メンテ後のMarantz#7試聴編 時間で音がかなり変わる | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

うちにまだまともに動くレコードプレーヤーがないから、レコードもメインの友人宅にバンブルビーコンデンサーなどで初期型オリジナル状態に完全メンテMarantz7を持ち込んで、どんな音質に仕上がったのか聴かせていただきました。



スピーカーは赤いダルマスピーカー後ろのダブルウーハーホーンシステム。

レコード針はSPUを基本に友人所有のIKEDAのカンチレバーなしタイプ、光悦メノウなどでも聴かせてもらいました。



MC昇圧トランスはWE618系統です。

ソフトはワルツフォーデビーのほか、ベルリン・フィルとのハイティングのラスト・コンサートの得意のブルックナーをダイレクトカッティングした最近販売されたもの。



軽音からはスタッフの有名盤



ロックも聴いてみたいとしたら、クリムゾンキングの宮殿からb面最後の文字通り「クリムゾン・キングの宮殿 」

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鳴らし始めでは二人してしばらく黙ってしまいました。
「シャリシャリしている」「低音が足りない」etc

こんな音だったのだろうか?

1時間くらい過ぎたころでしょうか?友人「低音が出るようになった」 自分「音がまとまってきた。」

それからトントン拍子で音姿が固まってきて、クリムゾン・キングの宮殿では、うちではかつて気づかなかったほど、やはりこのアルバムはロックでもあるが、ジャズでもあるのを再確認できました。

ヒートアップなのか、コンデンサーのほとんどを交換されて、まだ馴染んでいなかったのか?

例えば、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において49位のマイケル・ジャイルズが叩くライドシンバルのカップからボウ、エッジと叩く部位を細かく調整して、シンバルの音程、余韻まで変えている見えるドラムには驚きました。

つまり、それだけMarantz7初期型は精緻であいまいさのない2H鉛筆のような音ですね。完全に現代で楽に通用というか、ここまでの相当品は見当たりません。

友人のWestern Electricトランスなどを使ったLCR型フォノアンプの2B鉛筆のような感じとは全く違ったもので、まるでシステム全体を入れ替えたような風になりました。

さらにSPU針、ガラードのレコードモーター、戦前設計のWE618系MCトランス、WE594系ドライバーからは想像も出来ない現代的な音とは自分も友人も共感しました。

このマランツ7の音をトランジスターでもとあのマーク・レビンソン、ジョンカールらによって開発されたレビンソンのLNP-2Lはラインアンプのみデジタルで使われている、別ルームからこちらに持ってきて、内蔵フォノを生かしてみたいそうです。



アナログの復活にますます期待が持てます。


シリアルナンバーで初期型、後期と分けられません。

半世紀以上前の個体もあるMarantz#7C。

うちのもそうでしたが、コンデンサーなどのパーツがくたびれて後期型からさらに電源の電解コンデンサーを今の日本のチューブラ型など酷い部品に交換された個体をメンテ先から見せてもらっています。

あのジュピターオーディオすら、オリジナルパーツをどれ程抱えているか怪しいとは友人でした。