末尾に開発者加藤氏からの補足説明があります。
もともとのSOULNOTE S-3で購入したものは、数ヶ月でS-3ver2に無償でバージョンアップ。
内容はS-3 ver.2から採用する超低損失ガラス管密封リレーです。
ハイエンド無帰還バランスプリアンプP-3の開発過程で見いだしたトランスファー接点の高周波リレーです。
これをS-3の高音質の肝であるマスタークロック切り替えリレーとして使用することにより、音場はさらに広がり、澄み渡り、特に奥行き方向の存在感が明確になります。非常に高い解像力と有機的な表現力により、音楽を生々しく奏でます。
次は今回のS-3ver.2の有償バージョンアップです。費用は30万円。
究極のデジタル再生機器であるD-3の領域へ、S-3ver.2を引き上げます。
ディスクプレーヤの新しいリファレンスの誕生です。
なお、有償バージョンアップが施されたS-3ver2の呼称については「S-3 Reference」とします。
写真はSOULNOTE公式サイト、同社FBから引用
・ネイキッドフォイル抵抗の全面採用
・クロック端子のBNCからSMA端子への変更
私的にはBNC変換プラグで聴いてる現状でも次元が2つ3つ違うので、そこまでする必要は感じていなかったのですが・・まぁ上手くいけば効果は抜群だとは思います。
S-3 Referenceについて、クロック入力端子をSMAにする事になりました。それに伴い、リアパネルは全て新規交換となります。
クロック入力端子のSMA化がめちゃくちゃ大変で、正直言うと少し後悔しています。コストも上がりましたし、何たって作業が超大変なんです。
ワイヤーで飛ばしたのでは意味が無いので、SMA追加基板とメイン基板のスルーホール同士をピッタリ合わせて、そこに銅単線を貫通させて直接連結するのですから!
・電源強化
・基板アートワークの最適化
・各段の電流の最適化
・内部配線材の見直し
・最新ファームウエアへのアップデート
・ZERO LINK対応
・リアパネルにReference銘板
いずれも、事前に試聴してから買うという方針に反するもので、出来上がってみなければわからないという冒険。
開発者の加藤さんのFBでの「有償バージョンアップの内容ですが、D-3の開発で得られたノウハウを可能な限り反映していきます。とにかく、今開発中のD-3の音がヤバいんです!いつも大袈裟なことばかり言ってると思われてそうで、またか・・ってなるの覚悟の上であえて言います!D-3はまたまた異次元です!!一言でいうと、「音場空間は3次元方向に伸び切り、さらに緻密で透明。超低域の波動圧力が増して、音楽表現はさらにエモーショナル。それでいて、めちゃくちゃ自然。」となります。一言じゃないですね。
これは明らかに、ネイキッドホイル抵抗とカスタムリレーの恩恵です。」
「X-3クロックを繋いだS-3 Referenceの音は、SACDディスク再生の現時点での世界最高峰である事は間違いありません。もちろん、Z-3とのZERO LINK再生も凄いです。せっかくSMA端子にしたのですから、Reference化の暁には、是非X-3を繋いで頂ければと思います。」との弁を信用するしかないものでした。
では実際にどうだったか?
同じ開発者がより理想的な再生になると書かれているとおりです。
ローエンドから解像度は明らかに高まりました。
音場もさらに広がっています。
S-3からS-3ver2が1割増し以上とすると、今回は少なくとも3割増し以上として差し支えない正常進化です。
第一ロットは30台を約2ヶ月で作業とか。
一体何人の体制でやられているのか興味深いです。
としたら、開発された御本人からご説明いただきました。
さん
ありがとうございました!ちなみに、勘違いしてこちらとしていたSOULNOTEの製造は異なるそうです。
D&Mの製造工場は福島県の白川工場ですが、SOULNOTEの製造は岩手県の宮古マランツと言う工場です。マランツの名前が残っていますが、実は全く別の工場なんです。またReferenceの基板製造は宮古ですが、組み立て&調整作業は神奈川県の本社です。現在は、私を含めて実質2人体制です。