イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog -6ページ目

新説桃太郎 第拾弐話                             団子の価値は


イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_l



「うめ~な~、やっぱりおばあのきびだんごは日本一だな~」


うまそうにきびだんごを食べるモモタロウを、

恨めしそうに見つめる、犬、猿、きじの三匹の獣。


巾着から口へと、

モモタロウの手によって絶えることなく運ばれるきびだんご。


三匹の獣の眼球は、

次々に出てくるきびだんごを追うように、

せわしなく動いている。


モモタロウは彼らの存在にはまったく気付かない。

「あ~うめえ~。おばあのきびだんごは何ものにも替えられねえな~」


ゴクリ。

口角から流れでる一筋のよだれ。


つづく




予告

きびだんごを食べ続ける大食いモモタロウ。

モモタロウは大満足。

だが、ここで食べさせてしまっては

物語が続かなくなってしまう可能性も・・・

残り12回。

次の展開に苦悩する作者。


次回「ちと、反省」

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新説桃太郎 第拾壱話                          歩きはじめた道の途中で



勇しく歩みを進めるモモタロウ。

京への旅は始まったばかりだ。


しかし。



イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_k


まだ、村も出ていないというのに、

猛烈にお腹が鳴りはじめた。


「さっき、食べたばっかりなのにな~、あ~はらへった~」


つづく



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新説桃太郎 第拾話                             モモタロウー



「そうだ!京へ行こう!!」

モモタロウは長い時間をかけて結論を出す。


モモタロウは自分の未来を探していた。

「オイラは大食いのモモタロウ・・・このままでいいのか・・・」

自分への問いはモモタロウの心に影となり

日増しに大きくなっていった。


心の影と同時期に現れた京の黒い影。

モモタロウにはそれが偶然だとは思えなかった。

そして、決断する。


影との対峙を!


イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_j


モモ「おじい、おばあ。オイラ、京へ行く!!」

おじい・おばあ「え!!」

おばあ「なんで?急に。京へ。あそこは危険だって噂だよ~」

おじい「もう、決めたのか?」

モモ「うん」

おじい「どうしてもか」

モモ「うん」

おじい「そうか」

おばあ「たっちゃん、止めて下さいよ~」


おじい

「男なら危険を顧みず死ぬとわかっていても

行動しなければならないことがある。

負けると分かっていても戦かわなければならないことが・・・

モモタロウはそれを知っている」


力強くうなずくモモタロウ 。

おばあの目には涙があふれる。

おじい「玉やん」

おばあ「・・・はい」

おじい

「モモにきびだんごを持たせてやれ、

食いきれないほどのきびだんごを。
 
今までで一番うまいきびだんごを!!」

おばあ「はい!!」


おじい「行け!!モモタロウー!!!!!!!!!」


頬を流れる一筋の涙。




つづく





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新説桃太郎 第九話                          誰か、こいつ、捕まえて



イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_i


黒い影の正体は今だ謎のままだ。

人々の中には、

「影の正体は無く、自分達の心がつくりだした幻ではないか」

と言うものまででてきた。


京に広がる不安。


いや、影の実体は確実にある。

障子にあけられた穴、残された足音、

影を見た人が聞いた「グルルルル」という、

獣の鳴き声とも思えるような声?

赤黒い指、そして黒い瞳。


影があらわれる時間、場所は決まっていなかった。

男、女、子供、老人・・・人を選ぶこともない。

いつも気が付くとそこにいる。


影は決して襲ってはこなかった。

障子、襖、扉の向こうにただ立って、

こちらの様子をうかがうように見ているだけだ。


いつ、どこに、なぜ、影があらわれるのか?

誰にも分からない。


しかし、影を見た人々にはひとつだけ共通点があった。

まだ誰も気がついてはいない、 たったひとつの共通点。


それは・・・




この京の黒い影の噂はあっという間に各地に広がっていった。

モモタロウのいる吉備の国へも・・・



つづく


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新説桃太郎 第八話                      ショウジョ、失神



ペタッ、ペタッ。

障子の向こうから、聞こえる妖しい音。

足音?


少女は音に気付かない。


ペタッ、ペタッ、ペタッ・・・

徐々に大きくなる音。


沈黙。


ギシッ。

少女は振り向く。

そこには黒い影。

少女と影の間には、白い障子が一枚。


グルルルルル。

影の声?


ミシ、ミシ、ミシ、ミシ、ミシ。

赤黒く太い棒が障子を突き破り、徐々にあらわれてくる。


少女は恐怖で硬直し、声も出ない。


障子から十数センチ突き出て止まる棒。

棒の先には爪のようなものが・・・

指?

人間のもとのは思えないくらい太く大きな指がゆっくりと引いていく。

少女はぽっかりとあけられた穴の先に星空を見る。


ヌッ。

突如あらわれる瞳。


イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_h


瞳には光はなく、死人のように暗い。


少女の意識は黒く深い瞳の奥に吸い取られるように遠のいていく。



沈黙。




ギシッ。

ペタ、ペタ、ペタ。


黒い影は京の町の闇夜に消えていく。



つづく


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新説桃太郎 第七話                     人の家をのぞくもの



モモタロウが吉備に暮らしはじめて、

十数年の月日が流れた・・・



ニホン全土は荒れていた。



ここ数年、

災害、疫病、飢饉・・・

あらゆる災いが数珠つなぎのごとく、襲ってきたからだ。


人々の心はすさみ、治安も悪化。


イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_g


京の都はとくにひどく、

犯罪が激増していた。



ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

淀みに浮ぶうたかたは、

かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人と、すみかとまたかくのごとし。
 


つづく


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新説桃太郎 第六話                           決戦、吉備の国吉備の中山



イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_f



「圧倒的じゃないか!!」

審査員は絶句した。


モモタロウの食べっぷりは 、

スピード、量、すべてにおいて他の出場者を軽く凌駕していた。

食べ方も美しく、この大会から芸術賞が新設されたほどだ。


当初、観客、審査員、会場にいる全ての人々は

いかにも大食漢の出場者にはさまれたモモタロウを見て

「幼児になにができるのか」とバカにしいた。

しかし、

早く静かにそして楽しそうに食すモモタロウの姿を目の当たりにし

自分達の考えが誤りだったと気付いていく。


カチャ、カチャ、カチャ・・・


リズミカルに一定の音を刻み、天に昇るかのように積み重なる皿。

そのシルエットは「吉備の中山」のようにも見える。


「吉備の中山」

吉備の中心に位置し、

古くから吉備の人々に崇められている山である。


大食い大会は、その「吉備の中山」を背後にした

「吉備津神社」の境内で行われいた。


人々のモモタロウを見る目は疑いの眼差しから、

神を見るかのような澄んだ瞳に変わっていた。

中には拝む者もいる。


他の出場者にもモモタロウに対するライバル心はすでになく、

観客と同じようにこの先の行く末を見守っていた。


ラスト30秒。

ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ。

喉をつまらせるモモタロウ。

固唾をのんで見守る人々。

しかしモモタロウは余裕の表情でVサイン。

大歓声!!

会場が一体となり、吉備の中山を揺るがした。


5秒前、4、3、2、1!!終了!!!!!!!!!

赤坂尊子、小林尊、曽根菜津子(ギャル曽根)、ジャイアント白田。

数々のフードファイターが到達しえなかった

超絶記録で優勝を勝ちとるモモタロウ!!


「モモタロウ胃袋限界知らず!!」


ここに新たな爆食王が誕生した。

モモタロウは「伝説」として後世に名を残すこととなる。



こうして大食いのモモタロウは

おじいさんとおばあさん、そして吉備の人達とともに

幸せな日々をおくりましたたとさ。



めでたし、めでたし。



おしまい。






あ、まちがえた。

まだまだ、つづきます。


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新説桃太郎 第伍話                            おじい、心の中に


玉やん(おばあ)の作るきびだんごは、

腹がいっぱいでも食べられるほどうまい。

近所でも評判になるくらいだ。



イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_e




しかし、これほどの量を食べる者は今までいなかった。

一番多く食べた者でもせいぜい10個くらい。

モモタロウはそれを優に超え、すでに100個は食べいた。



辰平(おじい)「これは、いける!」

玉やん「え?お出かけですか?」

辰平「フフフフ・・・玉やん、行くぞ!!」

玉やん「えっ?どこに?・・・まさか?!たっちゃん!!!!」




つづく





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新説桃太郎 第四話                           腹、鳴り出した後



幼児を育てることにしたおじいさんとおばあさん。

幼児の名前は「モモタロウ」と決める。


巨大桃を一人で食べてしまうほどの大食いのモモタロウ。

胃が大きいのか消化が早いのか……


イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_d



腹が減ったときの音もすさまじく、

二里先のとなり村にも聞こえるほどだった。



つづく



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新説桃太郎 第参話                            泣かない、子供



ウバッ~!!

イラスト&キャラクター【Tinytoy】 Blog-momo_c



桃の中から現れたのは幼い子供だった。

その幼児は自分の何倍もある巨大な桃を中から食べていた。


半分ほど食べて満足したのだろうか、

満面の笑みを浮かべた幼児は、

いつまでも腰を振りつづけていた。


まさにサザエさんのオープニングのタマのように。


偶然にもこの時期。

放送中のサザエさんのオープニングの舞台は岡山。

タマが現れるのは「岡山白桃」の中からだった!!




つづく


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