商品の売れ行きを伸ばす秘訣~「買う理由」を伸ばし「買わない理由」を潰す!~ | 世界観プロデューサーTiger(松本大河)の波乗りブランディング・カフェ

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こんばんは。世界観プロデューサーのTigerです。

自分は自他共に認めるアクセサリー・フリークで、必ず何かしら1つはアクセサリーを身につけている感じです。髪型もドレッドヘアなので、髪の毛自体がアクセサリーと言っても過言ではありません。

なぜ自分がドレッドヘアなのかというと、この事業をスタートさせた時に、「全身360度どのパーツを取ってもデザイナーか、ミュージシャンか…とにかくなにかクリエイティブな仕事を手掛けているスタイルを身に纏う」というセルフブランディングを意識し出したら、いつの間にかドレッドヘアに辿り着いた、という感じです。行きつくとこまで来てしまった感があります(笑

さて、今日は先日、ショッピングに出かけた際のエピソードです。その時の自分の中の心理変化は、商品の売れ行きを伸ばす秘訣があると感じましたのでご紹介します。



お気に入りのISETANメンズ館にて、ショーケースを除いていると、このブレスレットが目に入りました。このところ、ターコイズがマイブームで、色々アイテムをコレクションしていますが、このタイプはちょっと珍しいな、と…。

いわゆるこういった"数珠系"のブレスレットは、球体のストーンで綴られているのが一般的ですが、このブレスレットは、ターコイズが多面体カットになっています。そして、ワンポイントにスカルのシルバーが添えられていて、目がジルコニアでキラリと光るのがまた何ともCOOLに感じました。

「これはエッジが効いてて、変わりダネの数珠系として使えるゾ!」と感性がうずいた訳で、これが「買う理由」です。

逆に、自分は同時にこうも考えました。「伸縮バンドタイプのブレスレットは、ゴムバンドで作られているんだよな。…そう言えば昔、タイガーアイの数珠ブレスで、ゴムが外出先で切れて、珠を拾いきれずに、泣く泣く使えなくなったことがあったゾ…」と。「うーん、また同じ目に合いそうだからヤメておこうかな…」、これが「買わない理由」です。

ショーケースの前で、そんな感じで長考している自分を見つけてか、スタッフさんが話しかけてきました。一通りのブランド説明を聴いた後に、自分はこう告げました。

「ビジュアルは気に入っているんですけど、中身はゴムですよね?昔、こういったタイプのブレスを持っていたけど、ゴムが切れて石をロストしたことがあって、それ以来ゴム系のブレスは敬遠してるんですよね~。。」と。

そのスタッフさんは笑顔でこう説明してくれました。「たしかにゴムなんですけど…。でも、よくある普通のゴムではなく、繊維質の特殊ゴムを束ねてあるので、格段に切れにくく出来てるんですよ。」

それに対し「なるほど。でも全く切れないわけではないですよね?切れた場合は、同じ素材のゴムに交換できますか?また、もし石をロストしてしまったら補充は可能ですか?」と追い打ち質問を掛けました。

すると「大丈夫です。もちろん修理交換はできますし、石も1個○○○円で補充できますよ」と。

これで自分の中の「買わない理由」は消滅しました。「買う理由」しか残らなくなったので、無事お買い上げです。

モノが溢れる昨今では、消費者ユーザーは、「買う理由」と同等以上に「買わない理由」をよく探します。長引いた悪景気で、「いかに自分をあきらめさせるか?」という生活防衛的な習慣が身についてしまった人が少なくないように感じます。

つまり供給側のブランドは、自社の商品に「ユーザーが買う理由」を出来る限り盛り込んで、逆にユーザー視線と視点で「買わない理由」を徹底的に潰しておく。これによって、貴社の商品は、売れ行きが面白いほど伸びるのではないでしょうか!?

自分自身のショッピングから得られるエッセンスは多いですね!

ワンストップブランディングの「パイプライン」がお送りしました。

追記:
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