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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

リフォーム会社のホームページを見ると、必ず施工前と施工後の写真が載っています。

 

インスタとかTikTokとかそういうSNSでもこの家がこんなふうに変わりましたと言う写真や動画をたくさん見かけます。

 

私は、ビフォーアフターについてはあまり意味がないなと思っています。

その写真を見て、素敵なリフォーム会社だなと判断するのはとても危険だと思っています。

 

なぜなら、肝心なことが写真からはわからないんです。

簡単に言うならば、建築の仕事は目では見えないところにどれだけの技術と経験を詰め込めるかにかかってくるからです。

 

逆に言うならば、美容整形だと考えてしまえば、ビフォーアフターで判断するのもいいでしょう。

しかし家をリフォームすると言うのは、単に見た目だけのことでは無いですよね。

その見た目だけではないところは、施工事例の写真ではわかりません。

 

むしろ技術とか経験を大切にしている職人が中心の会社では、施工事例をうまく写真に撮れないんですよ。

 

結構あれ大変なんです。

ですから、施工事例だけを見て依頼する。会社を決めるのは私はとても危険だと思っています。

 

まぁそんなこだわりもあって、家の会社のホームページには事例の写真は1枚も載せていません。

世界の一流は、休日をどのように過ごすかと言う本を読んで、休むと言うことの意味を考えます。

 

仕事をしない日が休み

学校に行かない日が休み

 

確かにそれは間違いではないんだけど

自分の人生の中で仕事をしない日は自分が決められる自由な時間

その日をどのように使うか、それによって人生が彩り豊かになるんですよね

 

そんなことを考えていると言えって何をする場所なんだろうって

 

単に食事をして寝る場所なのでしょうか

そうじゃない

もっと違う意味が家にはあるんじゃないでしょうか

 

家で過ごす時間を意味のあるものにする

それが、リフォーム

ただ、住まいのリフォームだけじゃなく、住まい方のリフォーム

自分の住まい方で、家に新しい価値を生み出すことができるんですね

浴室改修工事と一緒にやった方がいい工事の一つに単身補強工事があります

 

浴室をユニットバスに変える場合既存の浴室を全部解体します

すると柱とか土台がむき出しの状態になるわけです

その時に耐震補強工事をすると費用がかからず建物が地震に強くなることができます

 

あるいはそこの壁に筋交いが入っていたとします

筋交いに金物がついてなかったら金物をつけるだけでも耐震補強工事になります

 

火打ちと言って建物の角につける三角のコーナーの金具これが入ってなければやっぱり取り付けると地震に強くなります

 

こういった補強工事を提案するリフォームの会社さんが少ないのがとても残念です

 

耐震補強の仕事を長年やってきた自分にとってはお風呂リフォームこそ耐震補強のチャンスだとだと考えています

 

もちろん正しくは耐震診断を行ってその上で補強工事をした方がいいんです
でも、耐震診断ができない業者さんも多いですからね

せめて浴室を解体したら、筋交いや土台に金具をつけたり、構造用合板を貼ってみたり

それくらいのことはしてほしいなと強く思います

 

費用的に高額になることはありません

金具つけるだけなら1万円もあれば十分です

構造用構造用ご飯を貼る作業も、3万から5万円程度です

浴室リフォームを考えている方は、耐震も一緒に考えてみたらいかがでしょうか

浴室の改修工事

ジェットバス、ちょっと憧れますね。

 

ただ問題点があります

壊れたら修理ができない

 

ジェットバスの心臓部は電化製品です。

いつか壊れるものです。少なくともユニットバス本体は20年30年て言う耐久性がありますが、ジェットバスはそこまで長持ちしませんね。

 

もちろん修理部品がある期間でしたら、壊れても修理が可能です。

でも20年後修理部品があるでしょうか?

 

実際のところい始めて15年でジェットバスが故障して、

メーカーに聞いても修理できませんで、終わってしまうケースがあります。

 

修理できないなら、ジェットパスそのものを交換すれば良いのでしょうが

ユニットバスに合わせて設計されたジェットバスをその部分だけ交換することができないのですね。

 

とすると、動かないジェットバスの穴だけ残ってお風呂を使い続けるか

お金はかかるけど、ユニットバスをそっくり交換するか、

このどちらかになってしまうわけです。

 

もちろん、それでも我が家を温泉のような快適な浴室にしたいと言う願いがあるのならば、ジェットバスを取り付けるのもいいと思います。

ただその時は壊れたら修理ができなくなるかもしれないなと

それだけは覚悟しておいてください。

 

 

 

 

お風呂の工事で心配になるのは、何日間お風呂に入れないのかと言う事ではないでしょうか。

 

業者としては難しいところで、できるだけ工事期間を短くしたい思う一方、職人さんが時間に追われてしまうような工程は組みたくないですし、解体してみて何か問題が起きたとき、対処する時間も確保しておきたい気持ちもあります。

 

私としては、長年の経験から考えると、無理に空気を短くするのは良い結果にはつながらないと考えています。

 

特に在来のタイルの浴室からユニットバスにリフォームするときには余裕を見ることがとても大切です。

工事内容としては、既存タイル浴室の解体、水道関係の配管、電気関係の配線、土間コンクリートの打設、大工さんの工事、このような工事が必要になります。

土間コンクリートを打設した後は、1日位の乾燥する期間が必要です。

そう考えると、工事スタートから4日後に浴室の組み立てと言うスケジュール感になりますが、問題なのは水が柱や土台に回っていて木材が腐っていたりした時です。

状況がひどい場合にはその補修だけで1日かかってしまいます。

 

ですから、余裕を見た工程を組むことが大切です。

 

リフォーム業者の中には短い後期を売りにしている会社がありますが、何かあった場合には対応ができない。あるいは何かあっても目をつぶってしまう。そのように思えて仕方がありません。

 

ユニットバスからユニットバスに替える場合は、木が腐ったりしてる事は無いので余裕は必要ありません。ただこの場合も床下にコンクリートが打設してあるかどうかによってやっぱり工程が変わってきます。

いずれにせよ余裕を見た工事期間が必要ですね。