舗装道に出てしばらく行くと6Aに着いた。
このエイドにも「笹寿司」が用意されてあったので遠慮なくいただく。
なんと「味噌汁」もあったので一緒にもらった。
これは胃に優しかった。
正直、ごはん、饅頭のたぐいはあまり食べたくなくなっていた。
胃のほうも疲れているのだろう。
足の方はマメができたらしく、走ると痛い。
ここのエイドでマメをつぶしてもらおうかとも思ったがやめた。
結局、味噌汁を2杯飲んで出発。
次の7Aまではあまり離れていないので、ハイドレーションの水は補給せず。
6A(81.1km) 2:51'58 13:12'38
ペース計画では 2:30'00 12:30'00
もう計画とはだいぶ乖離してきたので、タイムは気にしなくなっていた。
「ゴールまでいくぞ」
という気持ちだけ。
6Aを出てからしばらくは舗装道をのぼる。
完全に歩きだ。
そして戸隠キャンプ場近くからトレイルに入る。
トレイルというよりも、「木道」と言った方がいいかもしれない。
微妙な段差に足をつまづきながら先に進む。
「戸隠神社」の参道は真っ暗。
昼間はパワースポットめぐりの観光客がたくさんいたらしいが、この時間にはいない。
「今の自分にもパワーをくれ」
そう念じながら走る。
舗装道以外は走れたのだから、パワーを吸収できたのかもしれない。
もう辺りは真っ暗なのでデジカメを使うこともないだろう。
ここは6kmほどの短い区間。
わりと元気な状態で7Aに到着。
ここでは、コンソメスープとパワーバーをもらう。
昼間の暑さがウソみたいに涼しい。 温かいスープが胃にしみわたる。
そして最後の関門である8Aに向けて出発した。
7A(87.0km) 1:04'34 14:17'12
ペース計画では、 0:50'00 13:20'00
ここまでくると大体、前後のランナーの顔ぶれも決まってくる。
声をかけあって進む。
マメができたところが痛い。 けれど、そうも言っていられない。
先に進まないことにはゴールできないからだ。
歩きと走りを混ぜながら進む。
まだなんとか走ることもできる。
昨年は7Aと8Aの間は短かったのだが、今年はコースが変更されているせいか、なかなか到着しない。
8Aに着く前に、「90km地点」の立て札が現れた。
「やった!あと20kmだ」
普通なら20kmでも十分に長い距離なのだが・・・。 完全に感覚がマヒしている。
そして最後のエイドステーションである8Aに到着。
正直、何も食べたくなかった。
けれど、「蕎麦」はやっぱり食わねば!と思い、なんとか食べる。
あとは温かいコンソメスープを飲みながらゆっくりと休んだ。
時間的にみれば、「残りを歩いても完走」できる。
けれど、そうしたくない自分もいる。
後からエイドに入ってきた人が、出発するのを見て僕も出発することにした。
「次に目指すはゴールだ」
8A(92.3km) 1:07'32 15:24'44
しばらくは下りトレイルだったので走ることができる。
そして徐々に上りトレイルとなり、目の前に「瑪瑙山(めのうさん)」が正体を現した。
「直登だ・・・」
途中、いくつかのライトが光っているのが見える。
無心になって登る。
「去年の飯縄山に比べれば・・・」
そう自分言い聞かせた。
しかも山頂付近が見えるので、「あそこまでいけば・・・」と思うことができる。
そして、ピークに到着。
「あとは下り・・・」
下りとはいえ、すでに足に力が入らない状態では満足に走ることもできない。
どうしても腰が引けてしまう。
それでも止まることなく下った。
途中、石川さんとすれ違い、「もうきついところは越えているよ。 集中して行こう。」
と声をかけられる。
少しだけ元気が出た。
下りトレイルをおりきったところに給水所があった。
念のためハイドレーションに水を補給。
そしてコップ1杯の水を飲んだ。
ここからゴールまでは7kmほどの林道だ。
もう残り10kmもない。
しかし、トレイルを下りたところで足は完全に終わっていた。
「走れない・・・」
歩いて先に進む。
その脇を、ペーサーと一緒に走っていくランナーが何人もいた。
それを見て、なんか、
「負けたくない」
という気持ちが沸いてきた。
一人で走っている、「ひがみ」かもしれない。
ゆっくりだけど走った。
下り基調だったので、なんとかリズムにのれた。
「あと残りどのくらいだ?」
「もう今度、止まったら走れない!」
スタッフの人に、
「あと1.5kmだよ」
と声をかけられる。
もうなんでもない距離だ。
「もう止まらない。 このまま行く!」
そして最後の下り坂の先には、明るく照らされたゴールゲートが見えた!
坂の途中にいる人から何か声をかけてくれたみたいだが耳に入らない。
そしてゴール!
18時間56分
「疲れたぁ~」
それしかなかった。 ホント疲れた。
とにかく休みたかった。
ゴール後は椅子に腰掛けて、次々とゴールしてくるランナーたちを見ていた。
「みんなそれぞれのゴール」
そんな感じがよく伝わってきた。
今年もレースを楽しむことができた。
来年のことはまだ分からない。
「きっとまた出るんだろうなあ」
という気はしているが・・・。
最後に本大会に関わったすべての関係者のみなさま、本当にありがとうございました!
そして信越のトレイルに感謝!
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