残念なケーブルと絶縁体解説 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

ヤフブロから移ってきました。
ゆるゆるニャンコとツバメ、動物と音楽とオーディオでまったりした日々をおくっています。

オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

餅屋は餅屋。

ケーブルのことはケーブル屋が詳しく、オーディオアクセサリーメーカーでもフット屋さんからどうもデタラメのケーブル情報が流されているようです。

コメント欄が閉じられているので、間違いだらけのケーブルとして日記に書くしかありません(汗)


無酸素銅は錆びないとか、緑青(もはや導体ではなく、半導体です)が銅線表面に吹いても問題ないとか、挙句の果てはこうです。

「電力会社から遠くへ流すときに劣化しないで飛ばすために、高周波にして流してから100Vの50,60Hzに戻すようです。」

はぁっ?「劣化」の定義もない。なんですか?電力の劣化って?波形?電圧?電流?
発電所の発電モーターからの交流電力をどうやって高周波に?高周波って何ヘルツをどのような設備で変換しているの?

西日本と東日本で60Hzと50Hzと電源周波数が異なるのは電気学会からこのように解説されています。

「日本は、大まかにいって静岡県の富士川を境に50Hzと60Hzの2つの交流の電力系統が一つの国に両立する世界的に見てもきわめて珍しい系統となっています。このように、二つの周波数の電力系統が存在する経緯として、1896年に東京電灯が浅草発電所にドイツより50Hzの3相交流発電機を導入し、西日本では同年に大阪電灯が幸町発電所にアメリカのGE社から60Hzの交流発電機を導入したのが起源とされています。」



それから空気絶縁されているから理想的なオーディオケーブルと書かれています。

空気絶縁の放送局のアンテナケーブルは錆びないように防錆の皮膜が塗布されていて、剥き出しの銅管でないことをご存知ないようです。

銅線表面の酸化被膜による抵抗値の増大は学生実験すらあるごく電線の基本てす。
 


交流電力程度では表皮効果は無関係(だから表面が錆びてもいいということ?)と書いておられますが、間違い。


電験資格のテキストにはDC伝送のメリットが表皮効果が出ない。逆に読むと交流伝送では表皮効果が生まれると読めますが。
「表皮効果を生じないため、電力損失が小さい。」

高周波にして遠くに伝送することなど、絶対にありえません。電線のインダクタンスや線間容量による劣化が著しいので!
むしろDC伝送が損失少ない。高周波にして伝送したら電力損失が大きくなる電気の基本をご存知ないのかまた

酸化、錆について同人はこのようです。
「錆については、無酸素銅を推奨していますから、つまり酸素と結合しやすい側鎖を持たないわけですから、手で触ったり空気中で保管しても簡単には酸化しませんね。」

しかし、ウィキペディアで無酸素銅を読むと、「タフピッチ銅と同じく、大気中では表面が必ず酸化する」

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E9%85%B8%E7%B4%A0%E9%8A%85

電線メーカーや電線技術者以外の専門外からの出典も示さない、示せない技術風的解説に惑わされないだけの知識を持ちましょう(笑)

同人のブログについて、仮想アースについても不完全な解説でした。
ここはイトケンこと伊藤健一さんのアースとノイズシリーズの多数の著作本中の植木鉢はアースになるか?に詳しいです。

オーディオメーカーの技術者、開発者が書く内容でもなく、そこの製品の信用まで毀損しないか心配になる投稿が多いです。