Everyone Dies In Utah - グッドメロディを響かせる良質エレクトロコア。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。



NFGの新譜が4月にリリース決定】\(^o^)/

年末ランキングに名を連ねそうなバンドの吉報ですね。

国内盤の情報は未定ですが、

向こうでは再びHopeless からリリースされるので

順当に行けばKRIから国内盤を出してくれるでしょう。

続報に期待ですね!

悲しいニュースばかりでないことに喜びを感じてます。

どうも、トトです。



月末に来て、今年初のレビュー記事になります。

とはいえ、昨年リリースのアルバムですが。

今年に入ってから入手した昨年リリースのアルバムで

良作がいくつかあり、少し昨年リリース作の

レビューが続きますが、ご容赦ください<(_ _)>

まずはこちら!





Everyone Dies In Utah『Everyone Dies In Utah』
01. Relentless
02. SYNRS
03. Natural Order
04. Simply Free
05. Way Back When
06. Chronophobia
07. Three Pointer
08. 1635
09. Dr. Fishy, No!
10. Silver Tongues
11. Dying Light





USはTexas 州出身のエレクトロコアバンドの

Everyone Dies In Utah

InVogue Records から4枚目にして

セルフタイトルアルバムをリリースしました。


バンド名に注目してください。

Everyone Dies In Utah
ユタ州でみんな死ね!


…ユタ州に何か恨みでもあるんでしょうか笑

バンドのバックボーンはわかりませんが

バンド史上、セルフタイトルを付けるってのは

何かと良作の匂いがプンプンします。

それでは早速、紐解いていきましょう。
 

 


遠くから聴こえるようなクリーンボーカルから入り
勢いの良いイントロ、そして美メロパートへ。
スクリームと並走するエレクトロパートを経て
そして盛り上がりどころのサビ。
バックに流れるコーラスも良い。
掴みはバッチリ、アルバムのスタートトラックに
相応しいtrack-01. "Relentless"

MVになってるtrack-02. "SYNRS"
track-05. "Way Back When"
track-07. "Three Pointer" は、エレクトロパートが
Fail Emotions sever black paranoiaのような
ロシアバンドやその系譜のバンドのような
エモーショナルさや、ダークさを感じられる。
軽さやチャラいピコピコ感のない重厚なエレクトロと、
ヘヴィなポスコアが絶妙にマッチ。
track-07はモールス信号を使用したイントロも良か。
track-06. "Chrono Phobia" なんかは、
初期CFあたりも彷彿とさせる。

スクリームと共にアグレッシブなバンドサウンドで始まり、
サビはクリーンと共にグッドメロディを響かせる

track-03. "Natural Order"
このバンドも、クリーンはエモさもあるものの
決してナヨくないのが、非常に良い。
終盤、スクリームと共に鳴り響く
泣きのギターリフから、ヘヴィな
ブレイクダウン気味に幕を閉じる。

エモーショナル特化のtrack-08. "1635" あたりも
ミドルテンポな部分も多く、それ故に
遺憾なくグッドメロディ実感できる。
エレクトロパートにHis Statue Falls を感じる
track-04. "Simply Free" も、サビは
エモーショナルさの塊です。
イントロや曲間にも、喧騒音が使用されてるのが○

track-09. "Dr. Fishy, No!" はラストの
エコーやコーラスを使用し、曲のラストに
壮大さを漂わせるのがたまりません。

ラストは再びMV化されてるtrack-11. "Dying Light"
バラードか?と思うほど静かなイントロだけど
本編は叫び、疾走し、
拳を振り上げたくなるシンガロングパートも。





と、いう

Everyone Dies In Utah のセルフタイトル作でした。

エレクトロコア系のバンドって、

GO WITH ME系のバンドを漁りまくってた時期があり

漁りすぎて飽きてた部分もあったんですが

昨年リリース、レビューもした

His Statue Falls や、sever black paranoia

来日したShoot The Girl First とか

エレクトロでも硬派であったり、

そこまでエレクトロパートが主張しなかったり、

そんなバンドはとても好印象でした。

sbpも、STGFも、年末のアルバムランキングに

名前を連ねましたしね。


硬派で、尚且つそこまで主張もしない、

それでいてグッドメロディ、

それが今回のEveryone Dies In Utah でした。

しかもボーカルは近年の分業ではなく、

クリーンとスクリームを一人でこなすスタイル。

そしてヒゲ&もじゃヘアーの見た目からは想像つかない笑、

非常にエモーショナルな声質のクリーンは武器でしょう。

楽器隊のサウンドも、

攻めるところと落とすところのメリハリもついてて

静と動、どちらの曲もそつなくこなしています。

推薦シリーズなら

IssuesBad Omens のラインナップに加えても

違和感なくマッチしそうではありますね。

バンド名の真意はともかくとして笑、

これは"当たり"です。

レーベルもInVogue ですしね。

アルバムは今作で4枚目ながらも、日本では

まっっっっったく知名度のないバンドのひとつなので

これを機に、是非とも音源を手にとってみてください。