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計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

去る8月4-6日、イタリアにてスカイラン

ニングのユース(23歳以下)世界選手権

が開催されました。

ユース日本はバーティカルで3個、スカイ

レースで2個、コンバインドで3個のメダル

を獲得。国別対抗ではユース史上初の3位

に入りました。

日本代表選手の左足には計測工房ロゴ。

パートナー冥利に尽きます。関係各位の

これまでの情熱と努力に心からの敬意を

表すとともに、スカイランニングのパー

トナー企業としてともに歩んできたこと

の喜びとこれからの未来に希望を感じます。

実際、日本のスカイランニングの大会数も、

それぞれの大会の参加者数も年々少しづつ

増えています。未来が楽しみです。

 

 

 

さる8月6日、長野県の朝日村で開催された

鉢盛山登山マラソンに出場しました。

個人的に2023年の最大ターゲットの大会
でした。
 

今大会は朝日村の村役場をスタートして、

村のシンボル鉢盛山(2447m)の山頂まで

登り、そこで折り返して再び村役場まで

戻ってフィニッシュというレースになり、

距離38km、標高差±1667mです。

(短い距離の部門もあります)

スカイランニングの理念を美しく体現した

山岳レースですね。

 

実は私の人生において、38kmという距離は

最長距離のレースになります。

この日のために今年1月から7ヵ月間のトレー

ニングを重ねて来ました。

 

 

中央の奥に見えるのが鉢盛山です。

 

 

コースは往路の19kmをひたすら登って、

復路の19kmをひたすら下るというもの。

 

特徴的なのが、ロード、林道、登山道という

3つのセクションに明確に分かれること。

それぞれの切れ目がエイドになり、かつ

タイム計測もしてくれるので、スタート

からフィニッシュまでの間の途中5地点

のタイムが出ます。

 

リザルトデータを見ればレース中の順位の

推移や、区間タイム・区間順位もわかります。

 

 

今回は初出場なので目標は「最後まで走り

切ること」です。ボロボロになってでも

完走するという意味ではなく、最後まで

力を出し切る走りをするという意味です。

具体的な戦略は「前半の登りは抑えて、山頂

で折り返してから後半の下りで頑張る」です。

 

 

(1)第1区間 往路のロード(6km D+200m)

朝6時30分に166人がスタート。

 

大会公式写真より。スタート直後。

 

とにかくペースを抑えて、ジョグの意識で。

緩やかに登るとは言え、ジョグ意識のペース

なのできつくはない。

長くも感じず、最初の計測地点が見えてくる。

計測をしてくれている計測工房スタッフI氏に

笑顔で声をかける。

 

・林道ゲート往路

通過タイム 30分59秒

通過順位 31位

 

ちょうど順位は大会スタッフが教えてくれて、

この順位ぐらいをキープできれば、後半はもっ

と良い順位に行けると思った。

(実際は無理だった・・・)

 

大会公式写真より。ロード序盤。

 

大会公式写真より。ロード序盤。

 

 

 

(2)第2区間 往路の林道(10km D+700m)

林道に入る。10km続く今大会の主要区間。

10kmの間に700m登る。ここも意識はジョグ

のままで、きつく感じない程度のペースを保

つ。ただ、登りが続いているので、徐々に徐々

にペースが落ちている感覚があり、1人、また

1人と後ろから抜かされる。順位は気にしない。

林道なので全て走れるが10kmはかなり長い。

後からわかることだが、この10kmをダラダラ

と登っている間に「登りの足」を使い果たし

ていた。

ようやくこの区間の終点の登山口が見えてくる。

計測工房スタッフU氏に声をかける。

まだ元気はあった。

 

・登山口往路

通過タイム 1時間49分30秒

通過順位 40位

区間タイム 1時間18分31秒

区間順位 45位

 

この区間はやや順位を下げてしまう。

今大会で最も時間のかかる区間なのでここの

走りは大切な区間。

 

 

登山口に到着。(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

登山口に到着。(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

登山口エイドで補給。(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

(3)第3区間 往路の登山道(3km D+700m)

いよいよ登山道へ。いきなり走れなくなる急登。

山頂まで3kmで700mを登る。

最初から登山道の登りは歩き(パワーハイク)

のつもりだったので迷わず歩き始める。

すぐに気が付いたが、足が動かない。

いわゆる「足が残っていない」状態。

前の区間、林道の10kmの登りを走り続けて

きて足を使い果たしてしまった。

早歩きで登りたいのだが、ゆっくり歩きしか

出来ない。後ろから次々と追い抜かされる。

これはきつい。

3kmの道のりが果てしなく遠かった。

とにかく、きつい。

しかも時々、足が攣りそうになる。

攣ったら大幅なタイムロスになるので兆候を

感じたら、立ち止まってストレッチ。

それが数回あった。

 

光明だったのは、急登を終えて、尾根に出て

平坦な箇所になった時、小走りに走ってみた

ら走ることはできたこと。

登りは動かないが、平坦なところの走りは

大丈夫。後半の下りはまだいけると思った。

 

苦しんで苦しんでようやく山頂へ。

計測工房スタッフH氏に声をかける。もはや

カラ元気。

 

・山頂

通過タイム 3時間5分57秒

通過順位 63位

区間タイム 1時間16分27秒

区間順位 86位

 

この区間はワーストだった。区間86位なので

半分より遅い。こんなに苦しむとは・・・。

 

 

山頂でカラ元気のVサイン。

(計測工房スタッフH氏撮影)

 

 

登攀力の不足を痛感。

(計測工房スタッフH氏撮影)

 

 

(4)第4区間 復路の登山道(3km D-700m)

いよいよ後半戦、下りが始まる。

闘志は衰えていない。

まずは登山道を引き返す。

相対的に下りは得意だが登山道の下りはそん

なに攻められない。腹八分目ぐらいのペース

で下りを走る。登りの足は残っていなかった

が、下りの足は大丈夫。

 

大会公式動画より。

 

この区間、登りは長かったが下りはあっと

いう間。数名を抜かすことができ、ほどなく

登山口へ。

計測工房スタッフU氏に声をかける。

 

・登山口復路

通過タイム 3時間43分52秒

通過順位 55位

区間タイム 37分55秒

区間順位 46位

 

この区間で少し順位を戻す。

無理して攻めすぎる区間ではなく、つなぎ

に徹してOKだと思った。

 

 

(5)第5区間 復路の林道(10km D-700m)

この区間こそ私の勝負所。

10km続く下りの林道はひたすら走り続けら

れる。自分でも「水を得た魚」のようだと感じ

ながら、快調に走れる。前に選手が見えると

間違いなく追い越すことができる。

これはいける。次々と順位を上げていく。

ただし、時々、足が攣る兆候あり。

この区間では絶対に攣りたくない。兆候が出た

ら立ち止まってストレッチ。

 

と思っていたが、途中、少しの段差でつまづい

て派手に転倒してしまった。

そして転倒のはずみで左足が攣った・・・。

しばし悶絶。

幸い、攣りはすぐ回復。

1~2分ぐらいのロスか。

 

快調に走れていたが、足は疲れが溜まってお

り、わずかの段差でもつまづくほどの状態に

加え、攣りの危険性もずっとあるので、転倒

のあとは安全運転に移行した。

往路に比べれば同じ10kmでも短く感じるが、

それでも結構長い10kmを走り終える。

林道ゲートへ到着。

計測工房スタッフI氏に声をかける気力がなく、

ジェスチャーだけで挨拶。

 

・林道ゲート復路

通過タイム 4時間35分28秒

通過順位 43位

区間タイム 51分36秒

区間順位 22位

 

この区間がベストパフォーマンスだった。

区間22位で一気に順位も戻す。

転倒して、足攣って、そこから安全運転で

この区間順位なので、潜在的にはもっともっと

いけると思えた。

 

 

(6)第6区間 復路のロード(6km D-200m)

いよいよ最終区間。あとはロードを

6km走ればフィニッシュ。

下り基調だし、そこそこいけると思ったが、

実はこのロードの下り区間はそれほど下って

いる感はなく、体感的には平坦に近い。

走り始めてすぐ気付くが、先ほどまでの林道

の走りの勢いはすでになく、ジョグでしか走

れない。下りの足も使い切ってしまった。

しかも林道までは日陰だったのに、ロード

は直射日光で暑い。

フィニッシュまで6kmのロードは、きつく

苦しい道のりだった。

ジョグペースだが、とにかく走るのみ。

途中、住民の方の私設シャワーはありがたか

った。

フィニッシュ前に最後、数百mの上り坂があ

るがそこは諦めて全歩き。

登りは一歩も走れない。

ようやく、フィニッシュ!

 

 

大会公式写真より。フィニッシュ。

 

 

リザルトは

5時間12分15秒

男女総合 42位/166人

男子 41位/143人

 

欲を言えば5時間切りを達成したかった。

 

最終区間は

区間タイム 36分47秒

区間順位 50位

 

最終区間は悪かったです。

周りの選手も同じように苦しんでいるので

順位はキープできましたが。

今大会の最後の6kmのロードで苦しむ選手

は多そう。

前の区間の下りの林道で出し切らないように

絶妙にペース配分するのが難しい。

 

 

レースを終えての感想。

 

まずはフィニッシュできて良かった。

最後まで力を出し切ってフィニッシュすると

いう目標は達成できました。

38kmという距離は人生最長レースだったが、

この大会に向けて31kmのロングジョグは15回

こなしてきたので距離への不安はなかった。

 

「足が残っていない」という事象。

「登りの足」と「下りの足」は別物だと理解。

今回、第2区間の林道の登りで「登りの足」を

使い切ってしまい、第3区間の登山道の登り

がワーストの動きになってしまった。

(第3区間は区間86位)

 

しかし、下りになると「下りの足」は残って

いて、第5区間の林道の下りはベストパフォー

マンスが出来た。

(第5区間は区間22位)

 

今大会は38kmのうち登山道を除く32kmが

走れるコース。

走力+登攀力が問われる大会だとわかりました。

走力としてはフルマラソンでサブスリーぐらい

は欲しい。こちらは徐々にやっていきます。

また、登攀力は私の場合、圧倒的に山練習が

不足するので、日常では階段トレーニングで

補うしかないと思う。

 

 

今年の最大ターゲット大会を終えて安堵して

います。私のランニングシーズンは9月で

終わりなのでもう今年は目標大会はありません。

 

鉢盛山登山マラソンは都合がつく限り、毎年、

出続けたいと思います。

今年の課題を意識してトレーニングしてい

けばタイムは縮めていけると思っています。

今年のタイム5時間12分がスタートライン。

次は4時間後半、その先、4時間中盤、4時間

前半と縮めていきたい。

 

 

素晴らしく楽しい大会でした。

 

 

※次回参加への備忘録

・オフィシャル給水が充分な回数あるので

 携行する水分は登山区間用500mlで良い。

・登攀力を強化することで第3区間(往路の

 登山道)をパワーハイクで登り切れるよう

 にする。ここだけで10分以上縮まる。

・第5区間(復路の林道)と第6区間(復路

 のロード)は2つに分けず、繋がっている

 1区間としてペース配分したほうが良い。

 第5区間だけで出し切らず、第6区間も

 しっかり走り切る。ここだけで5分以上

 縮まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は群馬県川場村へ。

上州武尊山スカイビュートレイルの打ち

合わせ。今大会は4年ぶりの開催です。

 

計測工房がロングのトレイルランニング

レース向けに開発したWEBサービス

『TRAIL SEARCH』を導入いただいた

大会は今大会を持って完全復活。

2023年は8大会にご利用いただいています。

 

 

 

コロナ禍が明けた夏として記憶に残りそうな

2023年の夏ですが、公私ともにドタバタと

慌ただしく過ごしており平穏とは無縁です。

 

3年間のコロナ禍の反動で世の中が激しく

動いていることを感じます。

 

正直言って、公私どこにも余裕はなくて

必死ですが、世の中と連動して生きている

のだという実感はしっかりと記憶したい

と思います。

これは2023年の今しか感じられない実感

ですので。

 

 

 

 

昨日は野沢トレイルフェスの計測に従事

しましたが、その後、移動してきて本日は

朝日村で開催された鉢盛山登山マラソン

選手として出場しました。

こちらも弊社で計測させていただく大会。

写真は朝のセッティングをする弊社スタッフ。

自分のレースについては後日また書きます。

 

 

本日は長野県の野沢温泉村におきまして

野沢トレイルフェス2023 が開催され、

計測工房でタイム計測を担当させていた

だき、高橋が計測ディレクターを務めさ

せていただきました。私・藤井はサポート

役として従事しました。

 

北信濃トレイルフリークス(KTF)さんが

主催する大会で、大会は2日間開催。1日目

にロング(27km)とショート(ダウンヒル)

(12km)とバーティカル(4.7km)が、

2日目にキッズがおこなわれます。

 
 

今大会の計測地点は3地点です。

 

 

バーティカル以外のフィニッシュ地点に

なります。地面にはタイム計測用アンテナ

マットが設置してあります。

 

 

ロングおよびダウンヒルのスタート地点。
ゴンドラ山頂駅になります。標高は1400m。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

 
なお、参加者の皆様はゴンドラに乗ってスタ
ート地点にやってきます。
 
 
こちらはバーティカルのフィニッシュ
地点。毛無山山頂で標高1650mです。
地面にはタイム計測用アンテナマット
が設置してあります。
 
 
バーティカル男子優勝は小山祐選手。
ノルディック複合のトップ選手です。
 
なお、今大会は参加者の皆様のゼッケン
に装着されたICチップにてタイム計測を
おこないました。
 
 
バーティカル女子優勝は須藤吉仕子選手。
レジェンドが今回も見事に優勝しました。
 
 
メイン種目、ロングの部のスタート前。
 
 
ロングの部スタート。
 
 

こちらはショート(ダウンヒル)の部スタート。
 
 
フィニッシュ!
 
 
フィニッシュ後の参加者の皆さんには
各自のタイムと順位の印刷された完走証
が発行されました。

 
メイン会場で計測オペレーションする高橋
 
 
また、入賞者への賞状はプロの書道家さんに
よる手書きです。KTFさん主催大会の目玉の
1つです。
 
 

今大会は北信濃トレイルフリークス(KTF)
さんの主催大会です。写真中央がKTF代表

大塚浩司さん。

 

KTFさんは、年間に10大会以上のトレイル

ランニングレースを企画運営されている

トレラン大会運営のプロ集団です。

クオリティの高い大会運営は多くのトレイル
ランナーに支持されています。
 

トレラン界で抜群の知名度を誇るKTFさんは、

そのクオリティで確固たるブランドを築き上
げながらも、毎年、常に新たな挑戦をおこなっ
ています。今大会ではフェスの名にふさわしく
フィニッシュ後はクラフトビールが会場で販売
されるなどフェス感を増していました。
 
 
 

長野県の野沢温泉村に入っています。

野沢トレイルフェス の前日準備です。

今大会では3地点を計測しますが、こちらは

ロング・ショートのスタート地点。

 

 

こちらはバーティカルのフィニッシュ地点

です。

 

 

明日は、登りだけの種目バーティカル、

世にも珍しい下りだけの種目ショート、

そして下って登るメイン種目ロングの

3種目が実施されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週末(2023年8月5-6日)の

計測工房は3大会です。

 

8/5(土)

いいたてナイター駅伝

(福島県) 大野

 

8/5-6(土-日)

野沢トレイルフェス

(長野県) 高橋

 

8/6(日)

鉢盛山登山マラソン

(長野県) 二見

 

 

昨年(2022年)のいいたてナイター駅伝。

東日本大震災による全村避難からの復興を

遂げている福島県飯舘村で開催されます。

 

 

 

先日、見積のご依頼をいただきつつも
残念ながら条件が合わず受注に至らなか
ったクライアントさんからいただいた
お言葉です。
 
「業界には複数の計測会社がありますが、
計測工房さんは信頼できる会社だと思い
ますので、またの機会があればよろしく
お願いいたします」
 
受注には至らなかったですが、信頼できる
会社だと思うと言っていただけただけで
充分得るものはありました。
 
タイム計測の仕事は失敗が許されず、その
仕事をプロとして追求する以上、仕事は
真剣勝負一択になります。その自己研鑽を
重ねれば重ねるほど、クライアントさん

からの信頼感は増します。

 

 

 

 
 
 

昨日のブログで「時が流れるのが早いと
感じたことはあまりない」と書きましたが、
特に、
 
・必死すぎて余裕がないから。
・背水の陣だから。
 
という状況だと、より感じます。
 
必死かつ背水の陣だと、時間の流れが濃密
なのではないでしょうか。