毎度おなじみの(?)、藤井氏がまたご登場です。

観客も慣れ、会場の空気感もより和んできたせいか、小室氏はありのままの自分を語ります。

小室氏『僕はメインで歌えない。歌えるけど、これほどテクノロジーなども発達したけど、それでもメインにならない。コーラス、ガイドボーカルな声なんです』『ピアノやシンセサイザーなど、楽器があるからセンターにも立てる。これが自分ひとりだけでは無理。楽器があればこそ』『本当に音楽バカ。スタッフがいるから金沢にも来れたけど、ひとりだとおそらく来れないし帰れない』『人間って成長するのかな?2回の成長期があったと思うけど。またできるかな?』

そして、それは氏の楽曲の転調のように突然に現れた。

小室氏『もしかして、歌を聴きたい?90年代メドレーやるつもりだったけど、なくなっても聴きたい?』

観客は大拍手。

そして、歌うことに決定。

小室氏『これが生ですよね』『一応、万が一のために備えておいたんだけど』『天と地をやります』

ここで小室氏はスタッフのかたとステージ上で緊急の打ち合わせを始めます。

すかさず藤井氏、『準備が整うまで小室さんのエピソードをひとつ話しまーす』と、素晴らしいつなぎ。

だが、私の目は小室氏とスタッフ(岩佐さんかと思われます)の姿に釘付けとなった。数分後の未来のセッティングを話し合うふたり。レコーディングスタジオのその風景をそのまま写し取ったかのようであり、貴重なひとときに思わず魅了された。


小室氏がピアノへ。

Message to asiaのテーマソングの『ほほえみのちから』を奏でる。

実はこのときに、初めてこの楽曲を聴きました。

懐かしい符割りのようで新しいメロディ。

小室氏の、よく使われる付点8分音符の旋律だが、ここにきていままでになかったような展開。

付点8分音符の旋律から、これほどまでにメロディを引き出されるとは。

小室氏の数々の楽曲を想い出し、その歴史を同時に振り返り、なぜかとても感慨深くなった。

続いてはAAAの『逢いたい理由』。

もともとピアノが入っている楽曲のため、今日の機材セットにもピッタリ、メロディラインを堪能できました。

藤井氏が再登場。

なぜか、また面白いことが起きそうな予感を、漂わせています。

藤井氏『そういえばソロと言えば、ソロアルバムを制作中なんですよね』

小室氏『そう。AAAやkrevaにも参加してもらっている。』『レコード大賞で、AAAで賞をいただけた。一時期、賞は何とも思わなかったが、今はとても嬉しいしありがたい』『AAAのアルバムは全曲作曲、頭から終わりまで全部好き』『kreveは売れたらご褒美として、小室哲哉をサポートメンバーにしてライブがしたいとスタッフに言った。実際、売れて、参加の運びとなった。僕のユーロビートみたいなソロのファーストアルバム聴いて、いまはヒップホップをしてるから、不思議。それもあって今度のソロアルバムのタイトルはデジ2』『krevaの武道館コンサートでの衣装は彼からのリクエスト。TMのイメージは白でひらひら。なのでそれでお願いしますと言われた』『ヨン様とは音楽祭で会った。あの微笑みは才能』『ソロアルバムはいろいろジャンルからミックスして楽しいものを』『Twitterやニコ動は面白い。それでV2のDVD化も決まった』『globeも見て欲しい未公開ライブ映像がある』

など、いろいろお話。

もちろん、『告知っていうわけではないのですが』と前置きしつつ、小室氏と藤井氏でフォローし合いながら、しっかりとリリースアピール。

『買うよ』という観客に、小室氏は『無理はしなくていいからね。でも、できたら•••』と。やっぱりお茶目です。