いい会社 | 計測工房社長・藤井拓也のブログ

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マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

本日読み終えた本は、伊那食品工業株式会社塚越寛・代表取締役

会長の「いい会社をつくりましょう」です。伊那食品工業株式会社は、

創業以来48年間連続で増収増益という驚異的な発展を遂げられた会社

です。しかし本書は、そのような売上や利益の成長について書かれている

わけではありません。


塚越寛「いい会社を作りましょう」
本書は、日本一のビジネスメルマガ「平成・進化論 」の著者・鮒谷周史

さんのメルマガで紹介されていたのがきっかけで購読しました。以下に

本書のエッセンスを記すとおり、塚越会長は非常に素晴らしい経営を

なさってこられました。


・会社の目的、会社の価値とは、会社が永続することである。そのため

 には、会社を取り巻く全ての人から「いい会社だね」と思ってもらえな

 ければならない。

・会社は、会社自体や経営者のために利益を上げるために存在するの

 ではなく、会社を構成する全ての人々、社員全員の幸せのために存在

 する。

・会社の目的は働く人の幸福である。社員を幸せにすることを通じて、

 いい会社をつくり、社会に貢献する。会社にとっての利益や成長はその

 目的のための手段である。

・当たり前のことを当たり前にやる健全な会社であれば、健全な利益が

 出てくる。健全とは、全てのバランスが取れていて、福利厚生を充実させ、

 社員への給料をきちんと払い、社員をしっかり守る経営を続けている

 ということ。

・末広がりの成長を続けて永続することが目的であれば、急成長はむしろ

 マイナス要因である。大切なのはその会社にとっての「最適成長率」を

 見極めることであり、時には成長を抑えることも必要である。

・目指すのは「老舗」である。そのために満たすべき5つの項目がある。

 ①無理な成長をしない、②安いというだけで仕入先を変えない、

 ③人員整理をしない、④新しくよりよい生産方法や材料を常に取り入れ

 ていく、⑤どうしたらお客さんに喜んでいただけるかという思いを常に持つ

・面倒で効率が悪いようでも、新入社員を定期的に採用する。教えると

 いうことは、教える側も成長する。

・社員の自己啓発を重ねることにより、一人ひとりが「この人にいてもらわ

 ないと困る」といわれる社員に育つ。

・社員にやる気があると、仕事に追われるのではなく、仕事を追いかける

 ようになる。仕事を追いかけると、先のことやほかの人のことを考え、

 周囲に気配りするゆとりが生まれ、発想がやわらかくなり、満足のいく

 仕事ができる。

・能力の差を評価するのではなく、努力の度合いを評価する。

・社員が快適に働くためには、快適なオフィスの整備が必要である。

 そのための投資は惜しまない。ちょっと背伸びした贅沢とも思える環境

 に身を置くと、いずれその環境にふさわしい中身が追いついてくる。

整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、の「基本の5S」を重んじる。これらが

 出来ずして、経営戦略も経営理念もとうてい実践できるはずはない。


塚越会長は「いい会社」をつくらなければいけない、と説いておられます。


私ももうすぐ経営者になります。私は、どんな経営者になるのか、

「いい会社」をつくることが出来るのか。