(前回からのつづき)
A8西富士中学校を出発すると目の前には天地山地。
「あれに登るのね」
そう思うとロードで走る気持ちが萎えた。
後のことを考えて登山口までは全歩きすることに。
エイドで休憩した選手には当然のごとく抜かれる。
「時間はある。マイペースで。」
そう自分に言い聞かせて進む。
途中でキャンディを1つもらい、それを舐めながら歩いた。
そして登山口に到着。
しばらくすると逆方向に進む選手が・・・。
最初はスタッフかと思ったがゼッケンをつけている。
A8に戻ってリタイアするのだろうか?
とりあえず目の前のトレイルを登る。
脚の疲れはある。
けれども登る。淡々と登った。
さすがに途中で何度か休んだ。
その度に時計を確認して頂上まであとどのくらいかを測った。
見た目で判断すると偽ピークのショックが大きい。
明るい分、きつくは感じなかった。
確実に登っているのが分かるから。
そしてほぼ予定どおりに「天子ケ岳」の山頂に到着。
疲れた・・・。
自家製のエナジーバーを食べながら座り込んで休む。
このあたりからジェルは食べる気がしなかった。
「ご飯が食べたい」
固形物が食べたかったので胃腸の方は問題ない。
おそらく気分的なものだと思う。
日が暮れないうちに先へと進む。
次は「長者ケ岳」。予定では40分。
そこからは何も考えず無心で進む。
おそらく2年前の天子山地の時よりも脚は動いていると思った。
キツイけれども登りに悲壮感はなし。
苦笑いしながら進んでいたと思う。
予定通り41分で「長者ケ岳」に到着。
一呼吸してすぐさま進む。
休んでいると寝てしまいそうだ。
それを誘うかのようにブルーシートが敷いてある。
次は「天狗岳」。予定では60分。
とにかくひとつひとつクリアしていく感じ。
このあたりになると登りでは抜くことの方が多い。
他ではさんざん抜かれているけれども・・・。
「天狗岳」の頂上は非常に分かりにくい。
道標もなければ、小さな木の切れ端に書かれているだけ。
55分で通過。
ここから「熊森山」へは、もう一段階グワッーと登る感じ。
予定では70分。
今年はへろへろになることなく、淡々と登ることができた。
あっけなく51分で山頂に到着。
「なんだ、いい感じじゃん」
「好事魔多し」とはよく言ったもので、そう簡単には済まなかった。
自分が作成したペース計画表ではここからA9麓エイドに下りることになっている。
そう、すっかりと「雪見岳」を忘れていた・・・。
結構、ショックだった。
雪見岳ははっきりと目の前に見える。
ガッーと下ってグワッーと登る感じ。
ジェットコースター的なルートと言えば分かりやすいだろうか。
進まないことには仕方ないので再び淡々と登る。
そして「雪見岳」を通過。
ホッとしたのつかの間。 この先の急下りで思いのほか時間がかかる。
足場が悪く、ちょっとした渋滞。
STYの選手を先に通していることもある。
最後の方はとうとう日も暮れてヘッドライトを点灯することになった。
このとき、足の爪のいくつかは「逝った」と思った。
A9麓 28:10 (6:49) 123.3km
ペース計画ではこの区間、7時間の予定だったので、なんだかんだで予定どおり・・・。
ここもプライベートサポートの人が多い。
分かってはいるものの羨ましい。
まともなものを食べたかったが、クリームパン、バナナぐらいしかなし。
次の本栖湖エイドに期待することにしよう。
ブルーシートで横になっていると、隣でストレッチをしてくれると言う。
ありがたく施術してもらう。
さすがに天子山地で脚を使いきったようだ。
まあ、そこが頑張りどころだから仕方がない。
10分ほどで終わり、ぼぅーとしているとTさんと会う。
コースを一緒に確認し、Tさんと一緒にエイドを出発した。
ここでの滞在は41分間。
しばらくはフラットなトレイルが続く。
走れないこともない。
けれども自分の足はまだ回復しきれていないようなので歩くことにした。
「竜ケ岳」の登山口まではかなり距離があった。
ここから先は過去のデータがないので少々時間が気になった。
今までのように「予定どおり」とはいかないだろう。
それでも歩く・・・。
結局、3kmほど進んでからようやく登山道に入る。
つづら折りのトレイルをひたすら登る。
登る足は回復していた。
淡々と登る。
「端足峠」でも一息つくこともなく一気に「竜ケ岳」まで登る。
たしか2年前はここで振り返ると「毛無山」に登って下る選手のヘッドライトが見えたところだ。
その光が見事に「山」を形取っていたのが印象的。
竜ケ岳頂上付近は風も出てきて少々寒い。
けれども今年は全体を通して気温は高いと思った。
それだけでもレース条件はかなり良い。
登ったら下りる。
「何のために登らせたのか?」
思わずそう言いたくなる。
Tさんと一緒につづら折りの下りをゆっくりと下りた。
これがまた長い。
下の方に明かりが見えるけれどもなかなか近づいてこない。
スタッフの声が聞きとれるあたりになってやっと下山を実感。
本栖湖道路に下りてきた。
あとはこのロードを数キロ走ればA10本栖湖エイド。
「ロードか・・・」
(つづく)
次回最終回
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