NODA・MAP『華氏マイナス320°』@池袋東京芸術劇場プレイルーム

友人が一家総出で応募したところまさかに6枚もチケットが取れてしまい、水を向けられたので拝見して来ました。友人である姉妹と妹のパートナー、姉妹の母親、妹のパートナーの会社の同僚、私という実にバラエティに富んだ布陣。


実を申せばNODA・MAPを拝見するのは初めてだったりします。ライヴは学生時分に『夢の遊眠社』を1度きり(@今は亡き新宿シアターアプル!)。当時はNHK教育(現在のEテレ)で劇場中継の番組があったので、そこで遊眠社と『野田秀樹プロデュース』を2本かな。そこで私が得た結論は「野田、よう判らん」でして^^;

元々私は「歌を聴いても歌詞の内容が入って来ない」という病気を抱えています。それが直喩暗喩に掛け言葉がてんこ盛りになっている台詞が聴き取れる筈が無い。なので往時から野田と野田フォロワーの舞台(これが本家以上にセリフが理解出来ないもんで^^;)は『浴びる』事に専念して来ました。言葉の意味はよく判らんでも、舞台上ところ狭しと駆け回り汗をかく俳優の姿はそれだけで胸を打たれるもんですから。

そして今回お初のNODA・MAP、もちろん楽しみにしておりました。素敵な劇場、居並ぶビッグネーム、結構なチケ代、そして……やっばりよく理解出来なかった内容^^;


拝見しながらずっと脳内では、私のモノンクル山田五郎さんが先日紹介していたマルセル・デュシャンのエピソード(←の詳細は是非YouTube『山田五郎オトナの教養講座』をご覧ください。楽しいです(^^)有料著作権案件なのでおそらく1年経つと視聴出来なくなります)がフラッシュバックしておりました。見た事のない手法、経験した事の無い表現、キャラの立った表現者と氏が率いる団体……これらがあいまったおかげで野田秀樹は時代の寵児になりましたからねぇ。

(野田秀樹、夢の遊眠社の演劇には文脈が有って、決して目新しいやり方では無かった、というのであれば勉強不足な私に責任があります。つーかこのブログのタイトルで謳ってるじゃん、信用したら駄目なんだって(>_<))



・年次が上がったせいなのか、全体的にヴォリュームが小さかったのは趣味に合わなかったな。野田スタイルはセリフも音響もデカく浴びてなんぼと思っておるので。



視聴する映像や番組が偏って久しいので、演者の名前から顔が浮かばずライヴで観ているのにピンと来ないのは残念だった。「生深津絵里観た〜!生広瀬すず観た〜!」とテンション上がるお年頃なのにね^^;あ、生橋爪功には感動覚えましたよ(^^)


今回とりとめがないですねぇ^^;^^;

Xリーグ26-27シーズン開幕戦。Xリーグプレミア『パナソニックインパルス20-21オービックシーガルズ』@東京ドーム


今年から『Xリーグプレミア』としてはじまる社会人アメリカンフットボールトップリーグ。その開幕節を“全試合無料”にして、しかも最初のふた試合を大箱の東京ドームで行う、という挙に打って出ました。しかも第1試合は前シリーズのライスボウルと同じカード。タダより安いモノは無い、ということで急遽手続きして赴きましたが、感想は、というと……うん、うっすら希望はみえた、かな。


一番の問題点は一般知名度の上がらなさと、上がらないように舵を切ってる(ように見える)運営。前日は井上v中谷のタイトルマッチでアホみたいにごった返していた東京ドームが、まぁスカスカとは云わないけど無料をぶち上げたイベントにしては入りが悪いと思った。ホーム一塁側、アウェイ三塁側と分けてはくれてたけど、緩衝地帯として設けてたエリアが広過ぎてより入りが悪く見えたのは私だけかなあ。

ちゃんと宣伝してたのかね。私はたまたま通ってる居酒屋で居合わせた方がリーグの公式審判員してて(!)直接教えて貰えたから伺えたけど、友人で唯一のアメフトウォッチャーが知らなかったもの。こんな大盤振る舞いな企画なのにスポーツニュースのラインナップにすら上がらないんじゃ一般人が知りようがない。もったいないことこの上ない(>_<)

だいたい試合観るには専門の動画配信サイトと契約しないといけないし、これがそこそこいい値段するとなればあまり興味無い手合いには手は出さないよ。CS放送で一部視聴可能と謳ってたけどリーグ戦じゃなくチャンピオンシップトーナメントをちょこっとだけだったし、唯一の地上波中継であるライスボウルだってこの調子じゃいつか切られちゃうんじゃない?ましてや昨シーズンの試合みたいなしょっp……いや、何も云ってないです(>_<)(>_<)


「タコ壺化ってたしかに目先のお金は入るか知らないけど、文化としては廃れちゃう一方。ぼんやり生活してても耳に入って来ないようじゃその文化はダメになっちゃう」とこの現象を伊集院光さんが言語化してくれてます。まぁアメフトに限らずスポーツ全般がそうなってる感じはするけどね。

うっとこはJ:COMさんのおかげでなんとかなってる部分はまだ多いけど、DAZNもやってないから例えば以前は耳塞いでても入って来ていたサッカー情報にはすっかり疎くなった(現在のJ1のチーム名なんて云えないし、日本代表の顔と名前が一致するのは片手でも余る)。もう20年以上積極的に観ていないんでNPB現役選手なんてほぼ知らない、は話が違うか( #2004年 に私が愛想尽かしたんだわ^^;)。

そのタコ壺に入らなきゃ情報も取れない、専門サイトでなきゃ中継観られない、フランチャイズも親会社も毎年のようにコロコロ変わるクセに一番露出するライスボウルにはこの15年で3チームしか出場して来ないリーグ……本当に大丈夫かよ、と本気で思ってしまう(>_<)(>_<)(>_<)


どこに希望が見えたんだ、って思うでしょ。


実際こんな状況だからチームのサポーターの規模なんで微々たるものなんです。全部のチームがフランチャイズにスタジアムを構えてる訳でなし、ホームチームの試合には地元の方々がこぞって客席埋め尽くす訳でなし。当然JリーグやBリーグのような観客席にはなりようがないのです。そうなると恥ずかしがり屋で同調圧力の日本人には声を上げるなんでハシタナイ真似は出来ず、入場時に配られたハリセンもどき(パナソニックだけに“パルスヒット”なんて名前付いてました)を叩くのが関の山。

ところが!第3Q途中から、お向かいオービックの観客席からクラウドノイズが湧き出しました。日本でクラウドノイズ!!私の知る限り応援で声を出しているのはチームMCかチアのお姉さんだけで、恥ずかしがり屋の日本人だけにお互いのスタンドから発せられるのはハリセンもどきや拍手くらいだったので本当に驚きました。


閑話:クラウドノイズ とは

サポーターの応援手段の一種。相手オフェンスのハドル内やポジションセットしてからの作戦伝達を妨害する為にディフェンス側サポーターが声などで騒音を出すこと(鳴り物は不可)。この音量が名物のスタジアムすら存在する。

イメージの近いものにNPBのオールドファン辺りで散見される『ヤジ』があるが、騒音を上げるだけで「誹謗中傷をしない」という明確な違いがある(どさくさに紛れてなにか云ってる可能性は無きにしも非ずですけど)。ただ日本における組織機構の偉いひとはこの違いが判らないのか、学生の試合では禁止、もしくは好ましくない事とされていたと思う。全くもってナンセンスな処置。


閑話休題。


関西のチームであるパナソニックに対してホームチーム扱いのオービック。社員やチームOBも沢山居ただろうけど、大きいのは散見されるようになった外国人(=アメリカ人)選手の家族や友人、またアメフトの試合と聞きつけてやって来たアメリカ人観客が上手いこと焚き付けたのではないかと思われる。元々クラウドノイズア↑コガレが有る観客席で火がついちゃうと、そこは同調圧力の日本人だけに声が出る出る。またドームだから声出す事自体も楽しくなっちゃったんだろうってのは想像にかたくない。そうなると選手はノリ出す訳で、試合はオービックが前半付けられた15点差をひっくり返しての勝利となりました。

可哀想だったのはパナソニックのチアのお姉さん達。対面の様子は見て取れるけど「じゃあこっちもクラウドノイズを」てな雰囲気にはならず、押される一方の観客席をなんとか盛り上げようと孤軍奮闘した結果、喉をいわしちゃってましたから^^;


確かに“奇跡の1回”かも知れませんが、実際にクラウドノイズが発生した、というのは重要な事と思うのです。アメフトなんだからアメフト的に楽しめばいい。NFLからアメフトファンになったひとはなべてクラウドノイズア↑コガレがあると私は観ていますし。

じゅうぶんオトナのチームだってぇのに、ゲーム終わりにサイドラインに番号順に整列して観客席に全員で礼、てのにいつ見切りをつけますかねぇ。


クラウドノイズ、やりたかったな〜。

劇団宇宙キャンパス共演者石戸貞義、芳賀信吉、柳瀬翼所属。岡本弘美、木舟大樹、コグレ匠、玉城美来、長谷川貴大、水井真夢、みむらえいこ、同窓生いしいさきえ、残間統、西ともみ、松山セイウチ、hagakure共演者佐藤佑護、KAB共演者あかしふうか参加(五十音順敬称略)。劇団宇宙キャンパス『テロクロ〜It's a piece of cake〜』@阿佐ヶ谷アルシェ

毎度おなじみダブルキャストマチソワのハシゴで、TEAMcake→TEAMpieceで拝見。


名前に宇宙をいただくだけあって、宙キャンユニバースの拡大が加速しております。まぁ手練れの芝居打ちがよくもこんなに集まるもんだと観る度に感心しきり。今回立ってる25名のうち、芝居で(一瞬でも)直接絡んだ事のある俳優が遂に半分切りましたから。

演劇に限らずだけど、最終的にモノ云うのは人間力。残念な団体はひとが残らないからねぇ。


ひとによっては「お話なんだから問題点はもっと絞らないと判りづらくなる」という意見はあると思うし、そっちの方が至極真っ当なんだけど、分岐点に立つひとの前に実際に並んでいるものって案外これくらいにぐっちゃぐちゃで、故にグズグズ迷って結論を先送りにしちゃうんだよね。

ともすれば収拾つかなくなるようなネタの分量をカタチにして仕上げたのはお見事だったし、リアリティをはじめ実に良い味が醸されていました。翼さんの作家性が上がった?ゆうき先生の辣腕?俳優陣の頑張り?そりゃ全部でしょうよ(^^)



・とはいえ結果的に長くなったし、長く感じてしまう原因もまたお話だったかな。話がなかなか進まないのに、シーンがこま切れだったり、シーン毎の顔触れが変わらないてのは『特盛りなのに味変出来ない』ようなもんで、しんどく感じる部分がありました。

稽古スケジュールが埋まり易いてな利点あるのは判るけど、キャラクターがクロスオーバーしないで終わっちゃったのには「えっ?」てなりましたしね。


・作家さんは物語で自分の思想を主張しなければならない(硬い単語を並べちゃった^^;)。それがしっかり有るのはとてもとてもいい事。

ヒロインの決断に背筋がザワっとなったのは、昨今のコンプラ社会に順応し倒した私が悪い。


・pieceがより私好みなのは置いといて(ここはゆうき先生と答え合わせ済)、cakeが冒頭からキャスト1周終わるくらいまでフワフワしてたように見えたのは……マチネだったからって事にしといてやろう(≖ᴗ≖ )ニヤリ



観劇して日が経ってもこれだけ感想書けるんだから、楽しめる演劇でした。間違いないo(^^o)(o^^)o

残念ながら19日千秋楽。お疲れ様でした♪