Xリーグ26-27シーズン開幕戦。Xリーグプレミア『パナソニックインパルス20-21オービックシーガルズ』@東京ドーム
今年から『Xリーグプレミア』としてはじまる社会人アメリカンフットボールトップリーグ。その開幕節を“全試合無料”にして、しかも最初のふた試合を大箱の東京ドームで行う、という挙に打って出ました。しかも第1試合は前シリーズのライスボウルと同じカード。タダより安いモノは無い、ということで急遽手続きして赴きましたが、感想は、というと……うん、うっすら希望はみえた、かな。
一番の問題点は一般知名度の上がらなさと、上がらないように舵を切ってる(ように見える)運営。前日は井上v中谷のタイトルマッチでアホみたいにごった返していた東京ドームが、まぁスカスカとは云わないけど無料をぶち上げたイベントにしては入りが悪いと思った。ホーム一塁側、アウェイ三塁側と分けてはくれてたけど、緩衝地帯として設けてたエリアが広過ぎてより入りが悪く見えたのは私だけかなあ。
ちゃんと宣伝してたのかね。私はたまたま通ってる居酒屋で居合わせた方がリーグの公式審判員してて(!)直接教えて貰えたから伺えたけど、友人で唯一のアメフトウォッチャーが知らなかったもの。こんな大盤振る舞いな企画なのにスポーツニュースのラインナップにすら上がらないんじゃ一般人が知りようがない。もったいないことこの上ない(>_<)
だいたい試合観るには専門の動画配信サイトと契約しないといけないし、これがそこそこいい値段するとなればあまり興味無い手合いには手は出さないよ。CS放送で一部視聴可能と謳ってたけどリーグ戦じゃなくチャンピオンシップトーナメントをちょこっとだけだったし、唯一の地上波中継であるライスボウルだってこの調子じゃいつか切られちゃうんじゃない?ましてや昨シーズンの試合みたいなしょっp……いや、何も云ってないです(>_<)(>_<)
「タコ壺化ってたしかに目先のお金は入るか知らないけど、文化としては廃れちゃう一方。ぼんやり生活してても耳に入って来ないようじゃその文化はダメになっちゃう」とこの現象を伊集院光さんが言語化してくれてます。まぁアメフトに限らずスポーツ全般がそうなってる感じはするけどね。
うっとこはJ:COMさんのおかげでなんとかなってる部分はまだ多いけど、DAZNもやってないから例えば以前は耳塞いでても入って来ていたサッカー情報にはすっかり疎くなった(現在のJ1のチーム名なんて云えないし、日本代表の顔と名前が一致するのは片手でも余る)。もう20年以上積極的に観ていないんでNPB現役選手なんてほぼ知らない、は話が違うか( #2004年 に私が愛想尽かしたんだわ^^;)。
そのタコ壺に入らなきゃ情報も取れない、専門サイトでなきゃ中継観られない、フランチャイズも親会社も毎年のようにコロコロ変わるクセに一番露出するライスボウルにはこの15年で3チームしか出場して来ないリーグ……本当に大丈夫かよ、と本気で思ってしまう(>_<)(>_<)(>_<)
どこに希望が見えたんだ、って思うでしょ。
実際こんな状況だからチームのサポーターの規模なんで微々たるものなんです。全部のチームがフランチャイズにスタジアムを構えてる訳でなし、ホームチームの試合には地元の方々がこぞって客席埋め尽くす訳でなし。当然JリーグやBリーグのような観客席にはなりようがないのです。そうなると恥ずかしがり屋で同調圧力の日本人には声を上げるなんでハシタナイ真似は出来ず、入場時に配られたハリセンもどき(パナソニックだけに“パルスヒット”なんて名前付いてました)を叩くのが関の山。
ところが!第3Q途中から、お向かいオービックの観客席からクラウドノイズが湧き出しました。日本でクラウドノイズ!!私の知る限り応援で声を出しているのはチームMCかチアのお姉さんだけで、恥ずかしがり屋の日本人だけにお互いのスタンドから発せられるのはハリセンもどきや拍手くらいだったので本当に驚きました。
閑話:クラウドノイズ とは
サポーターの応援手段の一種。相手オフェンスのハドル内やポジションセットしてからの作戦伝達を妨害する為にディフェンス側サポーターが声などで騒音を出すこと(鳴り物は不可)。この音量が名物のスタジアムすら存在する。
イメージの近いものにNPBのオールドファン辺りで散見される『ヤジ』があるが、騒音を上げるだけで「誹謗中傷をしない」という明確な違いがある(どさくさに紛れてなにか云ってる可能性は無きにしも非ずですけど)。ただ日本における組織機構の偉いひとはこの違いが判らないのか、学生の試合では禁止、もしくは好ましくない事とされていたと思う。全くもってナンセンスな処置。
閑話休題。
関西のチームであるパナソニックに対してホームチーム扱いのオービック。社員やチームOBも沢山居ただろうけど、大きいのは散見されるようになった外国人(=アメリカ人)選手の家族や友人、またアメフトの試合と聞きつけてやって来たアメリカ人観客が上手いこと焚き付けたのではないかと思われる。元々クラウドノイズア↑コガレが有る観客席で火がついちゃうと、そこは同調圧力の日本人だけに声が出る出る。またドームだから声出す事自体も楽しくなっちゃったんだろうってのは想像にかたくない。そうなると選手はノリ出す訳で、試合はオービックが前半付けられた15点差をひっくり返しての勝利となりました。
可哀想だったのはパナソニックのチアのお姉さん達。対面の様子は見て取れるけど「じゃあこっちもクラウドノイズを」てな雰囲気にはならず、押される一方の観客席をなんとか盛り上げようと孤軍奮闘した結果、喉をいわしちゃってましたから^^;
確かに“奇跡の1回”かも知れませんが、実際にクラウドノイズが発生した、というのは重要な事と思うのです。アメフトなんだからアメフト的に楽しめばいい。NFLからアメフトファンになったひとはなべてクラウドノイズア↑コガレがあると私は観ていますし。
じゅうぶんオトナのチームだってぇのに、ゲーム終わりにサイドラインに番号順に整列して観客席に全員で礼、てのにいつ見切りをつけますかねぇ。
クラウドノイズ、やりたかったな〜。