前回の記事はアメトピに掲載され、たくさんの方に読んでいただきました。
ありがとうございますニコニコ










アメトピに掲載されると、アクセス数が本当に急増しますね!!また掲載されるのを目指して記事の作成頑張りますニコニコ
こんな感じでした↓












今回は、前回掲載した記事のうち「気持ちの持ち方」について書いていきたいと思います。















実際に病気になってしまうと、気持ちの浮き沈みがすごくあります。
そして、時にとてつもない不安に苛まれ、心が壊れそうになる時もあります。


私の場合は、病気以外のことに対しても気持ちの変化や動揺が以前よりも大きく表れてしまう事が多くなったなぁと感じます。












私が感じたちょっとした事から生じた気持ちの浮き沈みの例は、こんな感じです。












・松葉杖で歩いている時、おばあちゃんから「どうしたの?大丈夫?」と言われた時
 (こちらの苦労を分かってないのに、そういったデリケートな事を簡単に聞かないでほしい)
↑今日まさにありました、もちろん声をかけて下さる側に悪気がないのは分かります。



・周りの人が普通に生活している様子を見た時
 (なぜ自分だけこんな目に遭わないといけないのだろう、とふと感じることがあります)



・病気によって転職活動を諦めた身として、志望していた企業に転職した同期の活躍を見たとき
 (自分も病気さえなければ、同じようなキャリアを歩めたはずなのに)











特に病気と闘っている方には、分かる部分もあると思います。

例を挙げ始めたら際限がありませんが、
日常の中でちょっとした言動や情報に対しても、このように感じてしまうものです。












「病気は個性」と考えることで受け入れられると書きましたが、
実際にはそんなに簡単に考えて気持ちを切り替える事なんてできないですよね。










私もそうです。
未だにこのような気持ちの浮き沈みがあり、時々将来の事が不安になって眠れなくなります。













そんな時は、
ひとりで抱え込まず誰かに相談してみてください。

一人で悩んでいても答えが出ない事も多いですし、どんどん暗くなっていくだけです。
相談相手が理解者であれば、話す事できっと楽になるはずです。











あとは、ぜひ気晴らしを沢山してください。
闘病生活は長期間にわたる事が多いので、しっかりとストレスを発散しなければ絶対に心も身体も持ちません。

心のケアが何よりも大事だと思います。











私の場合は、本当は月1で旅行に行くのが1番のストレス発散ですが、今は家でコーヒーを淹れて飲む時間が至高のひと時です。


ブルーボトルコーヒーのセレクションもいいですよね。








今回は結構本音ベースで気持ちの浮き沈みについて書いてみました。








つづく

これまで、骨巨細胞腫という病気に対して、

2度の再発を繰り返し、3回の手術をしてみて、
これまで幾度となく闘ってきて感じたことを書いていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日お伝えしたい事は2つです。
「気持ちの持ち方について」
「病気との向き合い方について」
 
 
 
 
 
 
①気持ちの持ち方について
 
私はこの病気を告げられるまで、大きな病気にかかった事もなく、入院もした事がありませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
難関と言われる大学に入り、
大手人気企業と呼ばれる企業に入り、
仕事もしっかりと評価されて順調、毎月のように友人と旅行やドライブへ行ったりと、
充実した楽しい日々を過ごしていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、
ある日突然膝の骨に腫瘍があると告げられ、
2週間の入院と5ヶ月間の松葉杖生活。
そして2度に渡る再発と、30歳にして人工関節という大きな代償。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今まで過ごしてきた当たり前の生活ができなくなってしまい、皆と同じように過ごす事ができなくなってしまいました。
 
この病気のせいで、転職活動で希望していた外資系企業からの内々定を辞退せざるを得ずにキャリアチェンジのチャンスを断念したり、
海外赴任のチャンスを断らざるを得なかったり、
特にキャリア面で諦めた事がたくさんあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
闘病経験のある方は経験があると思いますが、
腫瘍があると告げられた時の大きなショックと、
幾度となく繰り返される再発への大きな不安が続きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何で自分だけこんな思いをしなければいけないんだろう?
と考えた事も度々あり、
人生設計が狂わされて何度も気持ちが腐りそうになりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
前向きになれない時、自分の心とどうやって向き合っていけば良いのでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
②病気との向き合い方について
 
「病気はその人が持つ個性」
病気とは、その人の個性(パーソナリティ)の一部です。何ら特別なものではなく、自分自身に持っている個性の一つなのだと思います。
 
 
 
 
 
 
 
このように考えることで、私自身気持ちが楽になっていきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人工関節になった事で、
普通の人とは違う見た目や歩き方になってしまったけど、
大好きだったテニスやゴルフはできなくなってしまったけど、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それは個性であって、悪い事ではないんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
周りの目を気にするのは、周りの目を気にしている自分がいるから。
自分の個性を自分自身が受け入れられるようになれば、周りの目なんて気にならなくなる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
命さえあれば、人生どうにかなる。
何だってできるから。
 
 
 
 
 
 
 
 
妻からかけてもらった言葉です。
私は2年間に渡る闘病生活を通じて、この言葉をとても大事にしています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私の病気よりも重い病気に苦しみ、
大変な思いをしている人は世の中に沢山います。
私が入院中、そのような方々が周りに沢山いらっしゃいました。
その方々が病気と前向きに向き合い、
闘っている姿を心から尊敬し、応援しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は幸せ者です。
病気になったからといって、足が不自由になったからといって、不幸ではない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自分にできない事・自分に無い物を考えて
卑屈になるのではなく、
自分が今できる事・自分の周りにある物にありがたみを感じて、
今の環境・周囲の人達を大切にする。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このように考えるのは本当に難しい事だと思いますが、
失う物があってはじめて考えられるようになったのだと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今はコロナで外出や旅行が制限されたり、
飲み会に行けなかったりと出来ない事が増え、
ストレスの溜まる日々を過ごしている方も多いと思います。
 
ですが、今だからこそできる事だってあるはず。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そこに目を向けて、
出来る事に対してありがたみを感じることが、
withコロナで暮らしていくために大事なマインドセットではないでしょうか。
 
世の中はこれまでとは全く異なる世界になっています。
その中で自分が少しでも幸せに暮らしていくために、自分の思考の視点を少しだけ変えてみて下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私が2年間の闘病生活で感じたことを書いてみました。
 
 
 
 
 
 
 
<最近家で作るコーヒーにハマっています>
カフェに行かなくても、自宅でも美味しいコーヒーが楽しめます。豆から挽いて入れるコーヒーは格別ですよね。
空間づくりから大変参考になる本です。
人工関節になってから履いている靴です(アディダス スタンスミスシリーズ)。
元々はスニーカーではなく革靴派でしたが、足が悪くなった事を機にスニーカーデビュー。
スタンスミスシリーズは1万円以上のものはクッション性も優れており、大変履きやすいです。また、デザイン性も高いのでおしゃれでオススメです!
 
 
<家で簡単スポーツ>
運動全般が制限されてしまいましたが、こちらは自宅で簡単にできます。
家のテーブルが卓球台に早変わり、家族で楽しめますのでおすすめです!特に自粛期間中、我が家では卓球で大盛り上がりでした。
本物の卓球台よりは狭いので動き回る必要もなく足にも負担がありません。
 
 
 
 
つづく
 

今年6月のある日、順調にリハビリを進めていたところ、ある違和感を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術をした右膝の皿の上あたりがピンポイントで熱感と腫れてきました。

嫌な予感はしつつも、湿布とアイシングで様子を見ながら、次回の診察まで待ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして診察時、またもや先生から告げられました。

「残念ですが、また再発です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 またかよ、まだ手術後半年ちょっとしか経ってないのにガーン


前回の再発の時とは違い「やっぱりか」という印象で、以前よりはショックも少なかったです。

しかし、治療法の選択には非常に悩みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は以下の2択から選ぶ形となりました。

①搔爬+骨セメント   *前回と同様

②人工関節への置換

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工関節って聞くと、誰だって抵抗感がありますよね。

関節が人工になる訳で、どのような生活になってしまうんだろうと不安になりました。












 


・歩き方が変になってしまうのではないか?

・痛みはどうなんだろうか?

・どれくらいでメンテナンス(交換)をしないといけないのだろうか?

・自分は障害者になってしまうのだろうか?周囲からの目はどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、今回の人工関節は悪性腫瘍の際に使う物と同じ「腫瘍用人工関節」で、関節周辺の骨も全て人工物に置換するものです。

実際に物を持たせてもらいましたが結構な重さで、これが体の中に入るかと思うとゾッとしました。

<イメージ>

 

 




 

一般的に言われる人工関節とは、変形性膝関節症の高齢者などが歩けるようにするために入れる「表面置換型」の人工関節です。

腫瘍用人工関節は「全置換型」と呼ばれており、悪性腫瘍(骨肉腫など)の治療として主に使用され、表面置換型は全く異なるものです。

<イメージ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

自分にとって30歳という年齢で膝を人工関節にするというのは、

とても大きな決断でした。













体を動かすのが好きなタイプなので、

趣味にしてきたテニス・ゴルフ・ジムでのランニングなどができなくなってしまいます。

今後の長い人生で一切運動ができなくなると思うと、受け入れるのが本当に辛かった。













特にテニスは中学時代から15年間続けている趣味で、チームを結成したばかりで都の大会にも参加していく予定で、

1番の趣味であるテニスが再開できる日を楽しみにこれまで手術、リハビリを頑張ってきました。












厳密に運動が全くできないという事ではないそうですが、

運動するとその分人工関節の寿命が短くなってしまい、交換や緩みのリスクが増えてしまうとの事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような重大な決断はすぐにできるはずもなく、

セカンドオピニオンとして人工関節に詳しい先生の所まで伺い、

人工関節とはどのようなものなのかについて丁寧に教えて頂きました。

 

その先生のお話の中で印象に残ったのは、以下の2点です。













・人工関節にした患者の満足度は、必ずしも高くない

・今後は自分が思っているようなこれまで通りの生活スタイルはできない。全く違う新たな生活スタイルになると思った方が良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な情報や自身の生活状況を踏まえ、

私は「人工関節」という大きな決断をしました。













「この病気と逃げずに立ち向かって、人工関節という大きな代償を背負ってでも、この延々と続く闘病生活から一区切りつけ、今後の人生を前向きに歩んでいきたい」

という思いから、この決断に至りました。

 

 

 

 

 

 




皆さん(特に若い方)、保険には必ず入っておきましょう。強くお勧めします。今入っている方も、その補償プランで大丈夫ですか?

 

 

 


 

 



この話は次回以降にまたお話ししたいと思います。






 

 

 

続く