自作ホーンスピーカーの大改造DAISO通販ダメ | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

Western ElectricのTA-4181を摸して復刻した4181励磁型ウーハーの製造日は「1991/12-27」とあります。

 

20代の中期にかけて、同じ世代で完成させた岩手県一関のベイシーの気合で、このウーハーを今はなきエルタスの本田社長から購入。

自分でウーハーボックス設計図を引いて作ったことがわかります。

 

内容積は200L前後です。

過去に詳細は書いた覚えがあります。

 

ソナス・ファベール/ガルネリ・オマージュに出会うまでの唯一無二のメインスピーカーでJAZZを中心に軽音を聴いてきました。

 

隣の実家に今もある旧音楽室では横使いを今はユニットをインライン配置にして、定位の明確化になったのが今の音楽室です。

 

製作した当時は吸音材にウールとかフェルトしかなく、今から振り返ると真四角?直方体内部に斜めに遮蔽板を入れたものの、中のフラッターエコーだと思いますが、ステレオサウンドの傅信幸先生が嫌うボクシーな音(ボンつく、付帯音)を気にせず聴いていました。

 

途中で、音圧で吸音材に膨らんだり、縮んだりしてもっと低域方向まで吸音するという「呼吸球」の原理で発案された、今は故人ではありますが、「江川三郎道場」に通う中で、「戸澤式レゾネーター」に出会いました。使われている方、覚えておられる方は

おられますでしょうか?

コイズミ無線や今はないアキバのエンゼルポケットでお金をかけずに知恵と経験で音質を上げようという、江川先生ほか、発案したものを持ってきて複数で評価改善するよい集まりでした。

 

江川三郎道場では時々目から鱗の自作品が紹介された中の一つでした。

効果ははっきりでしたので、コイズミ無線さんで故戸澤さんがパテントを取られて、2種類の戸澤式レゾネーターという名称で商品化されました。

 

要は和紙で写真のとおりの10cm✕10cm✕20cmの直方体か、5センチくらいの三角錐のものの2つです。

後者はバックロードホーンのスピーカーのバックキャビティーとか小型スピーカー用。

大型スピーカーには左の直方体を複数吸音材の代わりに詰めるというものでした。

 

ウーハーボックスは200リットル前後当初のウーハー領域のボンつきが気になって、フェルトから片チャンネル18個の計36個購入して入れました。

 

新音楽室が出来て、ユニットを直線上に配置した方が自然な定位となるというインライン配置を来訪者からご指摘いただいて、旧音楽室でのバラ配置も直しました。

 

これでかなりウーハー領域(500Hz)のボンつきはかなり減ったものの、箱がリュート型(涙型、ドロップ型)のボンつきが全くといってないソナス・ファベール/ガルネリ・オマージュほか直方体ではない現代スピーカーの低域付帯音のない音を知ってしまうと、まだ気になってしまいました。

 

稼働率は1割にも満たない割に、何人にも聴いていただいたメーカー技術者さんからこのホーンスピーカーを褒められるものですから、自分では???としながら、お越しになられた方にはガルネリやソナス・ファベール/アマティ・トラディションをメインにしながら、最後の余興で鳴らしていた次第です。

 

ルームチューニングで部屋のコーナーのフラッターエコー対策や、一時反射の低減に使っているASKA社の韻(HIBIKI)というルームチューングッズを開発の浅井社長から、2年近く前にフラットタイプが出来たこと、スピーカーの内部吸音材に使えば、低域に至るまでさらに改善して、大幅な改善の可能性があると聞いていて気にはなっていました。

 

問題はなにせこの大型スピーカー、励磁コイルまで付いた重いフロントバッフルを一人で外すことなんて不可能でその一歩を踏み出さずにいました。

 

偶然1年ぶりに浅井社長と電話で話す中、助っ人も連れて行くから3人入れば可能とありがたいお申し出があって、作って30年目にフロントバッフルを外して、戸澤式レゾネーターから、この韻(HIBIKI)のフラットタイプに交換することをようやく決意しました。

私の前に東京の台東区でお邪魔した韻(HIBIKI)のボックス型吸音グッズを使って、エール音響などのユニットで素晴らしい音を出されていたT氏が先に行って成功したことも背中を押しました。

 

ブツはこういうものです。

 

中に入っている「セラミックカーボン」の作り方は米粒以下に粉砕したヒノキの木材を円弧の送りがある何メートルもある炉に入れて炭にしていくもので、木材の細胞の細胞膜を剥き出し?にするのが一つのポイント。

さらにセラミック塗布到底自作できるようなものではないですね。

 

これを36個、200リットル強のスピーカーボックス内に固定するという大変な作業となりまして、約3時間弱かかりました。

 

真上に洗濯ネットに入った韻(HIBIKI)フラットタイプが見えますね。

余計な部分はホチキスで止めて、この洗濯ネットで韻(HIBIKI)を覆います。

これがなく、韻(HIBIKI)のフラットタイプの表面紙?布?にホチキス大の穴を開けただけでも、中の微細なセラミックカーボンが飛び出してしまうそうです。

 

洗濯ネットはDAISOで手に入るものの、36枚も実店舗には在庫すらありません。よくて各種サイズに混じって6枚くらいが売っているだけ。

ならばと通販にしても、なぜか36枚まとめて買い物カゴに入りません。10枚づつ4回に分ければいいのかもしれませんが、10枚1千円に同額の送料がかかる(送料無料は1万円以上)。

 

60cm✕60cmの洗濯ネットの型番をメモして、店経由で注文して手に入れました。

後先にも、同じ洗濯ネットを36枚も買う客は私だけでしょう(笑)。

長くなりました。

明日はこの加工方法とエンクロージャー内部への取り付け方法、効果は引き締まったロックバスドラムのミュート音が出るようになります。

昭和の直方体の平を行面だらけのボックスタイプでも、このエストロンのような内部フラッターエコーを中心としたボクシー音が出ない現代不整形エンクロージャーに対抗できるようになります。

明日は作り方や取り付け方を書きますね。お付き合いいただければ幸いです。
昭和のブックシェルフなら韻(HIBIKI)を3個から6個で1千万単位も驚かなくなった(汗)現代スピーカーに変身できるかもです。

 

追記 ASKAの浅井社長から

因みに韻(HIBIKI)は6本で10万円(税別)/箱に改定しております。

当初は炭を焼くプラントの維持費を考慮しておりませんでしたが、今後も安定供給するために、コストを見直した結果です。

フラットタイプは現在16000円(税抜)/枚、6枚入りなので96000円/箱、2箱以上から

納期約3週間ほどで承っております。