わり、Levi のスクリームが
メインを占めるという、力のある
メタルバラードって感じが見てとれます。

そしてリリース直前に公開された
track-05. Casualties
先程からずっとミドルテンポな曲が続くものの
今度はヘヴィさを押し出したメタルコア曲に。
しかし、サビの雰囲気と、またRyan の声がなぁ
エモーショナルさ掻き立てまくり。

続くtrack-06. Crawl
この曲もこれまでのMMIにはなかった、
クリーン主体のメロディ重視なメタルソング。
もはやLevi のスクリームはバックボーカルです。
しかし、ラストサビ前はLevi がメインを張り
ヘヴィな楽器隊と共に咆哮する様はさすがでした。

アウトロからそのまま繋がるような
track-07. Swallow Your Teeth
壮大なコーラスパートから始まるものの、
ガッツリヘヴィなブレイクダウンと
Levi のスクリームも入っており、
これはこれで新たなMMIが見れた感じです。

track-08. Death Knows My Name
これまた静かなギターイントロから入る
MMI"らしくない"曲という印象です。
Levi もシャウトしてはいるものの、この曲も
メロディに重きを置いた曲のような気がします。
Ryan の良さが引き立ってますね。
そんな中でもクッサいギターソロがあるところが
MMIがメタルバンドである様を再認識させますね。

そして今作でいちばん最初にMVが発表された
track-09. Lost In The Grey
ここに至るまでにあった壮大なコーラスパートではなく
ボーカルと共に"シンガロング"するパートから始まる。
そこを抜けると静かながらもヘヴィな楽器隊、
そしてブレイクダウンへと繋がり、
サビは疾走したくなる連打とシンガロングへ。
ラストのスクリームと並行するブレイクダウンと
シンガロングパートとかもとても良い。
今作はこのMV曲2つに完全に騙された感じですが
それ故に、MMI"らしさ"のあるこの曲は、やっぱ良いです。

ラストを飾るtrack-10. My Sorrow
のっけから疾走するメタルコアサウンド
気持ちイィッ!
ってのは最初だけで、やっぱメロウな部分が大半で
Ryan Bennington ← みたいなクリーン主体です。
タイトルを歌いつつフェードアウトしていき、
1曲目に戻った時のワクワク感よ←





うーん…(´・ω・`)

どうした?!Miss May I

と、そんな気持ちになってしまう新譜でした。

近年の流行りであるニューメタルに

寄せてこなかったのは素直に称賛しましょう。

今作も相変わらず良きメタルサウンドしてて、

前から思ってたけど、ラウパでもフツーにウケそうな

メタル色強いメタルコアが非常に好感なんだが…

今までにあった、アグレッシブな曲や

爆走感のある曲があまりにも少ない。

クリーンであるRyan のパートが増え、

ミドルテンポな曲がとても多く感じた。

リリース元の解説には

これまで通りの屈強かつオールド・スクールなメタルコアを鳴らしつつも、過去のアルバムでは聴くことのなかったメロウな楽曲が強い印象を残す作品だ。これは、ベース・プレイヤー兼クリーン・ヴォーカル担当のライアン・ネフの失恋が作品に大きな影を落としている。

原因はそこかー!!!!!

女々しい!女々しいぞ、Ryan Neff !!!!!

メタルバンド名乗るなら、

彼女コ□ス

くらいのこと言えるようになれー!←

 

J-POPシンガーじゃないんだから。

とね。

そんなミドルでメロウな曲が多いからか

正直、聴いてて全く

テンションが上がらん

思わず過去の曲、聴き返しました。

おーおー、そうそう

Miss May I はこうだよねー、と

Hey MisterOpening WoundsRelentless Chaos

Messes Of A Dying Breed 等々を聴いて思いました。

Our Kings とか、1曲の中に3回も

サークルよろしくな爆走パートがある。

OUTBURN 2014が懐かしいわ…


ってのは、流しで何となく聴いた1周目の感想ですが

レビュー書く為に、ちと集中して聴いた2周目は

あれ?これはこれで意外と…

と、1周目ほど悪い印象はなかったです。

とはいえ、レビューの最後の曲の最後の部分のように

そういった"らしくない"曲から

"らしい"曲へ切り替わった時のワクワク感や

テンションガチ上がりする感じはやはり否めず

自分の好みを再認識しましたね。

 

やっぱり、せめてあと1~2曲でも


従来のメタルコア曲があればなぁと。

 




しかし、国内盤リリース元の

Ward Recordsがまたアホでねぇ…←


ミス・メイ・アイの日本盤がリリースされるのは6作目にして初めてのことだが、日本でのライヴ経験は豊富だ。2014年4月にCROSSFAITHとCOLDRAINという日本を代表するラウドアクトと共に東名阪、さらに札幌、仙台から福岡まで全9都市をOUTBURN TOUR 2014でサーキット、さらに同年11月にKNOTFEST JAPAN 2014で再来日を果たしている。ミス・メイ・アイは日本盤未発売のバンドとしては異例の認知度を誇るバンドなのだ~…
(中略)
…~さらなる可能性を感じる手応えのある作品で、ミス・メイ・アイが本格的日本デビューを果たす!



と、今回の新譜、バンドを評する一部を抜き出しましたが

あー、これは恥ずかしい

 

というか、リリース元なら情報ソースちゃんとせーよ。


自分の記憶が確かなら

MMIの国内盤デビューは4thRise Of Lion です。

しかも、お宅らからのリリースにはない

ボーナストラックもちゃんと複数曲付いて

国内盤リリースしてます→【トラックリスト】(激ロック)

もはやまともに動いているかどうかすら怪しいですが

INVISE RECORDS 】という、正真正銘の日本企業から

国内盤がリリースされています。


業界関係者がこういう無知をドヤ顔で晒すから

リスナーの方が音楽に詳しい

とか言われたりすんだよしょーもない。

 

国内盤を出してくれること自体は非常にありがたいことだが

 

ただ出せばいいってもんじゃないだろうに。


しっかりしてほしいわホント。

ホントに知らなかったのなら恥体を晒しただけ。

知っててやったなら、

自分たちが国内盤デビューさせてやったぜ!

と思わせるような、言い方やり方が汚くて賛同できない。

元々、INVISEがWardの傘下とか前身なら

素直にごめんなさいですが。

まぁ、どのみち好感は持てないですね。

 


ホント、レーベルとかに限らず


日本の企業、日本の暮らし方というか、文化というか、


どうしてこう悪い方に我が強くて、

 

内向き内向きなんでしょうか。


こと音楽シーンだけでも協力し合ったり、


権利だの何だのがもう少し緩和すれば


今よりよっぽど良くなる部分は多いハズなのに。


昼間のCorey のタトゥーもそうだけどさ。


ホント、なんだかなー…

 





そんなこんなありつつも

今までのMiss May I にはなかった要素が多く、

今までのようなオールドスクールなメタルコア感は

大いに削がれた作品なのは確か。

しかし、

スケールアップし、ダイナミックなサウンドが

映えるような曲もあるのも、これまた確かです。

メタルコアバンドではなく、メタルバンドとしてなら

正当進化であるとは思います。

ただ、個人的にはメタルコアしてて欲しいし、

過去作のギラギラした、アグレッシブなMMIの方が

好きなのは間違いないです。