第17回日本山岳耐久レース完走記~後編~ | Challengeな毎日

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ここから第二関門月夜見駐車場(42km)までは下り基調。


但し、ところどころ岩がごろごろしているので、走って下るのはなかなか難しい。


まだまだ中盤。 予定タイムよりも遅れてはいるけれども焦らず確実に進むことにした。


というのも、ここまでくる間に目の前でつまづいて転んだ人を2~3人見かけているからだ。


いずれも「足がつった」程度ですんだようだが、ああなるとあとの展開が苦しくなる。


本音は、「もっと速く走って遅れを取り戻したい」という気持ちなのだが・・・。


そんな中、スタスタと下ってゆく女性ランナーがいた。


無駄のない動き、足さばきにしばらく見とれる。 ついてゆこうとするもあっけなく見えなくなった。


やがて第ニ関門月夜見駐車場(42km)に到着。


ここまでの時間は、「8:23'59」


予定の「8:00'00」よりもまだ遅れている。 


それでもこの区間(第一関門~第二関門)では、100人以上抜いている。


それだけ第一関門までの入りがゆっくりすぎたということか?


ここでは10分ほど休む予定だったが、たまらず7分ほどで出発する。


その間にポカリを1.5リットル給水してもらい、補給食もとった。


ちなみにここまでの水の消費量はちょうど2リットルぐらい。 予備の水(0.5リットル)を飲むことはなかった。


寒くなってきたのでウインドブレーカーを着るかどうか迷ったが、結局着ないことに。



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そして次に目指すは、「御前山」


「山をくだってまた登る」


「なんか理不尽だなあ」 と今さらながら思い登る。


疲れも出てくる頃なのか、コースの端で寝転んでいる人も見かけるようになった。


普通のレースでは見かけない光景だ。


なるべく小刻みにジグザグ走行で登る。


登ったと思いきや、まだ先があったりしてなかなか手ごわい。


「御前山を登ったら休憩しよう」


そう自分に言い聞かして、誤魔化しながら登った。


山頂では、テントの中でイビキをかきながら寝ている人を横目に休憩。


もうこの時点になると、ジェルで補給するのがむなしくなってきた。


「おにぎりが食べたい」


来年は重くなっても固形食を持っていこうと思った。


御前山の下りはわりとスムースに進むことができた。 


ジェルで補給したおかげか?


2つほど小さいピークを超えて、大ダワ(50km)に到着。


「リタイヤ受付」なる表示を横目に見つつ、ここでは休むことなく先に進む。



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次は最後のボスキャラである、「大岳山」だ。


「こいつを登れば!」


と思っていたからか、思っていたよりも余力があった。


「これでもか!」


と言わんばかりのガレ場も両手両足を駆使して登る。


唯一、気をつけていたのは、「ピキっ」と筋肉がつらないようにしたこと。


岩を超えれば山頂が近づいてくると思いながら登る。


そして大岳山(53.7km)に到着。


何人かの人が休んでいたが、だれも言葉を発していない・・・。


ここでは5分弱ほど休んで出発。


心配していたコース(トレイル)だが、グチョグチョになっておらず良いコンディションだった。


おかげでこの大岳山のガレ場も滑ることなく下りることができた。


それでも慎重にゆっくりだったけれども・・・。


ガレ場をすぎると気持ちのよいトレイル区間。


ここは少しでも走っておきたいと思い、ゆっくりながらも走り続けた。


やがて川の水音が聞こえてきて、コースの脇に流れ出る水場に着いた。


まだ第二関門で給水したポカリには余裕があったが、念のためここでも並んで給水した。


冷たくて気持ちがいい。


再び走り始めて第三関門御岳山(58km)を目指す。


道標で、「御岳山」の文字が見えてくると、ほどなくして到着。


スタートからの時間は、「12:15'56」


予定の「12:00'00」からはまだ遅れているものの、だいぶ挽回した。


この区間(第二関門~第三関門)でも、70人以上抜いてきている。


「もしかしたら、まだ14時間いけるかも」


と思い、第三関門では休憩をとることもなくスル―。



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御岳神社を通って、誰もいない商店街を抜ける。


ところが日の出山(60km)に向かうジャリ道に入ったところで転倒


右足首を捻って転んでしまった。


幸い右足首にはテーピングを巻いていたので大したことはなかったが、しばらくは痛くて歩くことに。


そのまま歩いて進み、階段をのぼって、日の出山(60km)に到着。


「おおっ、これが日の出山から見る夜景なのか」


と思いながらしばし休憩。


最後のジェルを補給する。 もう口にするものは何も持っていない。


もう少しきれいな夜景を楽しみたかったが、ゆっくりもしていられず最後の金比羅尾根を下りることに。


「大岳山」を登りきった時点で「完走」は確信していたので、あとは目標タイムが頭の中にあった。


残り、11kmだ。


足首の痛みは気にならなくなっていた。


なので走れる。


「金比羅尾根では走れる余力を残しておくように」


とアドバイスを受けていたが、どうやら行けそうだ。


もはや速くは走れないが、止まることなく走り続けることはできた。


歩いている人をどんどん抜いて行くのは気持ちがいい(^^;


ハセツネ65km地点の道標を通過。


あと6kmちょっとである。


正直なところ、65kmも走ってきた感覚はあまりない。 


「とにかくにここまで来た」


という感じだ。


小さな橋を渡ると、「もう少しだ」という気持ちになる。


そしてつづら折りの下り坂に入った。 もうここまでくると残りは1.5kmしかない。 


そこを抜けると最後のロード。


スタッフが誘導灯を回して、ゴールまで導いてくれている。


スパートのつもりで走ったが、他のランナーに抜かれる(^^;


そして両手をあげてゴール!


「14:03'16」


目標の14時間には及ばなかったがゴールできてすごく嬉しい。


完走証と完走Tシャツを受け取り、しばし座りこむ。


その後、既にゴールしていたkuroさんと写真を撮ったり、一緒にトン汁を食べながらゆっくりする。


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お腹がいっぱいになると、モーレツな睡魔が襲ってきた・・・。


このとき時刻は、午前3時30分頃


もう意識もボーツとしてきたので小学校の体育館で休むことにした。 
(この時、どこかに手袋をなくしてしまった)


次に気がついたのは午前5時30分頃


ホントなら表彰式など初めてのハセツネを最後まで楽しみたかったが、身体がそれを許さず、
6時台の電車で帰ることにした。


帰りの電車では、「まだ頑張っている人もたくさんいるんだな」と思い、無言のエール。


朝の9時前には自宅着いた。


なんだか、「夢」を見ていたような錯覚を覚えながらも、初めてのハセツネは終わった。





最後に、応援してくださった方々、大会運営に関わった数多くの方々に心から感謝いたします。


ありがとうございました。