佐渡の母は今でも
沢庵のことを(こうこう)と言っている。
香は本来味噌のことをさす
漬物全般を(香)というのだが
関西では沢庵をさすことが多く
それが日本各地でもそういわれるようになった。
お新香というのもあるが
浅漬けのことで本来の野菜の
色を飛ばさないように漬けてある
昔は区別をしていたようだ。
最近では母はもっぱら
お新香をつくるようになった
送って来た大根のサワー漬け
格別に旨かったなー。
南蛮(赤トウガラシ)と
お酢そして砂糖と塩で
漬けるとのこと。
昭和の頃の漬物といえば
沢庵漬け
白菜漬け
大根と唐辛子や紫蘇の実の味噌漬け
茗荷や青トマトそして夏ネギの味噌漬け
それが食卓に上っていた
なんとも贅沢な漬物。
昨年暮れに送って来た
瓜の奈良漬はとっても旨かった
少しだけ甘みが強かったけど
白いご飯と焼き魚には絶妙に合う。
今年帰省して聞いたら
結構手がかかり何度となく
漬け込みを続けて
あの飴色に仕上げるという。
奈良漬の詳しくは以前のブログを参照
関西などでは漬物のなかでも
とくにたくあんを香香(こうこう)
と言っているようだ。
変化して
こうこ
こんこ
おこうこう
おここ
そんな風に地方によって呼び名も違う。
最近は米糠も家にはないので
母はもっぱら大根のサワー漬けか糀漬け
寒くなる前に畑から大根を抜いて
たくさんつけて送ってくる
それが届くと季節は冬になる。