明日の岸辺へと | ゆっくりまったりうっとり

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裂織は古布の命を繋ぐもの。古い着物を解いて裂いて裂織でモノ作りをしています。

制作の話や猫の話、古物に囲まれた暮らしの話、好きなものや思ったこと。気持ちと出来事と作品の記録。


寒い、寒い日が続いています雪の結晶



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立春の日(今年は日曜日にあたるので繰り上げて昨日)
愛媛では中学2年生を対象に「少年式」が行われていて

保護者として出席することが無くなってからも、地域のお役目やら何やらで参加させてもらうことがあるんですが(それも今年で最後)

私、これが結構好きなんですデレデレ


昔の成人式であった「元服」に由来し、「自覚」「立志」「健康」を合言葉に(合言葉て。秘密基地か)、大人への一歩を踏み出す日

自分の時のことは全く憶えてなくて(中学時代の記憶がほとんど無いんですよ。よっぽど嫌やったんかな。それかアホやったか。←たぶん後者。あ、今でも記憶力ゼロやったわ)

保護者として息子の少年式に参加(それも10年以上前ですけどね)するまで、この寒い時期の体育館での古式ゆかしい?式典に、正直言って期待値ゼロ。どころかマイナスだったんですけどねーニヤニヤ



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どんなものかと言いますと

式典自体は、入学式や卒業式と同様の流れ(例の君が代から始まって、偉い人の長々しいお話と生徒代表の掛け合いが、っていう)と同じ。

ただ、体育館の壁の展示が一味違う。


各々が考え、毛筆でしたためた「決意の言葉」

自分の小さい頃と現在の写真(好きなこと、がんばっていることを表現している)から始まる、イラスト入りの、将来の夢についてのレポート(そういえば、娘、この時書いてた職業に就いてる!)

「14歳の私」と題した、鉛筆による緻密な自画像 (バックには部活動や趣味の道具が描き込まれていました)


学校や学年によって違いはあるけど、瑞々しい感性の溢れる作品たち



それと、式の最後の、中二生全員が登壇して(ステージの高さを中心に、全員の顔が見えるように高さを変えて)の大合唱

入学の時には まだあどけなく、高くて清んだ声で歌っていた子達が

低温を響かせて(まだ充分にとはいきませんが)、歌詞の持つ奥行きも感じさせる歌声を聴かせてくれました。


ちょうど変声期を迎えるタイミングの中学生のコーラスは、学年が進むごとに声に厚みを増し、共に過ごした時間を感じさせるハーモニーになっていくのです。

息子中1の文化祭、初めて中学生の合唱を聴いた時は、感動しすぎて鳥肌が立ちました。


人前で大きな声で歌うことに照れも出てくる年頃だろうに

今持っているものを全部出しきる!と言わんばかりの表情で一心に指揮者を見つめる眼差しも、私を清々しい気分にさせてくれました



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今年の曲は

アンジェラ・アキ「手紙 〜拝啓  十五の君へ〜」

未来の自分に宛てて書いた手紙に、大人の僕が応えるうた



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負けそうで泣きそうで
消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?

ああ 負けないで泣かないで
消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの


荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと
夢の舟よ進め


人生の全てに意味があるから


アンジェラ・アキ
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」より抜粋



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大人への一歩を踏み出した皆さんに、おめでとうございます

大人になるって、楽しいこと

自由に選べる明日に向けて、自分の声が聴ける大人に。


そして、大人の私にも同じ言葉を



少年式、他の名前で行われるところも、もちろん行われない都道府県も(そっちの方が多いんじゃないかな)。それについての意見は特に持ってません。してもせんでも♡ ←ここまで良さげに書いててソレ。うん。そんなヒトニヒヒ




読んでくださって、ありがとうございました