こんにちは
音楽家の心身をガイドするクラリネット奏者、谷上真実です。
譜めくり
それは、音楽を演奏する人なら誰しも、悩んだことがあるのではないでしょうか?
ピアノでも、管楽器でも、弦楽器でも、打楽器でも。
演奏中に譜めくりの為に、手を離すことが難しい場合、皆さん色んな工夫をされてきたと思います。

先日、アレクサンダーのレッスンで学んだ譜めくりに関する工夫をシェアしたいと思います。
譜面台やアップライトのピアノでは、A4を3枚並べたら、いっぱいいっぱいだと思います。
どこで、めくるかという製本の工夫は勿論ですが、今回は、「めくるという動作における目の使い方」に焦点をあてます。 

その演奏中、譜めくりが近付いてきた時の私の視界は、こんな感じでした。



右下のピンクの〇で囲まれた、めくる為に折った部分を、ページが終わりに近づくにつれ、弾きながらも気にしていました。
その部分をもって、サッと、でもめくった勢いで楽譜がバラバラっとならないように!!
禁止語
が役に立たない事を知っているはずでも、染みついた思考は、いつも私を狙っています(笑)

めくりが近付くにつれ、心臓の鼓動は少し早くなり、目はピンクの〇で囲った部分に吸い込まれていきました。
こうなった体はすっかり固まってしまい、演奏技術的には難しくない箇所でも、緊張して、腕の筋肉もカチコチで動きにくくなりました。
余談ですが、、、演奏会では「譜めくりスト」という役どころがいたりします。
ピアニストのこういった物理的、状況的、技術的、精神的にやっかいな「譜めくり」をピアノの傍らに座りサポートする人の事です。
私も、よく演奏会で「譜めくりスト」をしていましたが、この役もとても緊張します

ピアニストをサポートする役割であり、単なる譜めくりだけではなく、入り捌けのタイミングや、楽譜の準備、そのピアニストにとってのベストなタイミングで立ち、めくるという(速い人、遅い人、ほぼ暗譜してる人、で異なる上に、初見がほとんど・・・)大役のため、敬意を払って「譜めくりスト」と呼ばれています。
ピアニストによっては、横に座られる方が嫌だから、自分で工夫して、なんとかする!という方や、そもそも、譜めくり要員がおらず、どうにか自分でする人もいます。曲の難易度にもよりますね。
今回の場合も、自分で何とかするバージョン。
話が少しそれましたが、このピンクの〇で囲まれた箇所に吸い寄せられた私の目。
AT教師からの提案は、
「めくるページの折り目の縦ライン(下の写真の緑のライン)を見てみたら?」
でした

えっ

こっちですかぁ~?そんなん見たことない。。。

でもでも、やってみます。
頭が動いて、私の身体、腕もついてきて、弾きながら、めくる。目線は左上のグリーンライン

「おー!!すんなりめくれた!!!」
しかも、目線が既に、めくった後の次ページの頭にあるので、目が泳がず、すんなり次ページの楽譜を見て弾ける!!
拍手ぅ~~~

その後、クラスの製本に強い仲間が、気にせず勢いよくめくれるよう、貼ってくれたのがコレ。

厚紙を芯にして、マスキングテープで補強。
ありがとう

これで遠慮なくめくれます!!
これで、譜めくり
のストレスがなくなりました。
目の使い方によって、譜めくりだけでなく、楽譜を見る時にも、パソコン画面を見る時も、
そのストレスを和らげることが出来るんですね

自分でめくる時も、譜めくりストの時も、是非、お試しください

【Time Art】
☆身体の動きや思考に特化したレッスンで
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