毎度おなじみの(?)、藤井氏がまたご登場です。

観客も慣れ、会場の空気感もより和んできたせいか、小室氏はありのままの自分を語ります。

小室氏『僕はメインで歌えない。歌えるけど、これほどテクノロジーなども発達したけど、それでもメインにならない。コーラス、ガイドボーカルな声なんです』『ピアノやシンセサイザーなど、楽器があるからセンターにも立てる。これが自分ひとりだけでは無理。楽器があればこそ』『本当に音楽バカ。スタッフがいるから金沢にも来れたけど、ひとりだとおそらく来れないし帰れない』『人間って成長するのかな?2回の成長期があったと思うけど。またできるかな?』

そして、それは氏の楽曲の転調のように突然に現れた。

小室氏『もしかして、歌を聴きたい?90年代メドレーやるつもりだったけど、なくなっても聴きたい?』

観客は大拍手。

そして、歌うことに決定。

小室氏『これが生ですよね』『一応、万が一のために備えておいたんだけど』『天と地をやります』

ここで小室氏はスタッフのかたとステージ上で緊急の打ち合わせを始めます。

すかさず藤井氏、『準備が整うまで小室さんのエピソードをひとつ話しまーす』と、素晴らしいつなぎ。

だが、私の目は小室氏とスタッフ(岩佐さんかと思われます)の姿に釘付けとなった。数分後の未来のセッティングを話し合うふたり。レコーディングスタジオのその風景をそのまま写し取ったかのようであり、貴重なひとときに思わず魅了された。