本草学7-1 【各論】補気薬(白朮、大棗、白扁豆) | 小さな薬局の学習帳

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こんにちは。


今日は本草の続き。 本日から補気薬についてまとめます。


★ 補気薬

 気を補う作用を持つ薬。

 

・ 白朮

【性味】甘・苦/温

【帰経】脾・胃

【薬効】

  1) 健脾益気

  2) 燥湿利水


・ 大棗

【性味】甘/温

【帰経】脾・胃

【薬効】

  1) 補中益気

  2) 養血安神

  3) 緩和


・ 白扁豆

【性味】甘/微温

【帰経】脾・胃

【薬効】

  1) 健脾化湿


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【ポイント】

補気薬はその名の通り「気を補う」薬。ただし、温煦作用の低下による「陽虚」に対して「陽」を補うのは「補陽薬」という別のカテゴリーがあることに注意。


五臓において気虚になりやすいのは、脾と肺です。「気血生化の源」の異名を持つ脾は特に気虚の影響を受けやすい臓器といえます。


したがって、補気剤の帰経の中心は「脾(胃)」ということになります。そこから枝葉を伸ばしていく形で考えていきます。


前半は脾胃のみの帰経を持つものを見ていきます。


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まず全部に共通していえることは、脾気を増す作用があるということです。これを「益気健脾」といいます。

今回紹介する3種類はもちろん、次回まとめる後半のものも全てこの作用はベースにあるわけです。


それ以外にどんな作用があるか?でいつものように分類してみると・・・


(1) 燥湿・化湿 : 白扁豆・白朮

(2) 養血安神 : 大棗


(1)は脾の働きのなかでも運化の低下、つまり脾不健運に対するアプローチがあることが分かります。(2)は字の上では補血作用もあるようですね。


脾にはまだ他の作用があるじゃないか!と指摘されそうですが、それは次回のお楽しみww。


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【参考】

蒼朮という生薬があります。白朮とよく似ていますが作用が結構違います。


白朮 : 益気健脾、燥湿

蒼朮 : 燥湿利水


補中益気湯や六君子湯は補気剤の代表方剤である四君子湯をベースとした補気剤なわけですが、医療用のエキス製剤の成分をよ~くみてみると、ビャクジュツがソウジュツになってる!!なんてことがあります。

臨床的な効果の差というのは、自分はわかりませんが方剤の意図を考えるとソウジュツにしたらだいぶ意味が違ってくるような気がしませんか?

ちなみにちゃんとビャクジュツが入ってるメーカーもあります。

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以上、補気薬の前半のまとめでした。

書いてていつも思うんだけど、こんな自己流の思考回路をあたかも正しいみたいな感じでアップしていていいのかなあ(-_-;)。

僕のノートなので本当に参考までですので!!。