ひとは死ぬもんだし、ましてや有名人著名人の訃報なんて日々流れて来るもんだけど、ここまでくらった方はおそらく初めてなんでね……。
我々の年代だと、はじめましてはもれなくタモリ倶楽部のコーナー『今週の五ッ星り』の“おしり研究家(評論家だっけ?)”と決まっています。単にシモに走らず、とはいえインテリジェンスな話だけでなくしっかり下品も混ぜ込める、そしてちゃんと面白い、ってのに衝撃を受けました。コーナーはいつの間にか終わってましたが、その後も硬軟どちらも行けるユーティリティープレイヤー枠としてタモリ倶楽部に出演し続けたのはご案内のとおり(タモさんが『教授』と呼ぶ芸能人は坂本龍一さん以上に五郎さん(^^))(文房具の回で本当は竹田さんであることをさらっとカムアウトした時は腰抜けたね^^;)。
当然メディアの知る所になり徐々に露出が増えていきますが、知的好奇心をくすぐる内容の時がやっぱり楽しかったなあ(古のTVとは酷いもので、現役女子高生チームに翻弄され笑い者にされるおじさん文化人チームみたいな番組にも出演されていました。結果はTVマンの予想を覆すムーブをみせ、ひとりで女子高生をギャフンと云わせていましたが)。
私が深く知るようになるきっかけはJ-WAVE【東京REMIX族】運良く初回放送に遭遇し、土曜17時という微妙な放送時間にもかかわらず頑張って聴いていました。当初から『ラジオ界のスキマ産業』を標榜し、旬な話題からニッチな研究者まで幅広く取り上げてました。
一番覚えているのはご自身の愛読書【十二支考】という本を紹介してくれた事。十二支の動物ひとつひとつに思いつく限りのネタをエッセイ風に書き綴ったもので、著者は“怪人”南方熊楠。南方マンダラと称される氏の文章はひとつの出発点からフラクタルの模式図みたいに話が展開し、時に大きく脱線、時にお決まりの自虐(ちょいちょい飲酒の誘惑に負け最終的には寝てしまうんですと^^;)と笑いどころも搭載した楽しい作品。同時に五郎さんの物事の捉え方、解釈の仕方に強く影響を与えていた作品だった事も良く判ります。
※岩波文庫上下二冊組。京極夏彦のレンガ文庫に慣れた私は楽勝とトライしましたが、岩波特有の文字の小ささに加えてほとんど改行が無いので、冗談抜きでページが文字で埋め尽くされており読んでも読んでも先に進まず、読了まで足掛け3年^^;面白いのは保証しますが、敢えてオススメは致しませんm(_ _)m
パートナーが中川翔子さんに変わって『スキマとキモスを探訪する』という方向性に決まり、『スカシカシパン通信』なる名物コーナーが誕生。それを機に私のラジオ投稿が始まりました。サイコトリア・エラータで初採用!ラジオから五郎さんの声で自分の名前が聴こえた時には震えました。
radikoも始まり聴き逃しが無くなったと喜んだのも束の間、2013年6月というとても中途半端なタイミングで突然の番組終了。当時のブログ、厳しい言葉を並べた上で「こんなに良いコンテンツなんだからまるっと他局で放送しませんか!?」と〆てました(今回検索掛けたら『しょこたんブログ』がヒットし、ほぼ同じ内容の文章をしょこたんも書いてて笑った)。
まさか本当にそうなる、なんて普通思いませんもの。
合羽橋商店街を散策中、とある食品サンプル店にポーズを決めたしょこたんの写真とサイン。その脇には『当店は【山田五郎・中川翔子のリミックスZ】にて紹介されました』の一文…………(⊙⊙)!!…TFM日曜25時30分、つまり一週間の放送の締めくくりの時間に30分番組として復活を遂げていたのです。
この火を絶やしてなるものか、と以前にも増して投稿に勤しんだ結果、見事常連投稿者として認知される事となりましたo(^^o)(o^^)o今んとこそんな扱いを受けたのはこの番組だけです(FM番組はいかな全国ネットであっても聴取規模がAMほど大きくないから採用はされるだろうと思ってはいましたけど……ねぇ^^;)。QUOカードPayがスポンサーに付き¥3000のノベルティが付くようになったんで、他のリスナーさんの手前投稿を遠慮気味にはしたんですけど、そこからでも4回くらい採用して頂きました。勿論第一目的は五郎さんしょこたんに喜んで貰える事ですけどね^^;^^;
とっても良いコンビでした。「仲良しなんです。気持ち悪い生き物のネタを仕入れたら真っ先に連絡取り合うんです」というのを聞いたのはしょこたんまだ10代だったんじゃねぇかな。それからいろんなとこ(『ウチくる!?』でふたりでスカシカシパンをプレゼンしてヒデちゃんをドン引きさせたとか『飛び出せ科学くん』で悪石島で大嵐の中皆既日食の観察したりとか)での共演を拝見しましたが、やはりラジオの方がリミッターのはずれ方が半端ないですね。
しょこたんがエンジン、というよりふつふつとした熱源で、頻繁に暴走するエネルギーを五郎さんが的確にハンドリング、かと思いきやアクセルは踏むしニトロはぶっ込むし^^;加えてゲストもネジが数本どうにかなってる方々揃いなんで、スイングすると面白話が止まりません(ゲストひとり2週がデフォですがしばしば延長戦に突入します)。ラジオではぶっちぎりの最長継続出演番組でした。
コロナ禍の中始まったYouTube【山田五郎オトナの教養講座】正直云いましてこれに巡り会うまで五郎さんが『美術のひと』という印象がありませんで^^;これも初回放送から即登録し、配信を心待ちにする番組となりました。
ネタの入り口はアート(主に西洋絵画)でしたが、内容は【十二支考】で垣間見た、まさしく『五郎マンダラ』と称せるくらいの世界。お題となるアートの内容、構造、技法から作者のひととなりやエピソード、製作された原因やその時の気運、時代背景……と話はどんどん派生して行き、派生先がまたネタとなって番組が展開して行きます。「今回アートの話は一切しませんよ」なんてな回は何度もありましたし(^^)
フォロワーネームは愛煙家の五郎さんに掛けて『ゴロワーズ』熱心な方が多いとみえて生配信でのコメントと低額のスパチャが秒で飛んでいくのも有名な話でした。そんななのに私のカスみたいなスパチャにちゃんと目を通して頂けてたのもありがたい事ですm(_ _)m
こーゆーのって発信が止まっちゃうと何時かは観られなくなっちゃったりするんだろうか。可能な限り残しておいて欲しい、と思うのは私だけでは無いと思うんだけどね(>_<)
原発不明がんである事を最初に公表したのもこのチャンネルでした。当初は持ち前の好奇心をフル回転させてのレポートが面白く(抗がん剤は眉毛とシモの毛から落としに来るんですってよ)、また一進一退しながらも治療は進んでいたので、簡単ではないにしろ治るもんだと本気で思っていました。今年入ってからの4日間の昏睡状態なんて、いよいよ五郎さんの身体が本気に回復し始める兆しと受け止めていました。
絶対サバイバーになって「あん時ゃあ大変だったな〜」とチャンネル25周年生配信とかやってると思ったんだけどな……。
【山田五郎オトナの教養講座】は当然無料視聴出来ます。そして万人に刺さること請け合い。著作権の関係で配信が終了したものもあるんですが、魅力を削ぐものではございません。面倒かどうかは判りませんが、可能なら時系列に沿って配信順にご覧になるのをオススメします。
『推しは推せる時に推せ』良い言葉です。確かにもう現世で五郎さんの言葉を聴けないのは残念ですが、山田五郎と同じ世界線に居て山田五郎を推す事が出来た事実を慶ぶことにします。なに、どうせ早晩私も同じとこに行く訳ですし。
五郎さんによれば天国とはかなり退屈な所(※正しくは『最後の審判』のあとに行く天国の事。YouTubeに十分な解説ありますよ〜)と伺っております。紛らわせるようなネタを今から用意しとかないと。
好きな物を好きで居続けて良いんだ、と身をもって示してくれた我々ヲタクのモノンクル\(^^)/五郎さん闘病お疲れ様でした。
改めてお逢い出来る日を楽しみにしておきます。
またね♪