今年6月のある日、順調にリハビリを進めていたところ、ある違和感を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術をした右膝の皿の上あたりがピンポイントで熱感と腫れてきました。

嫌な予感はしつつも、湿布とアイシングで様子を見ながら、次回の診察まで待ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして診察時、またもや先生から告げられました。

「残念ですが、また再発です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 またかよ、まだ手術後半年ちょっとしか経ってないのにガーン


前回の再発の時とは違い「やっぱりか」という印象で、以前よりはショックも少なかったです。

しかし、治療法の選択には非常に悩みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は以下の2択から選ぶ形となりました。

①搔爬+骨セメント   *前回と同様

②人工関節への置換

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工関節って聞くと、誰だって抵抗感がありますよね。

関節が人工になる訳で、どのような生活になってしまうんだろうと不安になりました。












 


・歩き方が変になってしまうのではないか?

・痛みはどうなんだろうか?

・どれくらいでメンテナンス(交換)をしないといけないのだろうか?

・自分は障害者になってしまうのだろうか?周囲からの目はどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、今回の人工関節は悪性腫瘍の際に使う物と同じ「腫瘍用人工関節」で、関節周辺の骨も全て人工物に置換するものです。

実際に物を持たせてもらいましたが結構な重さで、これが体の中に入るかと思うとゾッとしました。

<イメージ>

 

 




 

一般的に言われる人工関節とは、変形性膝関節症の高齢者などが歩けるようにするために入れる「表面置換型」の人工関節です。

腫瘍用人工関節は「全置換型」と呼ばれており、悪性腫瘍(骨肉腫など)の治療として主に使用され、表面置換型は全く異なるものです。

<イメージ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

自分にとって30歳という年齢で膝を人工関節にするというのは、

とても大きな決断でした。













体を動かすのが好きなタイプなので、

趣味にしてきたテニス・ゴルフ・ジムでのランニングなどができなくなってしまいます。

今後の長い人生で一切運動ができなくなると思うと、受け入れるのが本当に辛かった。













特にテニスは中学時代から15年間続けている趣味で、チームを結成したばかりで都の大会にも参加していく予定で、

1番の趣味であるテニスが再開できる日を楽しみにこれまで手術、リハビリを頑張ってきました。












厳密に運動が全くできないという事ではないそうですが、

運動するとその分人工関節の寿命が短くなってしまい、交換や緩みのリスクが増えてしまうとの事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような重大な決断はすぐにできるはずもなく、

セカンドオピニオンとして人工関節に詳しい先生の所まで伺い、

人工関節とはどのようなものなのかについて丁寧に教えて頂きました。

 

その先生のお話の中で印象に残ったのは、以下の2点です。













・人工関節にした患者の満足度は、必ずしも高くない

・今後は自分が思っているようなこれまで通りの生活スタイルはできない。全く違う新たな生活スタイルになると思った方が良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な情報や自身の生活状況を踏まえ、

私は「人工関節」という大きな決断をしました。













「この病気と逃げずに立ち向かって、人工関節という大きな代償を背負ってでも、この延々と続く闘病生活から一区切りつけ、今後の人生を前向きに歩んでいきたい」

という思いから、この決断に至りました。

 

 

 

 

 

 




皆さん(特に若い方)、保険には必ず入っておきましょう。強くお勧めします。今入っている方も、その補償プランで大丈夫ですか?

 

 

 


 

 



この話は次回以降にまたお話ししたいと思います。






 

 

 

続く