大岳山からの下りは険しい。
踏ん張りも効かなくなっているので、足を踏み外したら大怪我をしそうなところだ。
なので慎重に下りた。
もうすべてのボスキャラをクリアしたので気持ちもぐっと楽になった。
あとはてくてく歩いてもゴールできる。
そして勾配もゆるくなって、徐々に走れる感じのトレイルになってきた。
まだ多少、気分が悪かったがゆっくりながらも走った。
なぜならもう少し進んだところに「水場」があるからだ。
そして天然の水場に到着。
数人が並んでいた。
まだハイドレには1リットル以上のポカリが残っていたが全て捨てた。
そして水に入れ替えた。
「水がうまい!」
水を飲むと少し元気が出てきた。
もう第三関門が近いということもあって走りだす。
シングルトラックから徐々に道幅も広くなってきた。
そして第三関門の長尾平(58km地点)に到着。
13時間8分
昨年は休むことなくそのまま進んだが、今年は第三関門の休憩エリアで一休み。
ベンチに寝転んだ。
寝転びながら腕時計を見て、
「あれだけ途中休憩したのに思ったよりも時間が経っていないんだな」
そう思った。
ここからゴールまで残り13.5km
「もう少し頑張ってみるか」
パワージェルを補給し長尾平を出発した。
休憩時間はちょうど10分間。
次に目指す日の出山までは3kmほど。
登り以外は走った。
そして日の出山に到着。
「おっ~、夜景がきれいだ」
しばし東京の夜景を堪能する。 オレンジ色の宝石を散りばめたような感じだ。
そして再びベンチで横になる。
「星空もきれいだ」
ちょうどその時「流れ星」が!
「あっ、流れ星!」
思わず声が出てしまった。
ホント一瞬だった。願いを言う暇などない。
でも見れただけで幸せな気分になった。
結局、日の出山でも10分ほど休む。
「さぁ、最後のくだりに行くぞ」
「最後、頑張ってください」 と声をかけてくれたスタッフにも
「ありがとう」
と返事できるぐらい気持ち的にも回復していた。
急な階段を下りて分岐点をすぎたあたりからは走れるトレイルだ。
けれど走っているというにはほど遠い感じだった。
自分では走っているつもりだったのだが・・・。
実際に後からやってくる選手には次々と抜かれた。
他の人も、「あと少し」という気持ちで走っているのだろう。
「苦しいのはみんな同じ」
ふと、誰かが言った言葉を思い出した。
それからはなるべく抜かれないように、抜かれてもその人についていけるだけ
ついて行くようにした。
そうしているうちにある選手とずっと一緒に走るようになった。
向こうも僕の存在を意識しているのが分かる。
ホント今さらだが、徐々に集中力も回復してきた。
ライトの明かりは暗かったが、下りトレイルでもリズム良く走れるようになってきた。
65km地点を過ぎてからは、1人、2人と抜き返すようになった。
そして「あと2km」の表示を通過。
それまで一緒に走っていたその人はラストスパートをかけたらしく、あっという間に
視界から消えてしまった。
僕もペースを落とすことなく走る。
そして長かった奥多摩の山をついにおりた。
あとはゴールに向かって舗装道を走るだけ。
「左、左、右」
この順に曲がっていけばゴールが見える。
71.5km地点であるゴールが見えた。
拍手で出迎えてくれる。
そして両手をあげてゴール!
15時間29分
ゴールする時はタイムに関係なくホント嬉しかった。
ゴールしたあと、第二関門の月夜見駐車場で自分に問いかけた「レースを続ける意味」が分かった。
というよりも思い出した。
「完走するため」
「トレイルレースでは完走したことに大きな意味があるんだと」
あとからも続々と選手がゴールしてくる。
みんな素晴らしい表情でのゴールだ。 みんなカッコイイ。
リタイヤしていたらきっと羨ましくも悔しい気持ちになっていたに違いない。
僕にとって今回はまさに「耐久レース」だった。
最後に日中夜問わず大会運営に関わった全ての皆さまに大変感謝いたします。
本当にありがとうございました。
そして厳しくも自分を受け入れてくれた奥多摩の山々にも感謝です。
夜の山を走って「なんなんだぁ」との思い以外は今のところ見つからないけれど・・・(^^;
来年は・・・・。
きっと戻ってきます。
ハセツネ完走しました(^-^)/
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