今日という日【12月9日】
■三毛別羆事件
1915年12月9日。
「三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)」とは、1915年12月9日~12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別(現:三渓)六線沢で発生した、国内では特定の動物による最も大きな獣害事件。羆が数度にわたり民家を襲い、当時の開拓民7人が死亡、3人の重傷者を出す大惨事となった。
事件は、冬眠に失敗した羆、いわゆる「穴持たず」が、空腹に凶暴性を増し引き起こした例と思われていたが、その後、同じケースの事件は発生しておらず、近年ではこの説には多くの疑問が呈されている。むしろ江戸時代後期から薪を得る為の森林伐採と、明治以降の内陸部開拓が相まって、野生動物と人間の活動範囲が重なった結果が引き起こした事件とも言及されている。
この事件より羆は、「火を恐れない」「執着心が強い」「逃げるものを追う」「死んだふりは無意味」「一度人間の味を覚えた個体は危険」ということが教訓となった。
一般に熊は人を恐れ、人を襲うのは突然人間と出会いその恐怖心からと言われている。それを防ぐために鈴などを鳴らして人間の存在を事前に知らせ鉢合わせする機会を減らせばよいとの教訓が一般であるが、人間の無力さと人肉の味を知った熊は人間を求めて繰り返し襲うことになり、鈴などは熊に餌のありかを知らせるようなことになり、かえって危険となる。また、後年に発生した事件より、「火を恐れない」「執着心が強い」「動くものを追う」という習性は羆の行動として確認されている。
今日という日【12月8日】
■ジェイコム株大量誤発注事件
2005年12月8日。
新規上場した「ジェイコム株式会社(現:ジェイコムホールディングス)」の株式において、みずほ証券(旧法人)が誤注文し、株式市場を混乱させた。俗に「ジェイコムショック」とも呼ぶ。この事件で注目を受けた「ジェイコム株式会社」は、人材派遣業を主とする企業。特に、携帯電話・情報通信の営業支援・販売促進業務のアウトソーシングを行う会社。
2005年12月8日の午前9時27分、この日東証マザーズ市場に新規上場された総合人材サービス会社ジェイコム(当時の証券コード:2462)の株式(発行済み株式数14,500株)において、みずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力。この際、コンピュータの画面に、注文内容が異常であるとする警告が表示されたが、担当者がこれを無視して注文を執行した。「警告はたまに表示されるため、つい無視してしまった」(みずほ証券)という。この注文が出る直前までは、90万円前後に寄り付く気配の特買いで推移していたが、大量の売り注文を受けて初値67.2万円がついた。その後、通常ではありえない大量の売り注文により株価は急落し、9時30分にはストップ安57.2万円に張り付いた。
この大量の売り注文が出た瞬間から電子掲示板で話題騒然となり、さまざまな憶測が飛び交い、「誤発注である」と見て、大量の買い注文を入れた投資家がいた一方で、価格の急落に狼狽した個人投資家が、非常に安値で保有株を売りに出すなど、さまざまな混乱が生じた。
担当者は、売り注文を出してから1分25秒後に誤りに気付き、3回にわたって売り注文の取り消し作業を行ったが、東証のコンピュータは認識せず。「東証と直結した売買システム」でも取り消そうとしたが、こちらにも失敗。東証に直接電話連絡して注文の取り消しを依頼したが、東証側はあくまでもみずほ証券側から手続きを取るよう要求。その間にも、買い注文は集中しはじめ約定されてしまう危険性があったことから、みずほ証券は全発注量を「反対売買により買い戻す」ことを決定。
反対売買の執行により、すべての注文は成立し株価は一気に上昇し、9時43分には一時ストップ高77.2万円にまで高騰。その後、他の証券会社や個人トレーダーの利益確定売りや押し目買いなどにより、株価は乱高下をともない高騰し、結果として10時20分以降はストップ高である77.2万円にはりついた。みずもの反対売買にもかかわらず、すでに注文を出されていた9万6,236株の買い注文については相殺しきれず、そのまま市場での売買が成立してしまった。