なぜ日本のオーディオメーカーは衰退したのか その2 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

その1に続きます。


家電メーカーを中心に昭和のオーディオブランドが消滅した理由はすでに書きました。


 


一言では世界に通じる耳を日本人オーディオ技術者は持っていなかったことに尽きます。


ドイツに7年間赴任して、Audiなどのカーオーディオの開発もされていたフェーズメーションの斉藤技術部長によると、ドイツには町内に複数の教会があって、毎週、毎日のようにクラシックからジャズなどの軽音の生演奏が有料、無料で開催されているそうです。


130回以上は聴きに行かれたとか。


それだけ生音、生演奏、生楽器が市民の身近にあるそうです。


日本にはこれがない。

寺社で生演奏が連日かというと、生は念仏くらい(笑)


オーディオ評論家でまず見るのは経歴です。

理工学部上がりは大抵ダメ。技術が多少わかるだけで耳がない。


理想は芸大ほかの音大卒。


ただそんな経歴はSONYの元大賀会長くらいです。


素人レビューは日頃からどのくらい生演奏、生楽器、生音を聴かれているかを見ます。


生演奏と言っても、ポップス、ジャズだけというのは全面的に信用出来ません。

ポップス、ロックは生音からすでに電気増幅。

声なんて最たるもので、ほとんどがマイク増幅を経たスピーカーからのものではありませんか。


ジャズも先日の軽井沢大賀ホールでのナベサダさんのようにベース以外は生音ということはなく、ドラム以外はマイクやアンプ、スピーカーが入りますから、大半電気の音ですね。


こういう音楽だけで、オーディオ機器の良し悪しを語られている御仁の評価は相当間引いて読んでいます。


生音を一つも経験ない小学生でも、おそらく好きな音、好きな方のオーディオは決められるでしょう。

シャキシャキしている、高音がより伸びている、キレイ、低音がズンズンと響くetc(笑)


生音といってもソリストクラスの一流楽器の一流演奏を電気なしにたくさん聴かないと、再生する一流クラシック演奏はわからない。。


ヴァイオリンならストラディバリウスやグァルネリ、ピアノならYAMAHAかスタンウェイか一瞬で聞き分けられるか。


YAMAHAでも先日の上原ひろみさんのソロ演奏のピアノの調律の良し悪しまで。


だって、そういうのを再生する能力があるかどうかが肝ではないですか口笛