キッチン選びのポイント:人工大理石カウンターの本当のところ
今日はキッチン選びの中でも特に「カウンター素材」、特に人工大理石についてお話しします。カウンターはキッチンの使いやすさや耐久性に直結する重要な部分です。誤解されやすいポイントも多いので、ぜひ参考にしてください。
人工大理石カウンターの種類
人工大理石は、主に以下の2つの素材に分けられます:
1. アクリル系
• 高級で耐久性が高いと言われています。
• 紫外線や変色に強い傾向があります。
• 価格がやや高め。
2. ポリエステル系
• コストが抑えられ、価格が安いのが特徴。
• 紫外線に弱く、時間が経つと黄色く変色することがあります。
多くのメーカーは「高級感」や「品質の良さ」をアピールするためにアクリル系を採用していますが、マンションではポリエステル系が広く使われており、それでも問題が少ないのは、実績からもわかる通り、ポリエステル系でも十分に使える素材だからです。
人工大理石の「手入れが楽」という誤解
人工大理石について、ショールームやメーカーの宣伝では「お手入れが楽」「汚れに強い」という言葉がよく使われます。しかし、これは誤解を招くことがあるので注意が必要です。
例えば、ほうれん草の絞り汁を一晩放置すると、翌朝には緑色のシミがしっかりついてしまいます。これは、表面を拭いただけでは落ちません。ですが、液体クレンザーや硬いスポンジで擦れば、表面の一層が削れて綺麗になる仕組みです。この「削って綺麗にする」という性質を理解しておけば、汚れや傷に対する対処法がわかり、安心して使えます。
人工大理石カウンターは、高級感やデザイン性に優れた選択肢ですが、素材の特性を正しく理解することが大切です。「汚れに強い」「お手入れが楽」という言葉をそのまま信じないでくださいね。