ルート、高低図などの情報は、こちら で。
(3日目(8/18)のつづき)
カレーライスを食べてお腹が満たされたあと、黒部五郎岳に向かって出発した。
時刻は午後2時ちょうど。
太郎平小屋から黒部五郎岳~黒部五郎キャンプ場まではかなり距離がある。
地図でコースタイムを確認すると、
「7時間15分」
単純に計算すると、午後9時過ぎに到着となる。
ハンドライト、ヘッドライトがあるとはいえ、夜間走行は避けたいところ。
初めて歩くコースで悪天候。
またロストしないとも限らない。 というよりも可能性は小さくない。
ソロトレッキングの身としては、リスクはなるべく抑えておきたい。
そう思いつつも、とりあえず「北ノ俣岳」に向かって、ガツガツ歩く。
ときおり、下山してくる人とすれ違うのだが、
「今から黒部ですか?!」
と何人もの人から驚かれた。
あまりにも同じ反応が返ってくるものだから、こっちまで不安になってくる。
「そんなに驚かなくても・・・」
デジカメを取り出して写真をとる機会もほとんどなく、ひたすら前に進んだ。
ゴアテックスの登山靴も、すでにぐちゃぐちゃ。
靴の中が濡れているのは、かなり不快である。
標高があがるにつれてトレイルは再びガスの中。
雨はそれほど強くは降っていないが、細かい霧状の雨が降っている。
トレッキングとしては、あまり楽しいものではなかったが、
「これも経験」
と思えばそれほど苦痛でもなかった。
やがて「北ノ俣岳(2,661m)」に到着。 というよりも「通過」。
わりと頻繁に地図を取り出してルートを確認。
どのくらいアップダウンがどのくらいの距離つづくのか、だいたいの方向はどちらなのかなど。
いつもは、ほとんどコンパスを使わないのだが、今回は練習のつもりで使ってみる。
コンパスを使うとなると、「山と高原地図」ではわかりにくい。
「やはり、2万5千分の1地形図が必要かも」
一番はマーキングをたよりに先へと進む。
「赤木岳(2,622m)」を通過。
わりといいペースでここまで来ている。
体感的には、CT(コースタイム)の60%ぐらいだろうか?
「中俣乗越」ではパワージェルを口にしながら少し休憩。
「なんだかトレランに近くなってきたかも・・・」
20kgほどのザックを背負っているので走ることはできないが、早歩きには違いない。
「さて、こっからは黒部五郎岳への登りだ」
登るにつれて風が強くなってきた。
結構な強風だ。
早いペースで進んできたせいで、汗をだいぶかいている。
その状態で風にあたると、
「寒い!!」
「山では身体を濡らしてはいけない」ということを体感する。
黒部五郎岳が近づくにつれて、またルートが分かりにくくなってきた。
マーキングを見つけられないのである。
「時間、方角、標高」を考えても、今登っているのが「黒部五郎岳」であるのは間違いない。
「山頂はひとつ!」
ということで、ルートらしきところを選びながらも、ほぼ直線的に登った。
そして、午後4時50分頃、
風がハンパなく強い・・・。
それにもう日が暮れかけている・・・。
写真を1~2枚撮って、早々に下山することに。
もちろん景色は、「まっしろ」・・・。
ここで地図を広げて、少々思案する。
ここから黒部五郎キャンプ場に行くには、
黒部五郎岳肩に戻り、カール側を通って行くのが時間的に短くてよさそうだ。
けれども、「山と高原地図」に記載されている、
「北側カールルートが一般的だが、濃霧時は稜線ルートが良い。」
という文字がひっかかる。
「う~ん、どうしようか・・・」
結局、ルートに迷いたくないので、「稜線ルート」を選択。
10分ほど進んで、その選択を、「誤ったかも」と思った。
たしかにルートに迷うことはなかったが、
「濃霧、強風、雨天時の狭い稜線の岩場歩きは大変」
ということを思い知った。
足場は滑るし、風にあたって寒い。
それにところによってはかなり急な勾配だ。
見えない疲れもあるだろうし、怪我は「下山時に多い」ということも聞いている。
ひたすら、「集中」して歩いた。
午後5時を過ぎると、暗くなるのも早い。
「日没との競争か・・・」
幸い、標高が低くなると視界もだいぶ先まで見えるようになった。
なのでマーキングを見落とすことはなかった。
それでも、黒部五郎キャンプ場までは遠く感じた。
午後6時すぎ、薮を抜けたところに突如、キャンプ場が現れた。
「着いた~」
ホッとする間もなく、とりあえずテントを設営。
ザックを置いたあと、黒部五郎小屋まで受付に行った。
この日は夕食を食べることもなく、缶ビールを1本飲んで就寝。
「長い一日だった・・・」
(つづく)
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