Feeling the Earth - 「現地人だけが知る地球の歩きかた」 -72ページ目

空腹を紛らわすためにアレを口に含んで働く人々(ポトシ)

2014年04月08日


ウユニ塩湖の写真のデータを友達たちと交換して、朝9時30分のポトシ行のバスに乗る(30boli=400円)。


ポトシのセロ・リコ鉱山



ポトシ行きのバス



ここでアメリカンというバスを予約



アルパカサイン発見!



車内はまあまあのクオリティ


路上で買ったエンパナーダ


バスで仲良くなったボリビアのおじちゃんたち☆


ポトシという街は鉱山があることで有名で、現地で働いている人々の姿を見学することができるらしい。

木曜日だったが、バスはほぼ満席。ポトシまでは標高が少し上がる(4200m)。山道をクネクネと進んで行く。インドの険しい道に比べたら全然マシだ。道もきちんと舗装されていたし、バスのクオリティも良かった。


バスは1時頃ポトシの旧バスターミナルに到着。そこから1キロほど離れた街の中心部に向かって坂道を上る。標高が高いのでやたらと息が切れる。

たまたま通りかかったホテル・アントニオが良さそうなのでそこに泊まってみることにした。wifi、インターネット、朝食、飲料水がすべて無料で50ボリ(650円)だ。ただ英語はほとんど通じない。


オススメのホテル・サンアントニオ



ビジネスホテルで車がたくさん停まっている。


部屋の様子

この日はウユニで出会った写真好きなヒデくんと、一緒に街を歩き回ることにした。

ポトシはウユニよりもずっと活気があって街も大きい。人々も比較的フレンドリーな気がする。しかし、相変わらず写真を撮られるのを拒む人は多い。。。


街のカテドラル


おしゃれなハットをかぶったインディヘナのおばちゃん


夜はメルカド近くの広場の露天でトマトと牛肉を煮込んだスープパスタ(6ボリ=80円)を食べた。テーブルの上においてある辛い汁を少しかけると更に美味しくなる。寒い夜にはもってこいだ。



メルカドのパスタ(6ボリ)


2014年04月09日

朝は街中をブラブラする。展望台からポトシの街を眺める。レンガ造りの街並みが美しい。正面に見える学校からは生徒たちが私に手を降っている。子どもたちはどこの国でも純粋だ。

露店でエンパナーダを食べる。一つたったの1ボリ(13円)。もう一つサービスしてくれた。


昼からの鉱山ツアーに、ホステルで出会ったダイスケさんと行くことにした。1日2回、朝9時と昼2時の部に分かれている。ツアー台は一人80ボリ=1000円だった。

ツアーのワゴン車に乗り込もうとした瞬間、オーナーがたまたま歩いていた旅人4人を勧誘した。彼らも参加することになったので、私たち2人と、アルゼンチン人のアレックス、ダニエラ、ミリー、ジュリアンの計6人だ。

ツアーガイドは旅行会社のオーナーがスペイン語ガイドをして、英語のガイドは日本の昔のアイドルのような雰囲気をもった若者だった。

まず最初に立ち寄ったのは鉱山で働く人々のためのお土産屋さん。
ツアー代とは別で、コカの葉(コカインのもと)6ボリ、アルコール、ジュース、ダイナマイト15ボリなどを購入する。


コカインのもとになるコカの葉(いったい何に使うのだろう。。。)


鉱山を爆破するダイナマイト


95度のお酒(このお兄ちゃんはツアー前からベロンベロン。。。)


そこで問題発生!!
人数を乗せ過ぎて警察に引き止められる。その間に他のグループは次々に出発していく。結局、私たちの若者英語ガイドがそこで降りて、その代わりに警察官が乗ってきた。


警察に引き留められた。。。



緊張していたが途中で降ろされたガイド君


英語ガイドなしでいくのか?

途中で警察官は降りていった。賄賂でも払ったのだろうか。。。

その後私たちは作業着に着替える。ラバーブーツ、ヘルメット、ヘッドライトを装着して準備完了。鉱山内にはトイレがないので入る前に済ませておく必要がある。そこでガイドらしき小太りの女性がオーナーの代わりに乗ってきた。彼女の名前はヘレン。スペイン語、英語両方できて、インカの出身なので、ケチュア語も話す。

セロ•リコ鉱山の入り口に到着。
この山の頂上は中に穴を掘り過ぎたため、300mほど陥没したらしい。。頂上付近は柔らかくて危険だそうだ。

ちなみに入り口だけでなんと500ほどあるそうだ。トンネルは無数に枝分かれしていて、若者たちは道に迷うこともしばしばあるという。

ちょうど上半身裸の3人組が、鉱石の袋詰めを積んだワゴンを一生懸命押しながら出てきた。



ガイドのヘレンが私に、
「お兄ちゃんそれ持ってみな!!」
私は筋トレ好きなので、喜んで引き受けた。
「あ、いいですよ。」
「せーの!」
・・・?!
持ち上がらない。。。
こんな重たいものを私よりも小柄の男たちが運んでいるのだ。
彼らはそれを黙々と運ぶ。

私たちがお土産屋さんで買ってきた差し入れに笑みが溢れる。彼らはちょうど仕事が終わったところらしい。

彼らは朝5時からスタートして11時間労働日給200ボリだそうだ。とても考えられない。差入れの中の一つコカの葉は覚醒作用があり、労働者たちはこれを噛みながら、自らの空腹感を紛らわせてひたすら働くのである。95度のアルコールも苦しさを紛らわすためだという。


原石の状態で外に運び出された後、どのミネラルを含んでいるかによって分別され、アメリカなどの加工会社に送られる。ガイドの話によると政府は教育に力を入れていなかったために、ボリビアという国にいくら豊富な資源があっても、それを商品変える技術がない。原石はそれほど価値はないので、結局おいしいところはすべてアメリカなどの先進国にもっていかれてしまうのだ。

ヘッドライトを付けて中に入って行く。


ワゴン用のレールがしかれ、電気のワイヤーが奥へと続いている。


最初に泊まったのは鉱山のデビル像。山にはいる前と出る前に、コカとアルコールをかけてお祈りする。像の周りはコカの葉とアルコールのボトルが散らばっている。


私たちはどんどん奥へと進んで行く。天井が狭いのでかがみながら進まなくてはならない。足場もぬかるんでいる。空気が薄いので息も上がる。

コロニアル時代はアフリカから多くの奴隷を連れてきてここで重労働をさせた。過酷な労働、塵が肺を蝕み、時には鉱石メタンガスが発生し、8万人もの労働者たちが生命を落としたという。

さらに上へと登る。そこには滑車があり、下の階と繋がっている。今は電動で鉱石を運ぶことができるが、コロニアル時代はもちろん手動。服装も長くつではなく革靴、ヘルメットなしで働いていたそうだ。


ちなみに滑車の場所で働く人々の給料は一日150ボリだそうだ。若者がこのポジションを務めることが多いそうだ。ちなみに現在は法律により16歳以上しか働けないが、以前は10歳ほどの子供たちもここで働かされていたという。


さらに進むとまた分かれ道。メタンガスが発生すると危険なため、また新しい発掘場所を探さなければならない。ドリルを使って新しい場所を探す人は単独作業になる。彼らの給料は250ボリ。


これは何の鉱物だろうか?

途中で神の祀られた部屋を発見。狭いスペースだが、祭壇にはマリア像が祀られていて、椅子に腰を下ろすことができる。労働者たちの休憩所だ。

ヘレンが深く掘られた穴の中を見せてくれた。下を覗き込むと、そこにはいくつかの分かれ道があり、奥深くに梯子も見えた。同じく滑車を使って重い鉱石を運ぶのだ。

最後は最初に立ち寄ったデビル像コカの葉を備え、95度のアルコールを少し自分で飲み、お礼を言って鉱山の外に出た。

外に出ると、子供たちが原石を売りにきた。一つ3ボリ。記念に一つ青い原石を買った。日本に帰ったら磨いてみよう。


鉱石を売る子供たち

トラブルが多かったので、少し内容を省かれてしまったが、ガイドのヘレンがとても詳しく説明してくれて、とても良い勉強になった。歩いて、ひたすら鉱山や労働者の説明が続くので、英語が苦手な人にとっては少し退屈なツアーになるかもしれない。個人的にはボリビアのマイナーたちの生活に触れ、南米最貧国の置かれた状況も知ることができて良かった。


ツアーに一緒に参加したダイスケさんとアルゼンチン人たち

ヘレンが教えてくれたインディヘナの言葉(カチュア語)をいくつか紹介しよう。

ありがとう→パーチス
さようなら→カヤカマ
こんにちは→イーマイナヤー
良い子だね→カチャワワ


グラシアス、ヘレン☆


早速、カチュア語を街で使ってみよう!


ブログランキング参加してます!

皆さんのワンクリックでランキングが上がる仕組なんです。
タイの山岳民族であるアカ族の子どもの笑顔1クリックお願いします!!
怪しいサイトに飛んだりしないのでご安心ください。。。(笑)

現在の順位は2273サイト中の何位?!
ランキング表も下のサイトで確認できます☆


にほんブログ村