過ぎ去った過去は絶対に変わらないと思っていたが、
先日、子供の頃の同窓会に出席し驚いた。
あまり親しくしていたとは思っていなかった
クラスメイトから
「お前が手に怪我をした時のことを覚えているか?
俺が一番最初に手当をしてやったんだぞ。
今では傷もほとんど残っていないようだし
俺に感謝しろよ。」と言われた。
私は手に怪我をしたことなど無く、
全く何のことか解らなかったので
曖昧な返事をしていたが、
こいつは私を誰かと間違えている、
それとも、少し認知症が始まったのかなと思った。
しかし、いやまてよ、
こいつの言っていることが本当なら
私は全く忘れている過去がある。
思い出せない過去があるのかもしれない。
それなら私の過去は全く違うものになってしまう。
未来は変えられても、過去は変えられないというが
過去も自分の意思で、
変えることが出来るのかもしれない。
人は思い出したくない過去、忘れたい過去は
自分の記憶の中から
完全に消すことが出来るのかもしれない。