今日という日【12月10日】
■天城山心中
1957年12月10日。
伊豆半島の天城山において、学習院大学の男子学生「大久保 武道(当時20歳)」と、同級生女子の「愛新覚羅慧生(当時19歳)」の2人が、大久保の所持していた拳銃で頭部を撃ち抜いた状態の死体で発見され、当時のマスコミ等で「天国に結ぶ恋」として報道された事件。
慧生は清朝最後の皇帝にして、旧満州国の皇帝でもあった「愛新覚羅溥儀」の姪にあたり、溥儀の実弟「愛新覚羅溥傑」の長女。
事件の真相は諸説あり、その概要や動機には判然としない部分、また当事者の出自等が特殊であることから脚色されて伝わっているものもある。
警察の調査においては、慧生の遺書に「彼は自身のことで大変悩んでおり、自分は最初それは間違っていると言ったが、最終的に彼の考えに同調した。」とあったことから、両者の同意による心中(情死)と断定された。この事件は多くの人の同情をさそい、身分の違いを超えた悲恋としてマスコミにも取り上げられ、大久保と慧生の同級生らによって纏められた「われ御身を愛す」はベストセラーとなった。