カビと木腐るのは関係ない 住宅のメンテナンス | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

床下がかび臭いから、土台などの木が腐るかもしれない
そんなことを言われたらどのように思いますか?

答えは、カビと腐り(腐朽)は関係ありません。

 

腐朽菌をわかりやすくいうとキノコです
木の中のセルロース(年輪と年輪の間)という成分を栄養にして成長しますので、
腐朽菌が活動した木はボロボロになってしまいます。

恐ろしいと思うかもしれませんが
腐朽菌が活動するためには、栄養となる木があることのほかに、空気、温度、湿度が必要になり、この湿度というのが触っても濡れているとわかるくらいの湿気が必要なのです
含水率でいうと25%以上

一般的な床下の含水率が15%程度なのでかなりの湿気になります。

いっぽうのカビは木の表面にあるたんぱく質やアミノ酸を栄養にしますので、木材を腐朽させることはありません。
生育条件は 栄養分、空気、温度、湿度ですが、腐朽菌と違って20%程度でも発生します。

構造体に影響があるのは腐朽菌でカビは関係ありません(健康被害は別です)。
ですから、かび臭い=腐朽というのは大きな間違いです。

もしこのようなことを説明する業者がいたら、勉強不足だと判断してください。