還暦建築士の日記:リフォーム百科事典 -27ページ目

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

中古住宅売買の時のインスペクションを、売り主側が行う場合と買主(購入検討中)側が行う場合があると書きました。

 

そして、それぞれの立場によって、どこまで調査をするのかが変わること。
ひとまずインスペクションを行った既成事実だけを作るための調査と、本当の意味での建物健康調査はまったく別物であることをお話してきました。

 

今日は費用についてです。

最低限のマニュアルに沿った調査でしたら、6万円~が相場だと思います。

屋根裏や床下に潜っての調査を行うと10万円~

それに耐震性の調査も加えると15万~

これくらいが相場だと思います。

 

倍以上違いますね。

つまり、形式だけの報告書作成の為の調査は、その程度のものなんです。

 

先日、行った私の例ですと
現地の調査に休み無しで6時間かかりました。
この時は、耐震性の調査まで行っています。
床下と屋根裏で3時間かけています。


調査費用の15万が高いかどうかは、みなさまの判断ですが、
私の経験上は、何千万の買い物で失敗することを考えたら費用対効果は十分にあると信じています。

 

田口寛英

 

 

 

 

こんなニュースがありました。

『マグネットチラシの水道屋本舗に業務停止命令/消費者庁』

 

 

この会社だけではなく、24時間対応を宣伝する水道屋はたくさんあります。

トイレの故障では1~2万で部品交換できるのに、修理不可だから全交換を進められたという話はたくさんあります。
悪質・強引だなと思う例はありますが、全体では日曜でも夜でも対応して貰えて助かったとい事のほうが多いように思います。

悪質な例は論外ですが、普通に工事の相場と比較して費用が高くなるのは、広告宣伝費や仕組みを維持するには仕方がないのかもしれません。

こういった業者の実態を見るたびに思うのは
『身近に相談できる人が居ない』問題です。

例えば、当社にご縁のあるお客様なら、間違いなく電話が掛かってきます。
夜の10時過ぎに『助けて!』と電話があったりします。

あるいは、応急措置をマグネット業者に依頼したとしても、
『全部交換しなければいけない』と言われたことについてどう思う?と相談の電話があります。

大切なのは、
皆さん自身が身を守るために人のつながりや業者とのつながりを大切にしているかどうかではないでしょうか?

田口寛英

 

 




 

中古住宅の売買にあたってインスペクションを依頼するのは

不動産会社・売り主 または 買主(購入検討中)のどちらかです。

 

良心的な不動産会社は、『安心して不動産を売買したい』と考えてしっかりとしたインスペクションを行うでしょうが、

おざなりの調査で報告書を提出した事実だけ残すような会社も存在しています。

 

検討中の方を含めて買主側としては、建物の状態を正しく知りたいと思います。

 

もし、両者がインスペクションを実施したら同じ結果になるでしょうか?

 

一概には言えませんが、必ずしも同じになるとは言えません。

片方では、重大な瑕疵(劣化)は確認できず、もう一方では重大な瑕疵(劣化)を見つけたとなります。

 

インスペクションの目的が報告書を作成するだけでしたら、最低限のマニュアルに沿って目視できる範囲だけ調べる表面的な調査で十分です。

正しい劣化具合とその原因を調査する場合は、インスペクションのマニュアル以上に詳細な調査を行うことになります。

 

私の場合は買主(購入予定者)さんからの依頼がほとんどですので、ある意味インスペクションマニュアルからは外れた調査を行い、家の健康状態や劣化の原因を徹底的に調べます。
 

残念なことではありますが、インスペクション依頼主の意向によって内容が変わることを認識してください。

田口寛英

 

 

 昨日に引き続きインスペクション(建物現況調査)についてお話します。

今日のテーマは『信用できるの?』です。

 

虚偽の報告書を提出することは無いと思いますが、

その内容についての信用度は調査する人によって変わります。

 

例えば、インスペクションのマニュアルでは

『床下は、床下収納庫などから覗き込んで確認する』ことになっています。

床下の全部を確認する必要なないのです。

 

そして、報告書にはどう書かれるかと言うと

床下⇒シロアリの被害は無し

調査範囲⇒床下収納庫から目視できる範囲

こう書かれます。

 

ですから、調査書をよく読めば、覗き込んで見た範囲でシロアリの被害が無かったとわかります。

この家にシロアリの被害(蟻害)があるのかどうかは不明と言うことです。

 

屋根の調査は、目視か双眼鏡(単眼鏡)を使って見える範囲を調べれば、

最低限のインスペクションとして成り立ちます。

 

もちろん、床下に入り、屋根裏に入り、屋根にも上がる調査員もいます。

 

でも、マニュアル通りの調査しか行わないで報告書を作成する調査員(調査会社)もいます。

 

どこまで調査したのか?

それが信ぴょう性に繋がります。

 

田口寛英

 

 

 

インスペクション=建物状況調査や住宅診断と言う意味です。

 

中古住宅の売買するときに、インスペクションを行うことが多くなってきていますね。

 

今回のテーマは『調査する立場からのインスペクションの目的について』 です。
結論から言ってしまうと、インスペクションを行う会社や設計事務所や個人の建築士は収益事業です。

ですから、目的は収益になります。

 

中古物件の調査に行ったときの体験です。

私は購入予定の方から依頼で、依頼者さんと会話しながら住宅について調べていました。

そこに不動産屋からの依頼でインスペクター(調査員)が来ました。

彼は私たちをほぼ無視して黙々と調査を進めました。

 

インスペクションは調査項目が決められているので、マニュアルに従って手際よく計測したり写真を撮っていきます。

床の勾配を測ったり、外壁の写真を撮ったり、基礎のクラックの幅を測ったりし、それらを撮影します。

 

インスペクションでは、状況を調べるだけですので原因調査は不要です。

ですから、「雨漏りのシミがある」 これを写真に撮って、「●●部屋の天井に水染みあり」と報告書に書けば終了です。

 

つまり、『報告書作成がインスペクター(調査員)の仕事』とも言えます。

そして、調査書の提出によって収益を得ます。

 

その調査書に、どれくらい価値があるのでしょうか?

 

私は購入予定者と会話して住宅を見ていきます。
天井のシミの原因は?  構造的に問題ありますか?  修理するのにいくらくらいかかりますか?

そういった質問があり、それにお答えしていきます。

皆さんが求めるのは、どんなインスペクションでしょうか。

田口寛英