こんにちは
「先生!ヨガ教室みたい!!」
身体が起きてなさそうなクラスや、まだクラリネットを吹くための体力が弱い初心者のクラスでは、私は、よく準備運動、体つくりを念入りにしてから、吹くことを始めます。
最初の10分ほどですが、格段に音が出やすくなり、その後のレッスンが生き生きとしてくるので。
吹奏楽器を演奏するという事=全身運動
なので、正直、「運動が嫌いなので、音楽やってます」というスタンスの人は、考え方が変わる事でしょう。
どちらかというと、五感を使っての表現活動と体力増強 が見込まれる習い事です!
上記の「ヨガ教室みたい!」という感想はある生徒さんからの声です。
吹奏楽器にとって、大切なのは、指練習やタンギングの前に、まずモーター部分である胴体が行う「呼吸」です!
そこを大切に、吹く為の体作りをしていきましょう!
そして、世間一般に言われてる「腹式呼吸」の仕組みがわかれば、呼吸が変わります
逆に、どういうメカニズムか「何だかよくわからない」人は、呼吸にストレスがあったり、しにくいと感じる、苦しいということが起こっています。
一番多い誤解は、「腹式呼吸で息を吸うと、空気がお腹に入る」 です。
お腹が膨らむため、はたまた、そう指導を受けたため、こう思っている方の多い事!!
残念ながら、空気は「肺」にしか入りません。
お腹が膨らむのは、吸うために横隔膜が下がり、その結果、内臓たちが腹部で四方八方に逃げる為、二次的に起こっている事なのです。
文字情報だけでは、お伝えしにくいですが、レッスンでは、解剖図などを使って、分かりやすいよう、納得いくまでお話ししますよ!
私自身も、曖昧だった腹式呼吸。学生時代は、無理やりお腹膨らませながら吸っていました。
肩が上がっちゃいけないと教えられていたので、20代の頃、高校生たち(吹奏楽部)にレッスン行くときは、同じように教えていました。
(当時の生徒さんたち、ごめんなさい)
人は、教えてもらったように次の後輩たちに教えていくので、学校吹奏楽部は信じられないほど、間違った情報の伝言ゲームが行われています。
勿論、レッスンプロが教えている学校の中には、いい習慣を伝統を受け継いでいるクラブもあるとは思うのですが。
私も、アレクサンダー・テクニークを学んで、呼吸の仕組みを理解してからは、格段に吸いやすく、吹きやすく、楽になりました。
長年の謎も解けました。
先輩や指導者の皆様は、正しい知識を得て、伝えていくことを目指してほしいと思います。
話が、準備運動から腹式呼吸に流れていっちゃいましたが、
まとめとしては、演奏するという事は全身運動なので、自分の身体の仕組みや筋感覚にも関心を持ってみましょう!
ということでした