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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

耐震診断とは何を調べるのか?

 

今日は耐震診断について、基本的な部分をお話しします。耐震診断とは何を調べるのか、一言で言えば、地震に強いか弱いかを壁の量と強さで評価するということです。

 

壁の強さとは?

耐力壁とは、地震の揺れに対して「頑張ってくれる壁」のことです。例えば、最近の家だと外壁の内側に構造用鋼板を張ったり、筋交い(斜めに木材を入れて補強するもの)を入れることがあります。これが耐力壁です。

耐震診断では、耐力壁だけでなく、筋交が入っていない壁も地震に対して有効だとして計算に入れていきます。

 

 

壁の点数の付け方を簡単に説明すると

例えば  筋交いが入っている壁:2点 • 外壁(モルタルやサイディングなど):1点• 内壁(石膏ボードにクロス貼り):1点

 • 外壁(1点)+筋交い(2点)+内壁(1点)=合計4点です

筋交いがない壁だと、外壁1点+内壁1点で合計2点となります。このように、家の壁を一つずつ評価し、合計点を出します。

 

もちろん、診断はこんな単純なものではなく、釘の太さや間隔などによって点数が変わりますし、筋交いに金物が付いているかどうかでも変わります。

 

点数と安全性の判断

耐震診断では、家の床面積に対して必要な壁の点数が法律で定められています。この基準と実際に調べた壁の点数を比較することで、安全性を判断します。

例えば:

 • 必要な壁量と実際の壁量が同じ場合、評点は「1.0」となり、一応安全とされます。

 • 必要な壁量に対して3割足りない場合、評点は「0.7」となります。

 

 

 

消費者と言いますよね

 

リフォーム工事は消費なのでしょうか

国土交通省や消費者センターは、事業者と消費者と言い方をしますね

お金を払う人だから消費者というのは変な話です

 

業界としてはバンバン消費してもらったほうが潤いますね

耐久消費財という言い方もありますが、これの代表は自動車や家具

 

家は消費財ではないですよね

リフォームの消費ではないですよね

 

薬屋さんなら患者さんになるとしたら

私は、生活者と呼んでいます

 

建築屋は、消費させるのが仕事じゃないですから

 

 

地震に強い家にするために、補強金具を取り付けましょうと言う業者が多いですね。

それが床下や屋根裏に金具をつけたり、柱の引き抜きを防ぐためにホールダウン金具をつけたりします。

 

見た目はガッチリしていて効きそうですね

しかし、はっきり言って無駄です

 

無駄と言い切ってしまうと怒られるかもしれませんね

接合部を補強するのだから、何かの効果があるかもしれないけど

だったらホームセンターで売っている数百円の金具で十分なのですね

 

だいたい、この手の金具を売る業者は、めちゃくちゃ高い

500円の金具を5万円で売るようなレベルです

 

詐欺と言っても良いかもしれませんね

 

本題のホールダウン金物ですが

直下型の突き上げる地震には有効です

でも、横揺れに関しては、わざわざ取り付ける必要はないですね

 

正しくはN値計算という計算式があるのですが、そこまでやってホールダウン金物を売る業者はいないですね

 

その程度ってことです

 

 

リフォーム、内装工事の現場でのことです。

お客様と一緒に、職人さんと仕事ぶりを見ていました。

 

休憩中に

「内装職人は何年やっているの?」と聞くと

『26年』

 

「大ベテランだ」

『いろんな現場に行くと、いろんな職人が、いろんなやり方で仕事して、いろんな道具も会って、勉強することがいっぱいだから、まだまだ未熟者ですよ』

 

こんな会話がありました。

 

他の職人の仕事を悪く言う人もいます、粗探しばかりの人もいます

他の職人の美点を見つけて取り入れる

これこそ、匠の職人なんだろうと思いました。

システムキッチンのメーカーと聞いて、皆さんはすぐに思い浮かびますか?

車ならトヨタや日産、ホンダとすぐに名前が出てくるけれど、キッチンメーカーとなると少し悩むかもしれませんね。

 

大手のキッチンメーカーとしては、TOTO、リクシル、パナソニック、タカラスタンダード、クリナップ。このあたりがよく知られた名前です。それぞれに特徴がありますが、「どこが一番おすすめ?」と聞かれたら、私はタカラスタンダードをおすすめしています。

 

タカラスタンダードの強み

タカラスタンダードが作るキッチンの一番の特徴は、ホーロー素材です。ホーローは汚れに強く、水にも強い。さらに耐久性が非常に高い素材です。私は40年前に作られたタカラの流し台が、今でも何の問題もなく使われているのを何度も見てきました。

 

ホーローという素材は、水回りにとても適しています。丈夫で長持ちし、汚れが染み込まないので掃除も楽です。

 

他のメーカーとの違い

もちろん他のメーカーにも素晴らしい部分はあります。たとえばクリナップは、ステンレスキャビネットを作っていて、これも水回りに適した素材です。ただし、クリナップの場合、扉は木製であることが多いんですね。

 

一方で、TOTOやリクシル、パナソニックはどうかというと、キャビネット部分はほとんどがパーティクルボードという木を固めた工業製品で作られています。この素材は価格が抑えられる一方で、水に弱いという欠点があります。キッチンは毎日水を使う場所ですから、本来はもっと水に強い素材が望ましいのです。

 

タカラのラインナップの魅力

 

タカラスタンダードの魅力は、ホーローを使ったキッチンのラインナップが非常に豊富なところです。高級モデルの「レミュー」、中間グレードの「トレーシア」、そして手頃な価格の「エーデル」。どのモデルもホーローキャビネットで作られており、予算やニーズに合わせて選ぶことができます。

 

さらに、タカラは木製のキッチン「リフィット」も手掛けています。他のメーカーと比べて木製でも耐久性が高く、水回りでの使用に耐える設計になっているのが特徴です。

 

タカラを選ぶ理由

クリナップのステンレスキャビネットも素晴らしいけれど、扉が木製であり、ステンレス製扉は高級雨グレードになってしまうことを考えると、全体をホーローで仕上げたタカラのキッチンが一歩上だと感じます。見た目の美しさだけでなく、耐久性や実用性を考えると、タカラスタンダードのキッチンがおすすめとなります