本草学7-2 【各論】補気薬(人参、黄耆、山薬) | 小さな薬局の学習帳

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・ 個人的な学習帳なので、すべてが正しいわけではありません。必ずご自身で真偽を確かめてください。

こんにちは。


ここ数日忙しくて何もできていない(-_-;)。


さて、今日は補気薬の続き。前回は脾胃のみに帰経をもつものをまとめてみましたが、今回は肺にも帰経を持つものをまとめてみました。

すごく重要なものばかりだなあと個人的には思っています。


・ 人参

【性味】甘・苦/微温

【帰経】肺・脾

【薬効】

  1 補気固脱

  2 補脾益気

  3 補肺気

  4 生津止渇

※ ウコギ科のオタネニンジンを起源植物として、紅参、高麗人参などの呼び名がある。一方で日本原産の同じウコギ科でトチバニンジンというのもある。これは「チクセツニンジン」という名前がついている。


・ 黄耆

【性味】甘/温

【帰経】肺・脾

【薬効】

  1 補気昇陽

  2 補気統血

  3 固表止汗

  4 利水消腫

※ 汗を止めるには黄耆と僕は習いました。


・ 山薬

【性味】脾・肺・腎

  1 補脾止瀉

  2 補肺止咳

  3 補腎固精

※ これヤマイモです。ヤマイモごはんって脾にはいいのかも。


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【ポイント】

前半に引き続いての補気薬ですが、今回は肺にも効くものをまとめてみました。

益気健脾の作用はベースにあるのだというのは忘れてはいけません。


全体として脾または肺のどの証に対してどのようにアプローチするのか?という観点で分類してみると・・・


【脾気虚】

 1) 脾不健運

     ←  ① 化湿・燥湿 : 白朮、白扁豆  ② 止瀉 : 山薬

 2) 脾不統血

 3) 中気下陥

     ←  補気昇陽、補気統血 : 黄耆


【肺気虚】

 1) 肺陰虚

     ←  ① 生津 : 人参    ② 潤肺 : 膠飴、甘草(今回載せてません)

 2) 自汗

     ←  止汗 : 黄耆



とまあ、こんな感じですかね。膠飴、甘草、粳米に関しては今回あまり重要でないと判断してノートに組み込ませんでした。


なんといっても黄耆のスペクトルが広い!!ここのキーとなる生薬かもしれませんね。

そういえば、補気昇陽については、辛涼解表薬 のところで、「昇挙陽気」という作用を柴胡と升麻が持ってたなあなんてことを思い出します。


柴胡、升麻、黄耆、人参、白朮・・・・


補中益気湯の中に全部入ってるじゃん( ゚Д゚)!!!



何て補中益気なレシピ!!


まさに神レシピ!!



そして「培土生金」という単語が頭に浮かぶ僕なのでした・・・


以上、補気薬のまとめになります。ありがとうございましたm(__)m。