人は生まれる場所は選べないが、
生まれたからにはその土地を守る
知恵を授かっている。
木村 嵐 著 「頂上至極」 より
この本を読みながら、
平田弘史さんの劇画 「薩摩義士伝」を思い出した。
ストーリーはもちろんだが、
その絵は決して漫画などではなく
薩摩士魂が画面いっぱいに描かれ
劇画と呼ぶにふさわしいもので衝撃を受けた。
そして、どちらの本からも薩摩示現流の
「チェスト」という気合いが聞こえてきた。
主人公の平田靱負からは、
企業で大プロジェクトを推進する中間管理職の悲哀や、
下請け中小企業のリーダーの悲哀を連想させた。
また、自然災害からの復興でも
行政と被災者の対立や、
被災地域の住民同士の対立など
を考えずにはいられなかった。