リードをクイクイ | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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仔犬が家に来てお散歩できるようになった時に多くの人が失敗するのが、

「厳しく躾けないと!」と思ってリードをクイクイ引き、

『リーダーウォーク』の真似事をすることです。 

 

前へ行き過ぎたと言っては引き、

何かの匂いを嗅いで立ち止まったと言っては引き、

下を向けないようにリードを短く持って、

やたらとリードショックを与えます。

 

仔犬に「自分がリーダーだと教え込まなくては」などと焦り、

名前を呼んではリードを引いて言うことを聞かせようとします。 

 

しかし、外の世界に初めて触れる仔犬にとって、

散歩は多くの恐怖と好奇に満ちているわけで、

外の世界に慣れた飼い主に比べ仔犬にはそんなにスタスタ歩けない事情もあるのです。

 

そんな自分の気持ちは無視され、

首にショックを与え続けられていたらどうでしょう?

 

仔犬にとって散歩は嬉しいことではなく、

不快で危険な探索でしかなくなってしまうと思いませんか? 

 

飼い主もいつのまにかリードをクイクイ引いて、

ショックを与えるのがクセになってしまいます。

 

「○○、早く来なさい!」などと言ってはリードショックを与えます。

 

名前と同時に不快な刺激を与えていれば、

犬は自分の名前も嫌いになるでしょう。

 

『散歩嫌いな犬』『呼んでも来ない犬』にしてしまうのは、

そんな飼い主の無頓着・無神経が原因かもしれませんね。

 

よく、「最初が肝心」などと言いますが、

 

最初が肝心なのは飼い主の方です! 

 

犬についてしっかり学び、『社会化』とはどういうものかや、

犬との間に『主従関係』など必要ないことを、

人にあれこれ言われてもブレないレベルまで理解する努力をしなくてはなりません。

 

「ショードッグのように優雅に歩かせたい…」 

 

「警察犬のように飼い主の指示にキリッと従うように躾けたい…」 

 

そんなことより「この子と幸せに過ごしたい」が大切なのでは? 

 

 

まずは好きに歩かせてあげてください。 

 

匂いを嗅ぐことで世界が喜びに満ちていることを知らせてあげてください…

 

 

どうすれば引っ張らなくなるか?

 

どうしたら動かない犬が歩き出すか?

 

それはそれぞれ別の理由がありますから、

その理由に応じた対応策があります。

 

リードショックという嫌悪刺激で全てをコントロールしようとするのは、

古臭い愚かな方法です...

 

加えて、首輪やリードも最初からあまりファッション性を重視せずに、

 あまり重くない負担の少ないものでスタートしてください。

 

(むしろハーネスを使って頚椎に負担がかからないようにしたほうがいいでしょう)

 

怖くて歩けないようなら焦らずに抱っこ散歩で

外の景色や匂いに馴染ませてあげてくださいね...