[解散] A Loss For Words - 男が惚れるアツイPOP PUNK | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 

 

今年最初の"解散"記事になります。

 

昨年11月に書いた解散記事の冒頭で

 

ホントは書こうと思ってたバンドがいたんだけど
そのバンドのラストアルバムが出るってアナウンスされてから
今月まで粘って待ってみたものの、このままだと
早くてもリリースは来年になるんじゃねーか…?
と、思い今に至ります。

 

ということが、ものの見事に的中しました。

 

実際、リリースされたのは昨年末、

 

国内の所属レーベル的にも、国内盤が出ないなんてことは

 

絶対にあり得ない!

 

と、思っていた国内盤は先月20日にリリースされました。

 

そして前回、"推薦"記事も書き

 

ようやく全ての準備が整いました。

 

それではいきましょう。

 

 

 

 

 

A Loss For Words

男が惚れるアツイPOP PUNK

 

 

 

解散を発表したこと自体は【2014年8月】のことでした。

 

そして最後のアルバムをリリースすると告知したのは【2016年1月

 

翌2月には、【レコーディングが完了】したとされ、

 

さらに翌3月には【未発表曲やカバー曲を公開

 

そして12月末に、待望の最終作がリリースされました。

 

そんな最後のアルバムも、AL4W節が炸裂した

 

とても良い作品になっているのは言うまでもありません。

 

でも、既存のアルバムも良作揃い。

 

そんなAL4Wのアルバムを振り返っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

The Kids Can't Lose (2009)

 - Stamp Of Approval


記念すべきAL4Wの1stアルバムは
ライブのラスト定番"Stamp Of Approval"から始まる。
曲の初っぱなからシンガロングパートがお目見えする
AL4Wの代表的なPOP PUNKソングです。
EASYCOREを彷彿とさせるヘヴィなイントロから入る
続く"40 Thieves"もライブ定番。
4曲目の"Hard To Breath"も、ライブでは
1曲目に来ることの多い良質POP PUNKナンバー。
自分が見たAL4Wのラストステージ、
ICE GRILL$ FESTのアンコールラストでは
この曲が好きなんだ、とvo.Matty が語った
"Mount St. Joseph"は、泣きのアコギソング。
その現場で涙したことは言うまでもなく。

 

エッジの効いたギターリフがアツい
"A Half Step Down"とかもクソかっこ良く
個人的にはかなり好きです。

キャリアを積んでも、ライブではこの1stからやる曲も多く
そんなところがとても好感でした。
そして、ハードコアにもルーツを置くバンドらしく
バンドの基本はPOP PUNKしつつも
所々でヘヴィでハードなサウンドがあり、
シンガロング必須な激アツパートがあったりと
"男"が好むPOP PUNKサウンド、ここに極まれりです。

 

 

 

 

Motown Classics (2010)


2ndをリリースする前に、カバーアルバムをリリース。
Lionel RichieStevie Wonder など、

ソウルミュージックやブラックミュージックの
アフリカ系アメリカ人が数多く在籍したレーベル
"Motown (Records)" アーティストの
AL4WによるPOP PUNKカバー集。
カバーされている曲も豪華ながら、featゲストには
FYSDanAlanSYGJordan とこちらも
POP PUNKリスナーには至極のゲスト。
そんなアルバムからライブで鉄板になっていたのは
FYSの2人をゲストに迎えたJackson 5 の"I Want You Back" cover
フルアルバムと同等の収録曲数のカバーアルバム、
こちらもAL4Wを知るには必須の作品です。

 

 

 

 

No Sanctuary (2011)

 - Raining Excuses

 - Pirouette

 

2ndになってもAL4Wの良さはそのままに
良質な"男"のPOP PUNKを打ち出しています。
それだけでなく、ハードコア、
メロディックハードコアな要素も存分に感じられる
Rise Records 移籍後初の作品でもあります。
2ndの1曲目を務める"Honeymoon Eyes"は
1stのHold Your Breath 同様、ライブの熱を
一気に上げる役割を担う序盤の鉄板曲です。
エモーショナルに入り、徐々にテンポを上げ
最終的にはシンガロングパート激アツ
極上POP PUNKソングになる3曲目の"Pirouette"
曲のタイトルが示す通り、アグレッシブな"The Hammers Fall"
タイトルソングである"No Sanctuary"は
シャウトと疾走パート、胸アツシンガロングパートを要する
2分弱の今作イチの"攻め"ナンバー。
しかし疾走加減は、次の"JMR"も負けてません。
そして、ラストライブ終盤に持ってきた
"Wrightsville Beach"では、口をへの字にしながらの
号泣シンガロングですよ。゚(゚`Д´゚)゚。
ボートラの"Pirouette"と"The Recluse"の
アコースティックverも、エモーショナルさ増し増し。

 

 

 

 

Before It Caves (2013)

 - Distance ft. Lynn Gunn

 - All This Time

 - The Kids Can't Lose

 

ここまでに2度の来日も果たし、3枚目となる
フルアルバムを2013年にリリース。
そしてICE GRILL$からリリースされた国内盤は
ボートラ含め16曲収録の特大ボリューム!
そんなアルバムの1曲目は、今をときめく
PVRIS vo.Lynn をゲストに迎えた"Distance"
PVRIS がこんなに話題席巻する前に、来日し、
原曲通りのfeatを日本で見れたのは
レア以外のなにものでもないでしょう。

NERDSでの【アコースティックライブ】も、

Lynn にギターを任せてます。


2曲目は、TWYvo.Dan をゲストに迎えた
"Conquest of Mistakes"
ゲストに恵まれるのもAL4Wの人徳ですかね。
バンドの音、そしてMatty の声とも絶妙にマッチする

Dan の声を以てして、とてもエモーショナルな曲に仕上がってます。
5曲目にはPolar Bear Club Jimmy がゲストの"No Pioneer"
こちらは曲調的にもポップでキャッチー、
Jimmy もとても良い味出してます。
個人的に気に入っているのは"20 Block"
確かなPOP PUNKながらも、哀愁漂わせる
エモーショナルなメロディがツボです。
不動の名盤1st、バンド史上最もアグレッシブな2nd、
3rdはこれまでのAL4Wをしっかり踏襲しつつも、
エモーショナルさに特化した作品のように思います。

 

 

 

 

Crises (2016)

 - Existential Crisis at the Cask 'n Flagon

 

長らくリリースがないまま時が経ち、
しかし、来日公演も行いつつも、
2014年8月に解散を発表。
そしてファイナルアルバムである今作を
作年末に、国内盤は先月リリース。

1曲目の"Existential Crisis At The Cask 'n Flagon"は
今のところ今作唯一のMVになっており、
バンドのこれまでのキャリアを振り返るようなVideoに。
その中には日本でのシーンもとても多く使用されていて
バンドが日本にも特別な思いを持っていたことがわかり
日本のAL4Wフォロワーにはとても嬉しい作りとなっています。
サムネが既に日本でのシーンだしね。
曲自体ももちろん、AL4Wならではのアツい
POP PUNKとなっています。
そして今作も、これまでの作品にも負けず劣らずの
時代問わず、新旧豪華なゲストが目白押し!
そんな豪華ゲストがfeatした曲が良いのはもちろん
個人的に気に入ったのは、
お手本のような良質なPOP PUNKソングで、
彼らの出身であるボストンの名をタイトルに刻んだ
"Boston's Wayward Son (Exit 16B)"
アコギ主体で、ラストはバンドサウンドになる
"In Your Company"も良い。
サークル、ステダイよろしくな"Georg Cantor"も。
国内盤ボートラの"The Wool Over Your Own Eyes"、
"Vagabonds"も本編に入っていても何らおかしくないほどの
至極のAL4Wソングです。

このアルバムを聴いてても、この中のこの曲を
ライブでやればどれだけ盛り上がるだろう…
と、考えるだけでとても妄想が捗ると同時に、
ちょっと切なくなっちゃいますね。
そう思えるほど、最後の作品もとても良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、AL4Wのアルバムでした。

 

IGバンドの解散記事を書くのは

 

Major League以来、2回目ですね。

 

推薦記事の時も書きましたが、

 

ATLWTK、まして5SOSとかのような

 

華のあるルックスで、キラキラしたサウンドのPOP PUNKではなく

 

男臭くて、暑苦しくて、熱量が凄まじく、ハードコアにも通じる

 

そんな男が好むようなPOP PUNKのパイオニアの一バンド

 

と言ってもいいかもしれません。

 

そんなアツさも、ライブに行って体験してきました。

 

AL4Wのライブを見たのは、たったの3回

 

来日回数で行ったら、たったの2回

 

来日公演の総数だけでも、半分にも満たない回数でしょう。

 

でも、その1回1回の熱がとてもすごくて

 

シンガロングに喉を潰し、モッシュやサークルで体を酷使し、

 

とても気持ち良い汗と疲労感を残してくれたのを覚えています。

 

国内の所属であるICE GRILL$の尽力あってか、

 

Farewell Tour も、日本でやってくれた。

 

最後のライブでは、涙なしには見られなかったです。

 

 

AL4Wが日本にとても良い印象を持ってくれたように

 

自分たち日本のリスナーにも、

 

とても良いものを、たくさん残していってくれました。

 

その内のひとつが、間違いなくこの音源たちです。

 

A Loss For Words はもう、シーンにはいない。

 

だけど、この珠玉の楽曲が詰まったアルバムは残ります。

 

そんなA Loss For Words の楽曲を聴くキッカケ、

 

残していくアーカイブ的な役割のひとつとしてでも、

 

自分のこの記事が役に立ってくれれば幸いです。

 

 

 

 

参考記事

2014 LIVE REPO 32th. ICE GRILL$ TOUR 2014@新宿9 Spices

2014 LIVE REPO 33th. ICE GRILL$ TOUR 2014@渋谷GARRET

2015 LIVE REPO 39th. ICE GRILL$ FEST 2015

 

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