見送る背中。その2
『バイバイ。』
彼の背中。
だんだん小さくなる。どんどん遠くなる。
置き去りにされたようで、切なくて、歪んだ景色。
こぼれないように空を見上げた。
ギュッとなる胸を押えて私ゎ見えなくなるまで手を振った。
それがいつしか習慣になった。
彼ゎ落とすように話す人だった。紡ぎ出された言葉ゎ重量感があって、人の心に深く響く。
欲しい時に欲しい言葉をくれて、答えをくれる。それが彼だった。
でもっ漠然と彼がひく境界線を感じる。
近いようで、とても遠い人。
それを知っているからこそ、彼の背中を最後まで見送った。
いつでも変わらず私ゎここにいるよって伝えるように。
気が向いたらまた一緒帰ってね。って。
彼ゎ元気にしているだろうか。
恋とも友情ともつかない不思議な気持ちを抱えて過した3年間。
今度会えたら、また立止まったまま微笑んで下さい。
『走らなくていいょ。ゆっくりでいいょ。』そぅ言って下さい。
彼ゎいつだって先を歩く。
私ゎその背中を追いかける。
彼の名前を呼びながら。
微笑む彼を駅まで見送るために。
彼の背中。
だんだん小さくなる。どんどん遠くなる。
置き去りにされたようで、切なくて、歪んだ景色。
こぼれないように空を見上げた。
ギュッとなる胸を押えて私ゎ見えなくなるまで手を振った。
それがいつしか習慣になった。
彼ゎ落とすように話す人だった。紡ぎ出された言葉ゎ重量感があって、人の心に深く響く。
欲しい時に欲しい言葉をくれて、答えをくれる。それが彼だった。
でもっ漠然と彼がひく境界線を感じる。
近いようで、とても遠い人。
それを知っているからこそ、彼の背中を最後まで見送った。
いつでも変わらず私ゎここにいるよって伝えるように。
気が向いたらまた一緒帰ってね。って。
彼ゎ元気にしているだろうか。
恋とも友情ともつかない不思議な気持ちを抱えて過した3年間。
今度会えたら、また立止まったまま微笑んで下さい。
『走らなくていいょ。ゆっくりでいいょ。』そぅ言って下さい。
彼ゎいつだって先を歩く。
私ゎその背中を追いかける。
彼の名前を呼びながら。
微笑む彼を駅まで見送るために。
見送る背中。
彼ゎいつでも私の前を歩いていた。
私ゎその背中を追いかける。
振り向いた彼ゎ立止まったまま、私を待つ。
『走らなくていいょ。ゆっくりでいいょ。』
彼とゎ高1に知り合った。私の恋を応援してくれる友人の1人でもあった。
忙しい部活に所属していた私ゎ、テスト週間などでたまに帰りが早まると、彼と帰りに一緒になることがあった。
同じ年なのにどことなく大人びていて、自分の世界を持っている人だったから、彼の話を聞くのも、私の話を聞いて貰うのも心地よかった。
低く、安定感のあるバリトンの声。
彼の口ずさむ鼻歌ゎ空気とよく馴染んだ。
彼ゎ電車で帰る。
田舎だから一本逃すと1、2時間待つ。
だからどんなに話が弾んでいても、乗る電車の時間が近付くと彼ゎ走っていく。
『わりぃ。』
と手を合わせて走って行く。
私ゎ知っている。
彼ゎ振り返らない。
絶対に。
そして必ず、後ろ姿で手を振るんだ。
私ゎその背中を追いかける。
振り向いた彼ゎ立止まったまま、私を待つ。
『走らなくていいょ。ゆっくりでいいょ。』
彼とゎ高1に知り合った。私の恋を応援してくれる友人の1人でもあった。
忙しい部活に所属していた私ゎ、テスト週間などでたまに帰りが早まると、彼と帰りに一緒になることがあった。
同じ年なのにどことなく大人びていて、自分の世界を持っている人だったから、彼の話を聞くのも、私の話を聞いて貰うのも心地よかった。
低く、安定感のあるバリトンの声。
彼の口ずさむ鼻歌ゎ空気とよく馴染んだ。
彼ゎ電車で帰る。
田舎だから一本逃すと1、2時間待つ。
だからどんなに話が弾んでいても、乗る電車の時間が近付くと彼ゎ走っていく。
『わりぃ。』
と手を合わせて走って行く。
私ゎ知っている。
彼ゎ振り返らない。
絶対に。
そして必ず、後ろ姿で手を振るんだ。
