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<2日目(8/17)>
テントを打つ雨の音で目が覚めた。
時計を見ると午前3時。
結構、降っているのが分かる。
しかも時折、風が強く吹いてテントを大きく揺さぶっている。
「あ~、雨なのかぁ」
「せっかく、早朝に登る計画にしたのに・・・」
まだ夜明けまでは時間がある。
わずかな期待をする。
結局、雨は止むこともなく空がうすら明るくなってきた。
正直なところ、
「この天気で剱山に登れるのか?」
と思った。
どの程度、危険なのかも分からない。
まわりのテントでも外の様子をうかがっているようだ。
そんな中、準備運動の掛け声をしている集団があった。
どこかの山岳部の学生さんだろう。
体育会のノリである。
てきぱきと準備を済ませて、剱山へと向かって行った。
「う~ん、どうしようかなぁ」
さらに悩んでいると、あまり山慣れしていない感じの「おばちゃん」集団が剱山へと向かって行った。
「マジ? もしかしてフツーに登れるところなのか?」
それを見て、とりあえず行けるところまで行くことにした。
午前5時頃、サブザックを背負ってキャンプ場を出発した。
たしかに岩がごろごろしているが、気を付ければ登れないことはない。
けれど視界はあまりよくない・・・。
急なところは鎖もちゃんとついている。
ただ、雨で鎖と足場が滑りやすくなっている・・・。
ほどなくして、「前剱」に到着。
本来ならば眼前に剱岳本峰が見えるのだろうが、「まっしろ」だ。
このあたりから鎖場も増えてきた。
ガスっていてよく見えないということは、「高度感」もあまり感じないということ。
特に危険と感じることもなく先に進むことができた。
そして、有名な「カニのタテバイ」地点にたどり着く。
ほとんど直登だ。
前に登る人の「足裏」が見える。
さすがにここは、「きつい」と感じた。
安心して体重をかけられる足場が「ボルト」しかなかったから。
岩のところは、「つるつる状態」。
あとは、「力づくでよじ登った」という感じ。
同じルートでも天気によって難易度はかなり違うと思った。
あとはガレたところを登っていき、午前7時40分頃、
「登頂!」
景色はなにもなかったが、登ったことに意味があると思うようにした。
山頂で補給食を食べながらしばし休憩。
この日はいくら待っても展望がひらけることはなさそうなので、15分ほどで下山することにした。
下りで最初に待ちうけているのが、「カニのヨコバイ」。
これも少々手こずった。
「どこに足をかければいいのか・・・」
あとはゆっくりと滑らないようにして剱山を下りた。
キャンプ場に戻ったのは、午前9時50分頃。
雨の中、テントを撤収するのは結構、面倒だ。
午前10時20分頃、キャンプ場を出発。
「雷鳥坂」を下って、いったん室堂にもどるルートを歩く。
標高が少し低くなると、雨は止んでいた。
室堂の近辺では登山者以外の観光客も多い。
そんな中、大きなザックを背負ってしばし散策&休憩。
室堂で自宅への連絡を入れた後、縦走を再開。
午後12時30分すぎに出発。
ここからは「薬師岳」へと向かう。
一ノ越山荘に向かう登山道は人が多かったので、室堂山~浄土山を通ることにした。
「浄土山」までは短い距離だったので甘く見ていたが、結構ガレガレの急な勾配が多かった。
「しんどい・・・」
地図をよく見れば、たしかにそうなっている。
分岐からは南へと進路をとって進む。
また雨がぱらついてきた。
「雷鳥」は天気が悪い時によく見かけるというが、この日はもう何度見かけたことか・・・。
「そんなに天気が悪いのかよ・・・」
「獅子岳」を午後2時45分ぐらいに通過。
このあたりは細かいアップダウンが続く。
このぐらいの時間になると、すれ違う人、追いつく人はほとんどいない。
やがて下りが続くようになって、「ザラ峠」に午後3時20分頃到着。
ここで小休止。
そこからあまり遠くない、「五色ケ原キャンプ場」がこの日の幕営地だ。
途中から木道が現れて、そこを進んだところにキャンプ場があった。
ちょうど午後4時に到着。
ときおり、うっすらと「針ノ木岳」方面の山々が見える。
天気が良ければ、ここも絶好のキャンプ地なのだろう。
日が暮れる前にテントを張り、簡単な夕食を作って食べた。
「疲れた~」
午後8時頃、就寝。
(つづく)
今度は晴れた日に剱山へ
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